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お金のために配信者になります〜えっ、人気がないとお金はもらえないんですか?〜  作者: 霞風太
十三章 大会へ向けての鍛錬

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百二話

「それじゃあデート配信のことですけど……。何時にしますか?」


「え?」


「今週末は無理だとしても、まずは行く予定の店に配信してよいか確認したいです」


「もしかしてデートで行く店も配信するつもりでしょうか?」


「は?」


「配信するんですし、どうせなら学園の周りの店を紹介しようと思いませんか?」


「…………配信だからお店にも話を通すってことですか?」


「はい」


「………わかりました」


「待って!?」


 クライシスとシクレの会話に待ってをかけるミテラ。

 まさかデート配信をするとは思ってもいなかった。

 更にデートに行く店も許可を取って配信しようとするなんて考えてもいなかった。


「それ配信するから店にも話をするんだよね!?配信じゃないなら店にも話をしないわよね!?」


「?はい」


「なら良いけど……。そもそもデート配信なら店に行かなくても良いと思うんだけど」


「お家デートにしろってことでしょうか?それなら店側の許可とか必要ないですけど。どうせならデートのついでに学園近くの施設や店を紹介しようと思いましたし」


「うっ。たしかにお家デートだと見栄えもなにもないですね。それなら外に出たほうがマシですか」


「そうなると配信する以上、迷惑をかけてしまうことになるだろうし」


「それもそうですね」


「納得しました。その上で学園近くのお店でデートに行くんですよね。それなら、こことか行きたいです」


「どこでしょうか?」


 クライシスたちの会話にシクレも納得して行きたい店を選んで意見を出してくる。

 その店を確認して学園の近くだから良いやとクライシスもオッケーを出す。


「あと、こことかどうでしょう?」


「良いですね。俺はここにも行きたいです」


「あっ、そこも行きたいです!」


 まずは行きたい店を互いに提案していくクライシスとシクレ。

 ミテラは面白そうだしと、その光景を眺めていた。



「行きたい店はそれぞれ出し合いましたね」


「はい」


「後は行きたい店の優先順位を決めますか」


「断られたら優先順位を繰り上げていくんですよね?」


「はい。全部の店に行けるとは思いませんし。どうしても行くのなら日にちを分けたいですしね」


「いっそ日にちを分けませんか?一日に何店行くか決めてノルマを達成したら別の日にまた行ったり……」


 そうすれば何日もクライシスとデートできると考えてシクレは提案する。

 クライシスも同じネタで何日も稼げるなら良いかもしれないと、その案に飛びついていた。


「それじゃあ一つずつ確認していきますか……」


「いえ。何店行くか先に決めたほうが良いと思います。まだ何時になるのか予定が決まっていないのに予約いれるのは迷惑になりませんか?ある程度の時期になるかでさえ私達もまだわからないですし」


「………そうですね。とりあえず何店にしましょうか?」


「それなら五店舗ぐらいで良いんじゃない?店の紹介もあるだろうけど移動する時間もあるし。ただ店内もある程度紹介するつもりなんでしょう?日にちも分けるなら何時間もやるよりも少しずつ紹介していったほうが覚えやすいやよ」


「なるほど。……じゃあ最初に行く店を決めたら、そこを中心とした店のほうが良いかもしれませんね。まずは最初の店を決めましょう」


「移動する時間もありますしね。最初はどこにしましょうか?」


 ミテラも意見を出してくれてクライシスたちも、それを参考にする。


「なら、この店にしませんか?」


「本屋ですか?良いと思います」


 最初に行く店は本屋だと決め、その周辺の店を確認する。

 周辺には結構な店の数が集まっており、もしどこか断られても直ぐに移動できそうだ。


「じゃあ私が連絡するので待っててください」


「え」


「安心してください。これでも結構な数の交渉には慣れてますので」


「シクレの行っていることは本当だから安心しても良いと思うわよ?ついでに終わるまで聞きたいことがあるからクライシスくん、ちょっと良い?」


「あっ、はい」


 自分よりシクレのことを良く知っているだろうミテラがクライシスは任せることにする。

 それに聞きたいことがあると言われて何の内容だろうと気になったこともあった。


「今度の週末、1日中鍛えるってマジ?連絡が来てたけど」


「はい」


「それ配信するの?」


「いえ訓練の様子は配信しないでほしいと言われたのでしないです」


「そっか……」


 ミテラは先程連絡が来た内容を確認してクライシスに話を聞く。

 そして配信できないのかと質問して、少し残念だが当然だとも理解した。

 そんなことをしたら他の学園に情報を与えるだけだ。

 不利になってしまうから配信しないように止めるのも当然だろう。


「それって参加条件とかあるの?」


「特に有りません。時間までに来たら全員鍛えるつもりですし」


「ふぅん。なら私も参加して良い?」


「問題有りませんよ」


 ミテラからも特に条件はなく来た相手全員を鍛えるつもりだと学園内の生徒に連絡を送る。

 どれだけの数の生徒が来るのか、どんな鍛え方をするのかミテラは楽しみだった。


「一応言っておきますけど偶にしている放課後の訓練と内容は基本的に変わりませんよ?」


「え?」

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