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お金のために配信者になります〜えっ、人気がないとお金はもらえないんですか?〜  作者: 霞風太
二十三章 夏休み最後のバーベキュー

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百五十五話

「わかった!私達も後で集まるね!」


 少し考えた後、女子学生は走り去る。

 きっと女子たちにも話して予定よりもかなり早く集まるんだろうなと想像する。


「予定よりも早く準備が終わりそうだし人も集まりそうなんだが……」


「別に学園にあるボールでも借りて遊べば良いんじゃないですか?全面使うわけじゃないですし」


「まぁ、そうだよな」


「それに先生たちのお子さんたちも来るみたいだし出来上がるまで遊んで上げる人も必要だろ」


「あぁ〜。小さい子供たちだとなにするかわかんないもんな。確かに必要か」


 そういえば学園の生徒や教師だけでなくその子どもたちも来るのだと思い出すクライシスたち。

 子どもたちを危ないことから遠ざけるために一緒に遊ぶのは良い案じゃないかと考える。


「そういえば準備のことばかりで子どもたちの相手を考えなかったな……」


「普通はご家族の人たちが相手をすると考えるからしょうがなくね。どうせ学園のボールとか使うならついでに子どもたちも混ぜて上げたほうが良いだろうなって話だし」


「そうそう」


「…………」


 無理に子どもたちと遊ぶ必要はないと話し合う学生たち。

 その子どもの保護者もいるのだから危ないことはほとんどしないだろうと考える。


「クライシスくんはどう思う?」


「………え?あ、子供の相手?」


「そうそう」


「念の為に準備するだけで良いと思いますけど、本気で子供を相手にするならこちらから声をかけたほうが良いんですかね」


「……あと親にもだな。急にいなくなったら心配させるだろうし」


 子どもたちのことで話し合う学生たち。

 それは学園につくまでずっと話し合っていた。




「さてと、それじゃあ準備を始めるか」


「ある程度は校舎に近いほうが良いですよね?水を使ったり日陰に休ませるのには近いほうが良いですし」


「そうだな。比較的、校舎に近いところに準備するか」


「あっ、俺バケツ持ってくるから先に準備してくれない?」


「オッケー。じゃあクライシス準備するぞ」


「はい」


 学園につくとそれぞれの役割に分けて準備を始めるクライシスたち。

 バーベキューのグリルを設置したり、火を起こすために炭を入れたりする。

 他にもジュースを入れるためのバケツを準備したりと様々だ。


「ん?もう火を点けるのか?早すぎるだろ」


「いえ、炭を入れるだけです。火を点けるのは三十分ぐらい前で良いかなって」


「あぁ、なるほど」


「後は他の人達の準備と配置場所に気をつけるぐらいですかね」


「そうなんだよな」


 あまりに近すぎても邪魔になるよなと頷く。


「………ある程度の準備が終わったらイスだけでも準備しますか?」


「必要か?別にずっと立っていても大丈夫だろ。本当にきつかったら校舎の中で休ませればよいし」


「わかりました」


 話し合い相談しながら準備していくクライシスたち。

 そうしていると後から並んできた学生たちも来てくる。


「おっ、準備しているじゃん。バケツの中にジュース入れて良い?」


「まだ氷入れてないけど良いぞ!」


 今まさに氷を持ってきている最中の少年の姿を確認して後から来た学生が持ってきたジュースを入れていく。

 野菜は校舎の中へと運んでいた。


「あれ!もう始めてるの!?たしか昼からだったよな!?」


「昼からですよ。早めに準備しているだけですから安心してください」


「だよな!?良かった〜!」


 学園の教師も来て時間を間違えたかと焦る。

 だが早めに準備をしているだけと聞いて安堵する。


「グリルはここで良い!?」


「そこでお願い!」


 男子に混じって女子たちも学園に来て準備をし始める。

 だんだんと人が集まってくる。

 来てくれた先生も食材を持って校舎の中へと運ぶ。


 だんだんと準備が整っていく。

 だがクライシスは気になることができてしまう。

 それはあまりにも早く終わってしまう。

 余った時間をどう潰すか問題だった。

 他の学生たちも時間までどうするのか疑問だ。

 それに朝食もまだ食べていない。


「まさか全員来るとはなぁ……」


「どうした?」


 まさかバーベキューに参加する学生たちが全員来たことにクライシスは想像していなかった。

 責任感が強い者なら来るかもしれないとは思っていたが全員が来るとは予想外だ。

 その御蔭で早く終わったがやることもなくなってしまった。


「クライシスくん?おーい」


「何しよう?腹も減ったし」


 結局バーベキューの時間まで暇になる。

 最初の予定ではクライシスは自分も含めて数人である程度の準備をして時間を潰すつもりだった。


「クライシスくーん?」


「……なんですか?」


「あっ、気付いた?」


 先程からクライシスの目の前で手をふるフレール。 

 何か良い案が思いつかないかと話しを聞く。


「どうしたんだ?」


「バーベキューまで暇だし腹が減った」


「あー、そういえば朝食俺も食べてないな。一緒に食べに行くか?俺のおすすめの店を紹介してやるよ」


「じゃあお願いします」


「よしっ、それじゃあ行こうぜ」


 早速と言わんばかりに手を引っ張るフレール。

 以前に教えてもらった店も美味しかったし今回も期待できそうで楽しみだった。

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