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お金のために配信者になります〜えっ、人気がないとお金はもらえないんですか?〜  作者: 霞風太
一章 初めての配信

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十六話(配信回)

「はっ!」


【起きた?】

【意識が目覚めたな】

【強かったぞ】


「意識が覚めましたか?」


「クライシス!?………最後の方の記憶が無いんだけど、どうなったの?」


「最後は互いにぶつかりあってビース先輩が負けた結果意識を失いました」


【嘘は言っていない】

【色々と言いたいことはあるけど事実ではある】

【圧倒的な実力差はあったけどな】


「最後の方以外はちゃんと覚えてると言ったわよね?全く相手にならなかったことも覚えているわよ?その言い方だと実力が近いように思われるんだけど?」


【言ってた!】

【それはそう】

【実際、実力が違いがないように聞こえる】

【本当はかなりの差があるんだけどね】


「まぁ、期待したどおりでそれなりに楽しかったですし」


「むっ。……あれ?むっ」


【かわいい】

【急にどうした?】

【何度も怒ったような表情を作ってない?】

【あ】

【もしかして、そういうこと?】


「コメントでも何をしようとしているのか理解できた人たちがいるみたいだけど、もしかしてさっきの精神状態に入ろうとしているんですか?」


「そうよ!あれがいつでも使えるようになったら強くなれるじゃない!」


「精神的にかなり鍛えないと使えませんよ?それか生きるか死ぬかの一歩手前になるまでか。さっき使えたのはギリギリまで追い込んだおかげですし」


「ぐっ!精神的にどのくらいまで鍛えれば当たり前のように使えるのよ……」


「さぁ?」


【やっぱりか……】

【あぁ、あの状態に入りたいのね】

【教えてやれよ!】


【絶対に分かってはいるだろ】

【精神的に鍛える必要はあるのか】

【本当にわからないんじゃない? 個人によって違うとか】


「あなたは使えるの?」


「当然使えますよ」


「どうやったのよ。教えなさい」


「何度か死にかけていたらいつの間にか?」


「……………そう」


【そういえば死ぬか生きるかの一歩手前とか言ってたな】

【経験談かよ!?】

【つまり何度も死にかければ覚える可能性が高いと】

【ギャンブル要素が強くない?】


「同じことをしても別の境地を覚えるか死ぬかの可能性が高いので望んだ力が得られるとは限りませんからね?強くはなれるだろうけどなぁ」


「へぇ」


「二人とも?危険なので止めましょうね」


「わかっているわよ」


「嫌です」


【そこで拒否するんかい!?】

【何となくクライシスくんが強い理由がわかってしまう】

【俺も】


「………頼むからやめてください。真似して死者が出てしまったら問題ですから。………あと私も心配になります」


「ダンジョンに挑む以上、死ぬ可能性は常にありますよ?」


「そうですけど!?」


【何もわかってない】

【女性の心配を無視するとか】

【強くなりたいが故に何もかも捨ててしまっている感がない?】

【それなのに事務所に入ったのか】

【そういえば誘われたって言ってたけど何で事務所に入ったんだ?】


「クライシス、事務所に入った理由聞かれているけど答えたら?」


 空気を変えるためにビースがコメントの内容を読み上げる。


「金と学園の成績ですよ」


 そしてクライシスの答えに微妙な空気になる。


【事務所だけでなく学園からももらえるの!?】

【マジで!?】

【学園からは成績だけだけど同じ事務所の同じ学園のライバーも言っているしマジ】

【シクレちゃんも姉御も後ろで頷いているからマジ】

【ただし学園の施設の一部を紹介したり使う動画を配信する必要がある】


「お金があれば好きなお菓子とかいっぱい買えますし、勉強が苦手でも成績に色をつけてくれるらしいですし」


【お菓子】

【俺も勉強が嫌いだからわかる】

【勉強とかやりたくないよね】

【どんなお菓子が好き?】


「炭酸系のジュースとかチョコとかすごく好き」


【わかる】

【美味しいよね】

【他に欲しい物とかないの?わかるけど】


「他?特にないですよ」


「いや、もっと服とか新しい装備とか買いなさいよ」


「武器は拳ですし防具も避ければボロボロになりませんよ?ここ最近は買い替えるのもサイズが入らないからですし」


【まず被弾が0なのがもう無理】

【完璧な理論だな。 不可能だということに目を瞑ればだが】

【誰でも出来ると思っているの?】


「ソロで挑むやつは大抵出来ると思いますよ。逆にパーティを組めばかばう必要もあるので俺でも無理ですが」


「あぁ〜」


「その際はお願いします」


「気にしないでください」


「そうよ。回復役は貴重だし要にもなるんだから」


【本当にそう】

【回復役がいれば瀕死になっても立ち上がれる】

【それで危険から回避することも出来たし】


 回復役はかばう必要があると聞いて納得するビースとリスナーたち。

 シクレが頭を下げて頼むが二人は当然のことだと言い返す。


「そろそろ終わりにしますか?まだ回復しきってないでしょうし」


「そうね。ちなみに私はダンジョンに挑むための装備やアイテムの他に服とか色々買っているわよ。ばいばーい」


「私もです。あとは偶に皆様のお陰で買えたアイテムを紹介したり使用感を教えるのも良いと思いますよ。私もやってますし。それと皆さん、次の配信でお会いしましょう」


「なるほど。次の配信を楽しみにしていてください。ばいばーい」


【おつ】

【姉御、しっかり身体を休ませてください】

【避けるさいの身体の動きが勉強になりました】

【次も楽しみにしてるよー】

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