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お金のために配信者になります〜えっ、人気がないとお金はもらえないんですか?〜  作者: 霞風太
十一章 ダブルデート配信

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八十九話(配信回)

「ふぅん」


「どうしました?」


「ハスバさんとバーデさんはダンジョンに挑むことなく俺達を見るつもりらしいです」


「え?」


【バレてる】

【ハスバたちの方から見えるってことは逆にクライシスの方から見えるってことだしな】

【顔が真っ青で草】

【ハスバ「面白そうだったし」】

【バーデ「私達も後でちゃんと挑むわ」】


「なら、そのときに俺達も眺めるか?」


「良いですね。どんな反応するのか私達もみたいですし」


【ハスバ「こっちを確認するよりもクエストを確認しろ」】

【それはそう】

【どんなクエストが出てくるんだ?】


「手を繋いだまま扉を開けろ?」


「これだけでしょうか?」


「とりあえず、このまま扉まで歩いて開けましょう」


【これだけ?】

【最初はホントにしょぼいんだよなぁ】

【段々とハードルが上がっていくんだよ】

【なんで知っている】

【恋人がいるからだが】

【クソォ!】

【今度彼氏と行こ】


「ハードルが上がっていくのか」


「そうみたいですね………」


【バーデ「シクレちゃんの予想しているところまではいくわよ」】

【どういうこと?】

【え?】

【私も何回か行ったことあるけど、そこまでハードルが上がったこと無いんだけど】

【え?え?】

【何を言っているのか全然わからん】


「?」


「…………」


【シクレちゃん、顔真っ赤www】

【クライシスくん、全然わかってねぇwww】

【どういうこと?】

【え?全然わからん】

【さっきからわかっているやつとわかってないやつで分かれているんだが?】


「それじゃあ次のクエストへと挑みましょう!」


「………ホントに大丈夫なのか?」


「次のクエストは………」


「炎上確実か……」


【わぁ】

【これは…】

【ガチ恋勢の地獄】

【思春期の少年少女がやるのはきつくない?】

【恥ずかしくて無理だろ】

【二人だけならともかく不特定多数の大勢に見られてるんだよなぁ?】


「その……します?」


「はっ」


【ひぇっ】

【むっちゃ楽しそうな顔してて草】

【全然ダメージ受けてねぇ】


「………そんなに私とハグするのは嫌なんですか?」


「壊せるかどうか気になって」


「できても壊すのはダメですよ。ダンジョンが壊れて使えなくなったらいろんなところから怒られますし」


【怒られるどころじゃないんだよなぁ】

【いろんな人が使っているから】

【壊して使えなくなったら責任問題どころではない】

【というかなんで壊そうとする】


「◯◯しないと出られない部屋って本当に壊せないか試してみたくないですか?」


【わかる】

【わかるけど娯楽施設にもなっているそこでやったらダメだろ】

【壊して責任取れるの?】


「そういうものですか?………その、それよりも」


「あぁ、はい」


【シクレは顔を真っ赤にしているのに、この差よ】

【女に興味がないの?】

【もう少し反応しろよ】


「あ……あの、クライシスくん?」


「…………」


【全然動かないな】

【どうした】

【何があった!?】


「うぅ……。クライシスくん?」


「………あぁ、すいません」


【謝っているけど全然離れようとしねぇ】

【えぇ?】

【何が起きてるの?】


「いい加減に次の部屋に進まないと………」


「…………そうですね」


【やっと離れたか】

【ガチで急にどうした?】

【女の子の身体の柔らかさとか匂いに魅了でもされてたんじゃねぇのww】

【それで動かなくなるとかwww】


「………あっ、そのコメントあたりです」


「え」


【は?】

【なんで素直に言うの?】

【そのせいで信じられない】

【どうせ嘘だろうなとしか思えない】


「良い匂いと思った以上の柔らかさに思考が止まりましたが?」


【逆ギレやめろ】

【冷静にどういう状況だったか返している時点でさぁ】

【普通ならこういう理由で固まるんだろうなっていうのが透けて見える】

【ハスバ「普通は顔を赤くして何も言えなくなるだろ」】

【バーデ「本当に意識してる?性欲ある?」】

【待って】


「普通に性欲あるのに……。それよりも次のクエストに挑みましょう」


「はい………」


【シクレ顔が真っ赤のままなんだが】

【コメントとか見てないんだろうな】

【そのままにしておこう】


「次は………」


「うぅ……」


【今度は膝の後ろに乗せてバックハグか】

【シクレ大丈夫?】

【クライシスくんは平気だろうけどシクレがかなりきつくない】

【平気なのがダメージ食らいそうなんだけど】


「それじゃあ失礼しますね」


「きゃあ!?」


【そういうところなんだよなぁ!】

【照れもせずにノータイムで行動に移すから信じられないんだよ!】

【もう少しこう照れたりさぁ!】


「お、重くないでしょうか?」


「軽いし、柔らかいし良い匂いがします」


「あ、ありがとうございます?」


【あの、表情】

【普通、顔にも出さねぇ? 隠しているにしても全然そうは見えないし】


「………最悪。運が良いけど、同時に悪すぎる」


「え?」


【ん?】

【あれ?】

【運が良くて悪いってどういう意味?】

【もしかして何か勘違いしてた?】


「さてと扉が空いたし次に行きましょうか?」


「あっ……。はい……」


【ちょっと残念そう】

【後ろから男性に抱きしめられるの良いよね】

【がっしりしているから体重を思い切り乗せても倒れないし】

【私も今度彼氏にやってもらお】

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