Halloweenと後日談
翌日。
僕は衝撃的なことを聞かされた。
昨日“お友達さん”が送ったものは、合成写真であるということだ。
‥‥そう、あの写真は嘘だったのだ。ちょっとした遊び心でやったのだと言う。
「‥‥マジか」
「おう。今日朝起きたらメールあってよ。見たら、『昨日送りましたあの写真は合成写真なんです』って」
僕は、へなへなーと床にぺたりと座り込む。
“お友達さん”、何てことしてくれたんだ。
「ま、まぁ。嘘だったからいーじゃん。昨日楽しかったし」
確かに。
楽しかったのは事実だ。
過ぎたことをぐちぐちと言っても仕方ないよな、うん。
よし、もう忘れようっ、うん。
「あ、そえば、アイツこんなこと言ってだぜ?」
「へ?」
携帯を差し出してきた兄貴。
“お友達さん”何か言ってたのか?
僕は兄貴から携帯を受け取り、画面を見やる。すると、そこには今日の朝聞かされた衝撃的なことが書かれてあった。
てか、“お友達さん”てメールでも敬語なんだね。
「ん?」
そのメールはその文だけではなかった。まだ下に文が続いていたのだ。
僕は下へといき、その書かれてある文を読む。
「‥‥‥っ」
「‥‥送って良かったな」
その文を読んで絶句している僕をよそに、そんな呟きが聞こえた。
一難去ってまた一難て、こーいうこと言うのでしょうか? by妹