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ハチャメチャ!!  作者: 神楽 弓楽
1章 赤ちゃんin異世界(改稿前)
30/41

23話 「書斎発見!」

サブタイトルを変えました。

――ユーグside


現在俺とユリエは、ユリエの提案した方法で5回目の探検だ。

移動速度もドアを開ける労力も精霊のおかげで格段に楽になった。

ユリエにしては、珍しくさえていたと思う。

………前世で頭が良いことは分かってんだよ。頭が良いことは

今もこうして精霊に頼んで、床と自分の体の間に空気の膜を作ることで、エアホッケーの玉のように間単に滑っていく、精霊が後ろから風で押してくれるので、ちゃんと頼めば、スピードの上げ下げも急な方向転換も楽にできる。


『痛いよ~痛い~。』

―ゴロゴロ


俺の目の前には自滅した馬鹿がいるが、これスピードを出したまま壁にぶつかると相当痛いらしい。

かなり鈍い音がしたしな。

……まぁ自業自得なので放置しておく


『ユーグぅ~~……ヘルプミーィ……』

「………」

よし、取りあえず、アホなユリエは置いといて、ここの部屋を調べるか。

『ここの部屋の様子を見てきてくれ』

念話で精霊達に伝える。

最近分かったが、どうやら、念話は精霊たちにも伝わるようだった。

精霊が、フワフワとドアを通り抜けて部屋に入っていく

実体がないため中の様子を見てくれるのには最適な存在だ。



帰ってきたな。

俺の片手の上に青い玉が乗る。喋れ~喋れ~と念じると青い玉から手の平サイズの青い髪の少女に変わる。(手のひらサイズは、1歳児の掌のことですよ。)

どうやって姿が変わるのか未だよくわからない。


『中に人いたか?』

『いない~』

『中はどんな様子だった?』

『ほんいっぱいあった』

ほん………ほんってもしや!本のことか!?ということは書斎か!!

「よし!」

思わず精霊が乗っていない手を握り締めてガッツポーズしてしまった。

報告してくれた青い精霊の少女をよしよししてやる。頭を撫でてあげると嬉しそうに笑う。


しばらく撫でた後は、青い少女が手の平から離れ、青い玉に戻った。


『ユリエ、もう大丈夫か?』

『大丈夫じゃない………けど痛みひいてきた。』

後ろを振り返ると割りと落ち着いてきたユリエが座っていた。


額が赤くなって少し腫れてるが、そこに精霊達が集まって何かをしてるようだった。

『……何やってんだ?お前』

『精霊さん達に治療してもらってるの。』

すげぇな精霊そんなことできんのか。

………ついでにユリエの面倒見てくれないかな…

思わずユリエのことを丸投げしたくなったが、流石にそれは無理があるのであきらめるしかないか……

『まぁここ書斎みたい、人もいないみたいだし俺は入るけどお前どうする?』

『うぅーーん………私も本見てみる。………痛みがなくなった後』

『そか。じゃあすぐに部屋に入るぞ。廊下にいたら見つかるから』

早速精霊に頼んでドアノブを回してドアを開ける。

『ほら早く入るぞ』

俺がそう言って、額を治療している精霊を見てボーっとしているユリエを手招きする。

『いや!まだ頭痛い!体痛い!動きたくない!!』

頭をぶんぶん振って拒否するユリエ

……頭痛いのに首振ると余計痛くならないか?と思っていたら案の定、額の腫れたとこに手を当てて前に蹲った。

『痛い~~!?』

「はぁー……」

今更ユリエに呆れたとこで時間の無駄なので、精霊に頼んで、ユリエを滑らして棚と本がたくさんある部屋に入れて、ドアを閉めた。別にあの移動方法は自分以外でもすることは可能だ。

物にぶつかる前にスピードを落としたので、先ほどのようにユリエが棚や壁にぶつかるような事はなかった。が

「うきゃあああ!?――ふぎゅ!!」

壁が近づいてきたのに驚いて、座った状態から後ろにズテンと転がったのは結果オーライだ。精霊たちがユリエの周りを薄い膜で包んでたから怪我はないしな。



周りを見ると、今の自分より高い棚が3つ並んでそれが4列もあった。

何段もある棚には分厚い装飾がされた本がぎっしりと整然と並べられていた。

近くにあった棚の一段目から本を適当に一冊取り出してみる。

「お、おみょ……」(お、重……)

赤ちゃんの腕力では持ち上げることができなかったので、仕方なく引き摺って手元に寄せる。


本は、紙と違うものでなんかゴワゴワしたのを束ねて、本にしてあった。本の周りは、装飾されている。

(これが、羊皮紙本なのか?)

現物を前世で見たことがないから分からないが、取りあえず今は、羊皮紙本ということにしておく。

表紙には、見たことのない文字が書かれていたが、何故か読むことができた。

『アルムスタットンの冒険記』

読めることに少し疑問に思ったのだが、ロリ神が文字でも読めるようにしてくれたんだろう。と納得した。


能力上げるとか言ってたからこれもその一つだろう。

………でもよく考えれば、そんなに俺にチートらしい能力ないよな

最後にロリ神が言ってた「そこらの神より万能な人間創るわよー!!」と言うのは、やっぱり冗談か?

いや、まだ決めるのには早いな。まだ俺が気づいてないだけかもしれないし………。

とロリ神が言っていた新しい能力に悶々としばらく悩んだが、今考えることでもないので、

逸れていた思考を再び目の前の本のことに戻す。


冒険記ねぇ……パラパラパラ……ふーん………小説みたいな物か

パラパラと本を斜め読みして閉じる。

今俺が見たいのはこれじゃない。この世界のことだ。

(だけど……これは面白そうだから、部屋に持って帰って読もうかな)

重い本でも床を滑らせれば簡単に運ぶことができる。便利でいいな。



さて、文字を読めることも分かったし………

「こにょせかいのことをしらべりゅじょ!!」

(この世界のことを調べるぞ!!)

気合を入れる意味を含めて声に出して、気持ちを入れた。


………噛みまくりすぎて、言葉にならなかったが、ようは気持ちなので、頑張っていこうと思う。

顔が熱く感じるのは、テンションが高いせいだと思いたい。


と思っていた俺の頭に声が響く


『ユーグ可愛い~~♪』

………この部屋にユリエがいること完全に忘れてた。

羞恥で顔を赤くしながら抱きついてこようとするユリエを叩き、目的の本を探すために俺は行動に移した。


『ユーグぅーちょっとだけでいいからよしよしさせて~』

『嫌だ!!』

『ホントに少しだけだから~』

『ああもう!鬱陶しいんだよボケー!!』

一応言っておきますが、

二人とも白銀髪にクリクリとした大きな瞳のとっても可愛らしい赤ちゃんです。

そんな子が噛みながら真剣そうな顔をするとメチャクチャ可愛いですからね。

ユリエはただ可愛い物が大好きなだけですから。


誤字脱字等の指摘、書き方などの貴重な意見、設定などの質問、読み終えた感想を楽しみに待ってます。

批判もできるだけ詳しく書いてもらえれば今後の参考にしていこうと思ってます。



サブタイトルもっと見やすくしたほうがいいですかね?

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