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お金のために配信者になります〜えっ、人気がないとお金はもらえないんですか?〜  作者: 霞風太
三章 警察への同行とコラボ配信

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三十一話(配信回)

ストックが切れました。

次の話からは最低でも週一で投稿します。

『読書感想回』オススメの本を紹介します『シクレッツァ、クライシス』



「こんにちわ、クライシスです」


「皆さん、こんにちわ。シクレです」


【こんにちわ】

【おっ、本紹介? 読みたくなる本を教えてくれるからむっちゃ好き】

【今日はどんな本を紹介してくれるの?】

【こんにちわ】


「はい。今日は先日クライシスくんと一緒に選んだ本を数冊とそれ以外のオススメの本を紹介しますね」


【一緒に?】

【ん?】

【デート?】

【まさか付き合っているの!?】


「まだ違います!配信のネタにするためです!」


【まだ】

【狙ってはいるだろ】

【純粋に強いからね 気持ちはわかる】

【クライシス君はどう思っているの?】


「やめて………」


「可愛い先輩だとは思ってます。ちなみに俺が紹介する本は漫画と小説と指南書です」


「え……」


【かわいい】

【かわいい】

【顔真っ赤】

【かわいい】


「互いに買ってあげた本、買ってもらった本は一冊ずつですが紹介することに決めてます。まずは買ってもらった本を紹介しますね」


【あの………】

【隣の先輩は無視?】

【マイペースすぎる……】

【マイペースと言っていいのか、これ】

【照れもしないのか】


「まず買ってもらった本はこれですね。料理の本です」


【続けるの!?】

【えぇ……】


「かなりわかりやすく書かれていて素人の俺でも問題なく料理できますね。カロリーも書かれていてすごく参考になります」


【そうなんだ】

【料理の素人だと信じるのなら少し気になるな】

【あっ、表紙を開いた】

【写真がいっぱいだ】


「レシピの数は少ないですけど写真がふんだんに使われていて過程もわかりやすいです。途中で不安になることもないですし。本当に心配性な初心者には丁度良いと思います」


【なるほど】

【心配性 心配性?】

【クライシスくんが心配性とか何の冗談?】

【子供向けっぽいけど、初心者と考えれば有りか?】

【値段はどのくらい?】


「値段は千円ぐらい。結構なお手頃価格ですね。気軽に挑戦したいと思ったら買ったほうが良いと思いますよ」


【なら買おうかな】

【お手軽価格!】

【今度料理姿見せて】


「一応言っておくけど初心者は見栄を張らない方が良いですよ。初心者は初心者らしく学ばないと致命的なところで死ぬからなぁ?」


【どっちの話!?】

【話題変わった!?】

【いや変わってないのか!?】


「じゃあ次は買った本を紹介「次は私の番ですね!」……だそうです」


【まって!!】

【どっちの話か教えて!?】

【今度はクライシスくんがシクレちゃんに買ってあげた本か】

【何を買ってあげたんだ?】

【どうせ戦闘指南書でしょ】


「まぁ、皆さん予想している通りのものですね」


【やっぱりかよ!】

【ブレない】

【本当に本を読んでいるの?】

【普通の本を渡せよ!】


「ダンジョンで配信する時もあるんだろ?逃げ切れなきゃ死ぬじゃん」


「はい……」


【はい……】

【おっしゃるとおりです】

【ごめんなさい】

【はい】


【どういうこと?】

【クライシスくんとの出会いはモンスターから逃げている時なのだ】

【もしかしたら助けてくれなきゃ死んでいた】

【初対面があれだから記憶に残っているんだろな】

【そう考えれば当然……か?】


「その本はちらりと見たけど逃げ方や逃げる際の注意とか書かれているし。そのために必要な能力や鍛え方も書いてあるから勉強になると思いますよ」


「はい……。走り方の指導や周囲に視線を向ける方法など書かれていましたね。あとは簡単な罠の作り方や隙の作り方。……戦闘にもそのまま使えますよね、これ」


「使えると思いますよ。工夫しなきゃ初見でしか使えないと思いますけど。まぁ、逃げるためですしね」


【思ったけど逃げるのってクライシスくん的には有りなの?】

【あぁ〜。殺されるとわかっても逃げないで戦うイメージあるな】

【実際に戦うんじゃない】


「クライシス君は勝てない相手に逃げるのは有りなのでしょうか?」


「死にたいんですか?意図的にそんなことをしているのなら見捨てますよ」


「しませんよ!?」


【意図的にやってたら見捨てるのね】

【まぁ、妥当】

【ダンジョンでふざけている奴らに巻き込まれて死にたくないしね】


【これシクレちゃんが勝てない相手に挑んだ場合であって、クライシスくん場合は言ってなくない?】

【クライシスくん自身はどうすんの?】

【なんだかんだ言ってクライシス君自身は戦いそう】


「私のことではなくクライシス君はどうしますか?」


「戦うだろうなぁ?」


【うわぁ】

【自分の命を投げ捨てるタイプだ】

【実際に経験していそう】


「もしかして経験したことがあったりしますか?」


「それが?それよりも次の本の紹介だろう?」


【楽しそうに笑っているなぁ……】

【絶対思い出し笑いだろ】

【修羅】

【これも強さの理由の一つなんだろうな】


「クライシス君は自分が死んでも良いのですか?」


「ギリギリの状況でも強くなれることは知っているからなぁ?ダンジョンにいる以上は自己責任だろう?」


「………そうですか」


【もう何も言えねぇ】

【強くなるためにはここまで狂わなきゃいけないのか】

【狂っているから強いのか 強いから狂ったのか】

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