プロローグ
そよそよと水の流れる音の聞こえる道を三人の男女がいた、一人は身長は低く少し変わった服装の少女だ、きれいな藍色のショートカットに整った顔立ちをしている。
「…16,17,18 確かに預かったよ」少女が目の前の男女に元気よく言う。
残りはきれいなロングの黒髪に母性を感じさせる顔の女とキリッとしているがどこか優しそうな顔つきの男だ、二人とも美男美女で若々しいが雰囲気からして30台後半ぐらいだろう。
「じゃあいきましょうか」女が少女に言う。すると少女が、
「ちょっと待った」少女のいきなりの制止に、女は少し驚き首を傾げ、なぁに?とおっとりと聞き返す。
「さっき預かった銭だけど、二人にしてはちっとばかし多くなかったかい?」
そう少女が訝しげに聞くと、女はニッコリと微笑みながら少女に向かってくいくいと手招きをする。
そんな女を見て少女は少し不振に思いながらも女に顔を近ずけると、女は少女にひそひそと耳打ちをした。
少女は耳打ちがくすぐったかったのか、少し身震いをしながらも「わかったよ」と言い、今度は少女が男女に「じゃあいこうか」と言い歩き出した。
少女が楽しそうに鼻歌交じりで前を歩き、それを見守るように男女がついていく、見ようによってはまるで親子のようだ、そう思ったのか女がクスリと笑いそれにつられて男も笑う、そんな男女を見て少女は「どうかしたのかい」と聞くと女が、
「あなた変ってるわね」と笑いながら言う、少女も笑いながら「よく言われるよ」と言う。
それを聞いた男女はさらに笑い「やっぱりあなた変ってるわ」とうれしそうに言う。
「あんた達も十分変ってるよ」と言い、続けて「っと、着いたよ」と言うと、
そこで初めて男が口を開き少女に言う---