五十五話（配信回）
『皆で訓練』学園の生徒達の鍛える姿を見せます『クライシス、ミテラ、フレール、シクレ、ヤーキ、ビース』
「暇人の皆さん、こんにちは。今日は同じ学園の配信者と学園の生徒を一緒に鍛えようと思います。普段、鍛えている方法であり説明もしますので皆さんも是非挑戦してください」
「みなさん、こんにちわ。今日は皆さんと訓練させていただきますので一緒に頑張りましょう」
「学園ではこのように学生同士で教え合ったり鍛えてもらったりもしているので興味のある子はぜひ入学してくれ」
「先輩たちも頑張っている生徒には優しいですよ。強くなりたい人はどんどん来てください」
「組手をする場所も多くあるから思っている以上にいろんな人に戦いを挑める！」
「強くなりたい人はそのチャンスが多いから入学して方が良い」
【初っ端から学園紹介と勧誘じゃねぇか！？】
【同じ学園に通っている配信者全員でのコラボじゃん！】
【クライシスくんが鍛えてくれるってマジ？】
【学園から依頼があったのかな？】
【動画を見ながら出来る？】
「コメントにもいくつか有りましたが学園からの依頼なのは正解。生徒たちにも動画に映ることを了承取ってあるので安心してください」
【無許可ではないのね】
【まぁ、当然か】
【どんな訓練してんの？】
【楽しみ】
【早く教えて】
「クライシスくんの訓練は精神訓練だけだ。それ以外は記憶にない限りない。やる意味ないじゃんとか興味がないならつまらないと思うぞ」
「フレール先輩の言ったとおりですので本当に精神訓練だけの配信です。放課後に教えあっている姿を配信するのに特別に何かするのは嘘になるかと思いましたしたので」
【真面目か！】
【いいよ、別に！】
【配信なんだから特別に増やしても文句はないからね！？】
【むしろ増やして】
【そんなことは誰も気にしないよ】
「ではまず何で精神訓練をするのか説明します」
【相変わらずコメントを無視するなぁ】
【コメントを読んで♡】
【スルーしないで】
「まずは心技体どれが一番重要ですか？そこの同業者の皆も答えてください」
「……やっぱり技術だと思います」
「体じゃない？そもそも基礎能力がないと鍛える時間も少なくなるし」
「そうだよな。やっぱり体だろ。まずは体力がないと何も出来ない。技術は後で身につく」
「技術でしょ。無駄に体力を消費して相手に対処できなくなるし」
「技術でしょうか？逃げるのにも必要ですし、クライシスくんも体のキレとか見ていて次元が違うと思う時がありますし」
「「「「あぁ〜」」」」
【やっぱり技術か】
【わかる】
【いやここは体だろ】
【皆の言いたいこともわかるから困る】
【配信者の皆も意見が別れているな】
【クライシス君はどうなんだろ】
【これ何が正しいんだ】
「はい。誰も心を選びませんね」
「あっ」
【マジじゃん】
【コメントでも誰も心を選んでねぇ】
【もしかして心が正解？】
「ちなみに正解は有りませんが聞きたいことがあります。技術を鍛えている人はいますか？」
「そりゃ必要だと思うし鍛えているけど」
「あっ」
「体の方が重要だと思うけど技術も鍛えているが…」
【はい】
【あ〜】
【そういうこと！】
【どうゆうこと？】
【そりゃどっちの方が重要だとしても結局両方とも大事だし】
「逆に体を鍛えている人は？」
「なるほど」
「そういうこと！？」
【うわぁ】
【心技体が大事なのに……】
【忘れてた】
【だから鍛えるのはそっちなのか！】
「じゃあ心は？」
「………してないです」
【してないですね……】
【確かに大事というか一番やってないと言うか】
【そりゃ鍛えようとしますね】
【そもそも精神鍛錬を鍛えるところが少ないし、やっているところも大体似たりよったり】
「だから精神を鍛える。ちなみにやっていることは他でもやっている訓練だから地味です。瞑想ですし」
「そういうことですので今日の配信はかなり地味になります。一緒に鍛えようとしても他でもやっていることですし見ていてもつまらないですよ？っと」
「そういうことを言わないでください。折角だから一緒に鍛えようとはおもえないんですか？」
「画面の向こうから見ている人は見ているだけでやらない人も多いと思いますし、そんなつまらないことよりも今回は別な動画でも見たほうが良いと思いますよ」
「だから、そういうことを言わない！」
【いや、普通にやるけど】
【推しと同じ時間に同じ訓練をするだけでも価値はあるし】
【折角だから鍛えるが？】
【会話しながらも避けている様子あたり実力差がありすぎる】
【まぁ画面の向こう側だから相手からしたら本当にしているのかわからないよね】
【クライシスくんがコラボすると相手が苦労人になるの笑う】
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