百四十三話(配信回)
『料理配信』久しぶりのソロ配信『クライシス』
「暇人の皆さん、こんにちわ。久しぶりにソロ配信です」
【おつ】
【まじで久しぶりじゃね】
【ずっとコラボばっかやってたから新鮮】
【初回以来か?】
【初回もコラボしてなかったか?】
「配信のタイトルに有るように適当に選んだ料理を作っていきます。今から何の料理を作るか決めようと思います」
【今から!?】
【料理できるの!?】
【なんで事前に決めないの?】
【配信前から決めろよ】
「作る料理を決める方法を説明します。ここに二個の箱があり一個は十の桁を決め、もう一個は一の位の桁を決めます。そして決まった数字でこのレシピ本のページを開きます。そこに載ってある料理を作ろうと思います。十のくらいで2が出て一の位で3が出たら二十三ページの料理を作ることになりますね」
【なるほど】
【ちょっと面白そう】
【01が出たらどうすんの?】
【シクレ「今度渡しもやってみるべきでしょうか?」】
【お願いします!】
【シクレさんの楽しみです!】
【目次の場合はもう一回引くんじゃね?】
【まぁ、そう出ないだろ】
「コメントでありましたけど目次がdた場合はもう一度引くつもりです。では早速引きましょう。…………おぉう」
【早い早い早い】
【もうちょっとゆとりを持たせて!】
【もうちょっと緊張感もたせるとかさぁ!】
【もったいぶれよ!】
【あっさり引くな!】
「こんなことある?」
【wwwwwww】
【まじで!?】
【フラグ回収しとるww】
【なんで一ページ目が出るんだよwww】
【もってやがるwwww】
「目次のページが出たのでもう一回引きます」
【おけ】
【りょ】
【もう一回か】
【これでまた料理のページが出なかったら笑う】
「………またかよ!」
【wwwww】
【またかよw】
【ほんともってる】
【誰だよ料理のページが出ないって言ったやつ。 おかげでフラグ回収しちゃったじゃん】
【ごめんて】
「………もう一回引きます」
【顔が死んでる】
【草】
【面白すぎる】
【最高w】
「今度は出ましたね。………材料はあるな。じゃあ作り始めます」
【こんどこそ作り始めるのか】
【がんばれー】
【どうなるか楽しみだ】
【どうせ料理も上手いんだろ】
【もうやめて】
【ひぇっ】
【こわいこわいこわい】
【誰か乱入してクライシスくんを止めて……】
「いよっ……と。たしか野菜の切り方ってこれで良かったっけ」
【違うから!】
【抑えかたからして違う!手を切りそうで怖い】
【もう見るホラーだろ、これ!?】
「おっ、切れた」
【ねぇ!?わざとやってる!?】
【怖くて目が離せない】
【誰か乱入して止めて………】
「で、次は沸騰させたお湯に入れて……いたっ」
【なんで落として入れたの?】
【はねて飛び散るに決まってるだろ】
【ちょっと考えればわかることなんだよなぁ】
「この次はかき混ぜていけば良いんだな」
【ようやく一息つける】
【今のうちに誰かクライシスくんのところに行け!】
【学園の生徒も見てるんだろ!?どこにいるかぐらいは予想つくだろ!】
【あとは配信者の人たちもだ!?】
「ん?」
【来たか!?】
【火をつけたまま離れるなぁ!!!】
【消してから移動しろ!】
【来たなら早く入って!止めて!】
「忘れてた。皿も準備しないと」
【そんなの後で良いだろ!】
【お前は調理が完成するまで料理に集中して場所を離れるな!】
【早く誰か来てくれ!?】
「そろそろ良いかな?」
【良かった。何事もなく終わった】
【盛り付けるときに何かあると思ったが大丈夫だったな】
【全然来ないな】
【もしかして配信見てないとか?】
【あぁ、見なきゃどれだけ危険でも来ないよな】
「こんなもんか……」
「「「おらぁ!」」」
「………六人分に分けるか」
【あれ?もしかして来た?】
【無理やり扉を開けた音がしなかった?】
【もしかして鍵が閉まってた?】
【無理やり開けた以上、そうなんだろうなぁ】
「壊したらダメじゃないですか?」
「鍵を閉めるな!」
「配信中に乱入してしまってトラブルになったほうが問題ですよね?」
「今回に関しては乱入したほうが正解!危なっかしすぎる!」
【ほんとそう】
【見てて怖かった】
【だから乱入できなかったのね】
【まぁ、鍵を壊して入るしかないよな】
「ふぅん。それで食べます?食べないなら明日明後日のぶんとして残すつもりですけど」
「………それではいただきますね?」
【ふぅんって】
【どれだけ心配したのかわかってねぇな】
【食べるんだ……】
【過程はあれなのに結果的に美味そうに見えるのが余計にあれ】
【わかる】
「………美味しいですね」
「マジで?俺も良いか?………美味いな」
【全員、釈然としてねぇwww】
【気持ちはわかる】
【調理自体は下手くそなのに】
【クソっ。ちょっと食べてみたいww】
【わかるわぁwww】




