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お金のために配信者になります〜えっ、人気がないとお金はもらえないんですか?〜  作者: 霞風太
三章 警察への同行とコラボ配信

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三十二話(配信回)

「次は俺が買った本ですね」


【どうせ戦闘関係の本だろ】

【予想できてしまうんだよなぁ】

【でもクライシスほどの実力者でも買うつもりになる本は気になる】

【あぁ〜】

【ちょっとわかる】


「この本はありとあらゆる体勢、姿勢からどのようにして最大の一撃を叩き込むか書かれています。とはいえ拳や足技をメインに戦う人たち向けですね」


【ちょっと気になる】

【素手で戦うタイプじゃないけど、切り札にはなりそう】


「一応言っておくけど。これ、それなり以上の実力者なら勉強になるけど。それ以外は何も参考にならないぞ。切り札にしたいなら、まずは初心者用の勉強しろ」


【はい】

【わかりました】

【まぁ、そうだよね】

【切り札としても新しい技術を覚えるのなら初心者用からか】

【意外と堅実】


「俺の考えとしては基礎こそが最終奥義に近いんですけどね」


【へぇ!】

【基礎こそが最終奥義か】

【ん?】

【どうした?】

【近いってどういうこと?】


「近いってどういうことでしょうか?」


「そのままの意味ですよ。教科書通りにやっても自分の最大値を叩き出せるわけではないですし。あくまでも最大値に近い攻撃を繰り出せるだけ。そこから自分にあった動きを探して最大値を叩き出せるようにしないと」


「その本はそれを探すための方法が書いてあるってことですか?」


「それも書かれてありますよ」


【戦いに関しては本当に勉強になる】

【基礎こそが一番重要だけど、そこから発展する必要があるのか……】

【そのままではダメなんだな】


「だからまずは基礎から頑張ってください」


「わりました。では次は私が買ってきた本です」


【次はシクレちゃんか】

【どんな本を買ったんだろ】

【結構、毎回種類は違っているからな】


「私が自分に買った本はお料理の本です。弁当の詰め方や色々なおかずの作り方が載ってあります」


【今回は料理の本を買ったのか】

【あっ】

【弁当……?】

【なるほど】


「最近は弁当作りにハマっていまして、とても楽しいです!」


【クライシス君に食べてほしいもんね】

【かわいい】

【羨ましすぎるんだが?】

【場所を変わってくれ!】


「違いますよ!弁当作りにハマっているだけで誰か一人のために勉強し始めたわけじゃありません!」


【顔真っ赤】

【はいはい】

【わかってるわかってる】

【クライシス君は作ってくれたら嬉しい】

【そりゃ嬉しいだろ】


「クライシス君?」


「嬉しいですよ」


「本当に?」


「はい」


【ちょっと疑いたくなる気持ちもわかる】

【なんか女の子の手料理なら男子なら嬉しいだろっていう考えに合わせているような】

【普通は照れ隠しとかしない?】

【そういう意味でもおかしいな?】


「なら好きな食べ物とか教えてくれませんか?」


「……肉とかラーメン」


「………本当に好きなのよね?」


「そうですね。特に麺類。………蕎麦とかうどんとかも好きです」


「なるほど」


【男子が好きなもの…って思ったけど割りと納得できるな】

【蕎麦とかうどんも含める辺り本当に麺類が好きなんだなって】

【ただし弁当にするのは難しい】

【あっ】

【もう肉一択しか無いじゃん】


「………からあげがメインなのが一番良いんでしょうね」


【だろうな】

【他にも好きなものがあるんだろうけど特に好きなのがその二つだろうからな】

【みんなは唐揚げになにをかける?】

【レモン】

【マヨネーズ】

【そのままが至高だろうが】

【は?】


「クライシス君は唐揚げに何をかけますか?」


「……………気分?」


【逃げたな】

【答えをだせよ】


「どっちが好きとかはないんですか?」


「どれも美味しいので。そうやって悩むぐらいならさっさと食べます」


「……時間があったらかけるかもしれないんですね?」


「そうなりますね」


【もしかしてダンジョンにいる前提での話してない?】

【普通に食べるならレモンをかける時間とかあるはずだからな】

【あぁ、そういうこと 何でダンジョンにいる前提?】

【さぁ】


「ところで今度の日曜は空いていますか?」


「……ダンジョンに行く予定ですけど」


「その日、私も行って良いでしょうか?せっかく買った本の料理をしたいですし味の感想を聞きたいですので。本を買ってもらった礼もしたいですし」


「俺も買ってもらったので別に気にしなくて良いですよ」


「それでもです」


「………そうですか」


【デートかな?】

【あっさりうなずいたな】

【どうでもよさそう】


「絶対に美味しいと言わせますので期待していてくださいね?」


「?わかりました」


【女の子が弁当を作ってきてくれるのに嬉しそうな表情を浮かべないな】

【なんで自分に作ってきてくれるのか疑問に思ってそう】

【もっと嬉しがれよ!】


「他にも連れてくる人はいるんですか?」


「………いえ。私達二人だけです」


「………わかりました」


【やっぱりデートだな】

【何か考え込んでる】

【二人だけでも安全なダンジョンを思い出そうとしてるんじゃない?】


【そもそもダンジョンに行かないで普通にデートすればよいのでは?】

【それはそう】

【意外とソロ以外なら危険度もちゃんと考えるんだな】

【他人の責任まで取りたくないだけじゃない?】

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