表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
兄貴と僕の行事歴(仮)  作者: pumpkin@
七夕だよ、全員集合!(2012)
1/21

織女と牽牛のお話




こちらの話はここからお借りしました。

少し変えてある部分もございます。

http://www.astroarts.co.jp/special/2012tanabata/legend-j.shtml





 むかしむかし、天帝という神様が星空を支配していたころ、天の川の西の岸に、織女という天帝の娘が住んでおりました。織女は機織り(はたおり)がたいへん上手で、彼女の織った布は雲錦と呼ばれ、色も柄も美しく、丈夫で着心地も軽い、素晴らしいものでした。


 一方、天の川の東の岸には、牛飼いの青年、牽牛が住んでおりました。牽牛は、毎日、天の川で牛を洗い、おいしい草を食べさせたりと、よく牛のめんどうをみる、働き者でした。 天帝は、くる日もくる日も、働いてばかりいる娘を心配して、娘の結婚相手をさがすことにしました。そして、天の川の向こう岸に住む牽牛をみつけると、二人を引き合わせた。

 そしてこう告げたのだ。


「貴方達2人は、真面目によく働きます。牽牛、私の娘、織女と夫婦(めおと)になってくださいませんか?」


 牽牛は驚きのあまり目を丸くさせた。

 そして恐縮した様子で天帝に告げる。


「天帝様、私のような者には、夢のようなお話しでございます。ありがたくお受けさせていただきます」


 織女も、働き者の牽牛をたいへん気に入り、2人はめでたく夫婦となりました。


 ところが、一緒に暮らすようになると、2人は朝から晩まで天の川のほとりでおしゃべりばかり。

 これを見た天帝は‥。


「貴方達、お仕事はやらないのですか?」


 といましめますが、牽牛と織姫は、


「はい、明日からやります」


 と答えるばかりで、いつになっても仕事を始める様子はありませんでした。


 織女が布を織らなくなってしまったため、機織り機にはホコリがつもり、天界にはいつになっても新しい布が届きませんでした。また、牽牛が世話をしていた牛たちも、やせ細って、次々に倒れてしまいました。 業を煮やした天帝はとうとう2人を引き離し、1年に1度、7月7日の夜だけ天の川を渡って、会うことを許しました。


 今でも2人は、7月7日に会えるのを楽しみにして、天の川の両岸でまたたいているとのことです。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ