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お金のために配信者になります〜えっ、人気がないとお金はもらえないんですか?〜  作者: 霞風太
十二章 代表の決定と情報開示

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九十八話(配信回)

情報開示請求とか間違っている部分もあるので本気にしないでくさい。

「そういえばクライシスくん」


「……どうしました?」


「最後はトーナメントで決まったけど、あれで良かったの?対戦相手はくじ引きで決まってたし実際にクライシスくんと戦っている様子から決めても良かったと思うけど」


「実際に戦うときは運も関わってきますし、あれで良いんじゃないですか?」


「ふぅん」


【運の良し悪しか】

【そんなに関わるか?】

【トーナメントとか相性の良い相手と戦えるかは運じゃね】

【そっち!?】


「………はぁ。特に強いやつとかいなかったのか?」


「………特には?」


【あ】

【これガチでいないんだろうなぁ】

【去年の代表者にも同じことを言うんだろうなぁ】

【いくらなんでも強すぎない?】


「そんだけ強かったら俺達を鍛えても良くないか?」


「嫌です。大会が終わるまでは自分のことに集中したいので。視聴者を仲間にしても無駄です」


【え?その時間は必要?】

【余裕だから別に良くね】

【勝てるやついんの?】


「それを言うのなら、去年までは俺もいなかったので今年も大丈夫でしょう?」


「「うっ」」


【それはそう】

【はい】

【去年も優勝したからって今年もそうとは限らないだろ】

【強いんだから、もっと寛容になれよ】


「………はぁ。普段から鍛えているのに更に要求するとか。情報開示請求できるかなぁ?」


【は?】

【何いってんだ、お前……】

【そんなことできるわけ……】


「そんなこと俺が知るわけ無いだろう?一度試してダメだったらそれで終わるだけ。試してみる価値はあるなぁ?」


【やめろ】

【本当に止めて】

【好き勝手言えなくなるだろうが!】


「相手の顔が見れないから安全だと思って好き勝手言うほうが悪いだろう?どうなるか楽しみじゃないか?」


【全然楽しみじゃないです】

【ごめんなさい】

【許して】

【マジで止めてください】


「そこまでにしたほうが良いんじゃ……」


「なんでだ?ダメだったらダメで俺が笑われるだけだろう?この程度のことで通るわけがないと」


「やること自体に意味があるのよ」


「?」


【マジでそれ】

【可能性があるというのが怖すぎる】

【むしろなんで実行する人が少ないのか疑問レベル】

【ネットだからこういう人もいるんだと諦められているんじゃない?】

【やったら心が狭いと叩かれそう】


「………やるか」


「なんで?」


「今のどこを読んでやる気が出たんだ!?」


【止めてください……】

【情報開示請求が通ったら、どうするつもりだよ】

【絶対にバラしそう】


「他人を罵倒して気持ちよくなってるから別に良いだろう?本人も聞いているのになぁ?俺だって傷つくし、他人の配信を眺めているときに流れてくると空気を悪くしたりと邪魔なんだよなぁ。よく先輩たちはスルーできてる」


【はい……】

【たまにアンチとか空気悪くするよね】

【嫌いなら見なきゃ良いのになんで荒らしにくるんだ】

【配信者なら何を言ってと思ってんのか】

【文句なら掲示板とか別の場所で吐き出せよ】

【ちょっと配信者たちもスルーし過ぎだろ】

【多少ならともかく限度超えたら殴ればよいのに】


「情報開示請求自体は気軽にできるらしいからなぁ?裁判を起こしてもその分の費用も賠償請求もできるらしいし」


【ひぇっ】

【やめて】

【今回のは無理だろ】

【怖すぎる】


「まぁ、今回のは無理だろうなぁ。悪口もないし。そもそも相手を過剰に貶める発言もない。あぁ、でも他人に強要させようとしているなぁ?」


「そう言われればそうかもしれないけど……」


「そうか……。そうか……」


【もしかして、これからは自分たちの発言の内容も気にしないといけない?】

【今更だろ】

【攻撃に移す人が少ないから勘違いされているだけで本当は昔から許されていないだけでは】

【荒らしは少ないほうが気分良く楽しめるし】

【これからは俺達も攻撃される時代かぁ】


「今までが好き勝手に他人を傷つけていたのがおかしいだけだろう?まぁ本当に変わるかどうかは俺の知ったことではないがなぁ?」


「………そうだな」


「……今まで行動してこなかったし難しいかもしれないわよね」


【あの?なんでそんなことを言いながら目は何か覚悟を決めたような目なんですか?】

【誹謗中傷したら情報開示請求を決めそう】

【もう下手なことは言えねぇ】


「今回は情報開示しても誹謗中傷はないから無駄なのが残念だ」


「つまり先程言っていた情報開示は嘘?」


「そうなるなぁ?だけど一度やってみたいだろう?」


【そんなことはないです】

【面倒だしやりたいと思わないから、そっちもやらないで】

【もう二度と生意気なことは言いません】

【許して】


「ちょっと詳しく調べてみるか。ビースもどうだ?」


「えっ、はい。お願いします」

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