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お金のために配信者になります〜えっ、人気がないとお金はもらえないんですか?〜  作者: 霞風太
六章 鍛錬の配信

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五十一話(配信回)

【クライシス君たちはどう思う?って何をしているんだ?】

【苦笑しているのと、微妙なのと、楽しそうなのがいるな】

【すごく楽しそうな表情をしている】


「気づきましたね」


「一時間ぐらい議論に熱中していたな」


「はぁ……」


【一時間!?】

【マジだ】

【うわ、マジかよ。ごめん】

【なんで止めなかったの?】


「クライシスくんに止められたからです」


「クライシスさんに止められてしまって……」


「どこまで熱中するのか気になかったからですね。予想以上に長引いていて見ていて勉強になりましたし面白かったです。まとめたらレポートになりそうですね!」


【良い笑顔】

【もしかして利用された?】

【配信のコメント欄で議論をしていた俺等も俺等だけど】

【そんな宿題とかあるんだ……】


「なにか勘違いしていますが、こんな宿題はありませんよ?今のは、ただの例えでしょうし。そうですよね、クライシス君?」


「そうだけど実際まとめたらレポートにできそうですよね。………後で見返すか」


【やめて】

【なんでそんなことをするの?】

【議論していた俺たちも悪いけど止めなかったクライシス君たちも悪いじゃん】

【リスナーたちの議論なんか止めてよ】

【見ていて面白くないだろ】


「すっごく面白かった!」


「何でそんなに良い笑顔なんですか?」


「もう………」


「ところで愚痴配信はこのまま続けます?もうかなり時間が経ってますけど?このまま俺への愚痴とか始めますか?」


【ニヤニヤしないで?】

【本人の前でやれってか】

【狙ってた?】

【愚痴配信だったのになぁ】

【クライシスくんしかやってねぇ】


「なんか色々と疲れましたのでやめておきますね。皆さん、申し訳有りません」


「すまない、皆。俺も愚痴をこぼす元気もない」


【あっはい】

【でしょうね】

【今日はもうゆっくり休んでください】


「残念。それじゃあ暇人共、次の配信を期待してくださいね」


「次にコラボをする時はもう少し警戒するようにします」


「悪い人ではないので次の配信も見てやってください」


【乙】

【知ってる】

【乙】

【乙】

【ほんとに頑張れ】




「あぁ〜、終わった。………さてとコメントを読み直すか」


 クライシスは配信が終わると楽しそうにコメントを確認し始める。

 一時間近く流れたコメントの量にいじめについてどう思っているのか調べることが出来て楽しそうにしている。

 顔も見せず遠くからコメントして何を流してもバレないと思い上がっているから本音が出ているとクライシスは考えている。


「何をしているんですか?」


「いじめについてのコメントを見ています。やっぱり生で流れていたところを見ていましたけど凄い白熱していましたよね」


「本当にレポートにするつもりなんですか?」


「それも良いかなって。いじめについてどう思っているのか、よく分かりますし」


「……やるなら夏の長期期間の宿題にしたらどうでしょうか?自由研究や長期期間の間、何をしていたか発表する機会がありますし」


「今のうちにやっておけば、その分の宿題はやる必要がなくなる!?」


「………まぁ、そうですけど。まだ大分先ですよ?」


「………私も手伝って良いでしょうか?そして二人の研究結果だと発表したいです」


「?良いですよ」


 シクレの参加にクライシスは少しだけ疑問に思ったが直ぐに納得して頷く。

 二人で協力したとならシクレも夏の宿題がなくなる。

 そう考えれば絶好の機会だった。


「あぁ、なるほど」


 そしてヤーキも少し遅れて納得する。

 クライシスとは内心で理解した答えは違うが、ヤーキの方が答えは正確だった。


 シクレからすれば一緒にレポートを作ることでクライシスと一緒にいることが出来るし、その分だけ長期期間の休みの間も一緒にいることが出来るチャンスが増える。

 ただ既にシクレという他の人と一緒にしているから、それ以外の別の人も増える可能性はある。


「………ん?もしかしたら他の人も協力をしようかと参加しようとしたら受け入れるつもりじゃ!?」


「そりゃそうだろ。コメントも結構な量があるし。それに人が多ければ多いほど楽に終われるし」


「…………。シクレ、俺も参加しようか?」


「………お願い」


 クライシスではなくシクレに確認するヤーキ。

 ヤーキも急に知らない人が増えるよりは知っている人がいるほうがマシだと考えて頷く。

 それに最初から人数がいるのなら、他の人にも確認しないといけないから更に増える可能性は低くなる。


「もう私達事務所の企画にした方が良いかもしれませんね」


「あぁ、それは良いかも。クライシスさんもそれで良いでしょうか!?」


「良いですよ。じゃあ一度学園の部室に集まって連絡しますか」


「そうですね。時間のある日を確認しましょう!もしかしたら他のやりたいことがある人もいるかもしれませんですし。取り敢えず俺が連絡しますので大丈夫です!」


「良いんですか?それなら任せますけど」


「はい!任せてください!」


 クライシスに任せるよりは自分がやったほうがマシだと考えるヤーキ。

 それに動画配信の良いネタにもなりそうだと考えていた。 

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