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お金のために配信者になります〜えっ、人気がないとお金はもらえないんですか?〜  作者: 霞風太
九章 同じ事務所の配信者仲間でバーベキュー 準備編

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七十五話

三十三話(配信回)の後に掲示板回を追加しました。

 ガヤガヤと少し探しくなりながら男子寮を歩いていくクライシスたち。

 一人二人ならともかく三人以上がそれぞれ話しながら歩いているせいでかなり注目が集まっている。

 どんな集まりかは理解しているが、何の目的で集まってここに来ているのか不思議に思われていた。


「じゃあ今から出しますので確認してください」


「わかっている」


 早速クライシスの部屋に皆で入る。

 そしてバーベキューの道具を取り出していくのを確認して出し終わるのを待つ。

 流石に重い物は協力して取り出したり出し終わったあとの小物を確認しやすい位置に置き直したりして手伝ったりもした。


「………これで全部かな」


 そして数分経つと出し終わり、それぞれがバーベキューの道具を確認していく。


「やっぱ足りないわね」


「うん。トングとかこの人数でやるには数が少ないよね」


「コンロもせめてもう一つは欲しいな。他に持っているやつはいるか?」


「俺も持っているからバーベキューの日に俺も持っていく」


「お願いします。あと足りないのは………」


 クライシスの持っている道具で足りない物を確認していく事務所の仲間たち。

 やはり確認するように頼んで正解だったなと思う。

 当日になって不足になっていたら大変だった。

 そのアクシデントも配信にすれば面白いかもしれないと考えると、少し失敗だったかもしれないが。


「こんだけか……。コンロはヤーキ先輩にお願いして、あとの小物は女性陣に頼んでもよいか?」


「良いぞー。ついでに食材も持ってきてやるから重いもん運ぶのは任せた」


「当然」


 男として当然だと頷くフレール。

 ヤーキもクライシスも自分が持っていくから当然だと頷く。

 だが一人でコンロを運ぶのはちょっとキツイと思ってしまう。


「すいません。コンロを一人で運ぶのはキツイから手伝ってくれません?」


「いや余裕だろ」


「二個は流石にキツイです」


「そんなに重いか?」


「重くはないですけど大きいから一人で二個も運ぶのは無理です。もう一個は手伝ってください」


「…………あぁ、なるほど」


 重さは余裕でも、たしかに大きい物を運ぶのは大変だろうなとクライシスの身体を見て納得する。

 一人で二個も運ぶのはたしかにキツそうだ。


「わかった。俺も手伝う。あとは小物だけど………シクレも手伝うか?」


「え?はい」


 フレールがシクレを選んだのはちょっとした応援。

 二人きりではないとはいえ接点は少しでも増やしたほうが良いだろうと考えている。


「うーん。ミニゲームもやるとなると、どうしても人手が足りなくなりますね……。事務所の人も読んで手伝ってもらいませんか?配信が終わったら事務所の皆も一緒に楽しみませんか?」


「人手が足りないか?」


「食材買ってミニゲーム用の道具や罰ゲームの道具と考えると私達だけじゃ、どうしても足りないです。手伝ってもらったほうが良いかも」


「なるほど……。ちょっと良い案考えた。もしかしたら延期になるかもしれないが良いか?」


「構いませんが……」


 フレールの言葉に全員が頷く。

 それを確認すると何処かへと連絡し始める。


「………はい。はい……それでは」


「どこに連絡しているんだろうでしょうね?」


「さぁ……。単純に考えれば人を増やすために相談しているんじゃないですか?」


「よしっ!とりあえず、また連絡するからそれまで待っていてくれ!俺はこの後、用事があるから悪いな!」


 それだけを言って去っていくフレール。

 配信者仲間たちもそれに顔を見合わせあい自然に部屋から解散していった。



「もしかしたら今まで合う機会がなかった大人の配信者と出会うかもな……」


 クライシスは連絡していたフレールを思い出して人を増やす手段を予想する。

 そして人を増やすとしたら同じ事務所に所属している大人や違う学校の配信者も呼べば良い。


「今まで会う機会もなかったからな。………少し緊張する」


 どんな人達がいるのだろうと少しだけ胸が激しくなる。


「喧嘩を売られるかな?それとも普通に仲良くしてくれるかな?」


 ダンジョンではいろんな人達に喧嘩を売られたことを思い出し笑う。

 配信するようになって戦う姿を見せても何かしら加工をしているのだろうと喧嘩を売られる。

 そこまで弱く見られるのなら喧嘩を売られるのもあり得るかもしれない。


「まぁ、そうなったら殴れば良いか。反応できなかったら格上だとわかるだろうし」


 もしかしたら反応する強者もいるかもしれないし、もっといえば自分より強いやつが出てくるかもしれない。

 喧嘩を売ってくるのが楽しみだし自分より強いやつがいるかもしれないと胸を膨らませる。


「はははっ」


 思わず笑ってしまう。

 足取りも軽く弾んでいる。


「早く顔合わせが来ないかなぁ?」


 予想通りになるとは限らないのにクライシスは期待で早くその日が来ないかと楽しみにしている。

 そして弱そうだからといって易易と喧嘩を売る馬鹿ばかりではない。

 これまでがおかしかっただけだとクライシスは考えてもいなかった。

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