16話 「紅龍=叔父」
付け足しみたいなものです。
――ユーグside
丘の上の戦いが終わって
人に変身したドラゴンと一緒に再び家に帰った。
周りの人たちも次第に帰っていっていた。
あっそういや。地面に落ちてた鱗拾う人とかいたな。
そして、帰る最中俺はドラゴンに対面した。
「ほーーう?これが最近生まれたお前のとこの双子のガキか……」
俺とユリエをそれぞれ襟首を摘んで顔の位置まで持ち上げて歩きながら、じろじろと見てくる真紅の赤髪の男性
「白銀の髪か…珍しい髪だな。それにどちらも馬鹿でけぇ魔力保有量だな!将来が楽しみだ!ガハハハハハ!」
豪快に笑う男
俺がいくらジタバタしようが降ろしてくれない
ユリエの方は興味深そうにツンツンの髪の毛をつついている。メチャクチャマイペースだ。
別に恐いとかじゃないぞ?ただ、心情的に摘み上げられるのは……ちょっと恥ずかしい……
「にしても今回のガキたちは面白いな!どっちも恐がってねぇぞ!」
「いや、エリナもライルも別に恐がってるわけではないんだが……」
ドラゴンの発言に突っ込む父さん……の声
血とか流してたはずなのに母さんの魔法で跡形もなく傷が無くなっている……筈
いやだって摘んで持ち上げられてるから美形の男性の顔しか見えないんだよね……別に見たくないのに
いい加減降ろして欲しいなぁと思っていたら
「ほらガキども高い高ーーいだ。」
突然上空にぶん投げられた。それはもう盛大に
見る見る父さんたちが小さくなる
『ギャアアアア!!落ちる落ちる!!』
『キャハハハ!ホントだ。たかーい!』
どっからか未だにマイペースな念話が流れてくるが、これマジで高さ20メートルは飛んでる。
抱きとめてくれなかったら即死しそうだ。……いや抱きとめても衝撃で死にそう。
こんな無茶苦茶な行動……ドラゴンが叔父と似ているように感じた。
悲鳴を上げながら取りあえず、緑の精霊に風で抱きとめてくれるように頼む。ついでにユリエも
落下のスピードが徐々に落ちてくる。
―その時落ちてくるのを待っていたドラゴンの目が興味深げに見られたのに俺は気づいていなかった。
―ひゅぅぅうううう……ボスッ…
「っとどうだ?俺の高い高いはよかったか?」
「あい!」
「………」
ユリエのだけが元気に反応していた。
父さんが真っ青な顔で俺たちをキチガイから奪い取る。
そして、変わらずニコニコと微笑んでいる母さんに渡す
俺はドラゴンに説教をしている父さんの声を聞きながら俺は疲れ果てて母さんの腕の中で寝た。
……もう絶対あのドラゴンと関わらないと心に決めて
これで終わりです。続きはないです。
何か6話で疑問があれば教えてください。
内容によって話を新たに書いたり、付け加えたりします。
さて、こんな終わり方ですが、次はこのまま一気に1歳になります。
やっとまともに家を探検します。
勿論竜に会いに行きますよ?




