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兄貴と僕の行事歴(仮)  作者: pumpkin@
七夕だよ、全員集合!(2012)
3/21

願い事?(兄貴ver)


 翌日。

 今日は待ちに待った七夕、七月七日だ。

 僕は何とか笹を手に入れ、今自分の部屋にある。

 少し着飾ってあるけど‥。星やらキラキラやら‥‥。

「‥何かクリスマスっぽくね?」

「言うなっ!」

「‥‥‥」

 僕もちょっと思ってたんだ。

 飾り付けしながら、アレ、何かこれ違くね?みたいな。

 僕はそんなことに目をそむけながらも、自分で用意した短冊を出した。

「おっ、俺も書く書く♪」

「ん」

 兄貴に一枚渡して、僕も一枚取る。

 机からシャーペンを取って、どんな願いを書こうかと頭で考える。

「今思ったが、願いとかねぇなぁ」

「えっ、お前ないのかよっ! ここまで用意して」

 お前はあるのか、兄貴。

「だよなぁ。‥つか兄貴はあるのか」

「おおっ、山のようにあるぞ!」

 何て幸せなやつなんだ‥。

 兄貴はそれから、無言で書き続けた。そのせいかせっかく用意した短冊はなくなっている。

「‥‥‥」

 僕はあれから書くことがなく、ずっと悩んでいる。

 ふと、兄貴がどんな願いを書いたのか気になった。ので、笹の葉に飾られている短冊に手をかけた。

 でも、見なければよかったなぁと後悔した。


『新しい妹がほしい』


 ‥‥‥。

「どういう意味だ、こりゃあ。チッ‥じゃあ僕もそう書いてやる」

 兄貴のお陰で、僕の願いは決まった。

 僕はサラサラと短冊に書き込み、笹の葉に提げた。

「‥うん、よしっと。さぁて、今日の夕飯何にするかなぁ~」

 僕はそう言って、部屋から出て行った。


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