織女と牽牛のお話
こちらの話はここからお借りしました。
少し変えてある部分もございます。
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http://www.astroarts.co.jp/special/2012tanabata/legend-j.shtml
むかしむかし、天帝という神様が星空を支配していたころ、天の川の西の岸に、織女という天帝の娘が住んでおりました。織女は機織り(はたおり)がたいへん上手で、彼女の織った布は雲錦と呼ばれ、色も柄も美しく、丈夫で着心地も軽い、素晴らしいものでした。
一方、天の川の東の岸には、牛飼いの青年、牽牛が住んでおりました。牽牛は、毎日、天の川で牛を洗い、おいしい草を食べさせたりと、よく牛のめんどうをみる、働き者でした。 天帝は、くる日もくる日も、働いてばかりいる娘を心配して、娘の結婚相手をさがすことにしました。そして、天の川の向こう岸に住む牽牛をみつけると、二人を引き合わせた。
そしてこう告げたのだ。
「貴方達2人は、真面目によく働きます。牽牛、私の娘、織女と夫婦になってくださいませんか?」
牽牛は驚きのあまり目を丸くさせた。
そして恐縮した様子で天帝に告げる。
「天帝様、私のような者には、夢のようなお話しでございます。ありがたくお受けさせていただきます」
織女も、働き者の牽牛をたいへん気に入り、2人はめでたく夫婦となりました。
ところが、一緒に暮らすようになると、2人は朝から晩まで天の川のほとりでおしゃべりばかり。
これを見た天帝は‥。
「貴方達、お仕事はやらないのですか?」
といましめますが、牽牛と織姫は、
「はい、明日からやります」
と答えるばかりで、いつになっても仕事を始める様子はありませんでした。
織女が布を織らなくなってしまったため、機織り機にはホコリがつもり、天界にはいつになっても新しい布が届きませんでした。また、牽牛が世話をしていた牛たちも、やせ細って、次々に倒れてしまいました。 業を煮やした天帝はとうとう2人を引き離し、1年に1度、7月7日の夜だけ天の川を渡って、会うことを許しました。
今でも2人は、7月7日に会えるのを楽しみにして、天の川の両岸でまたたいているとのことです。