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お金のために配信者になります〜えっ、人気がないとお金はもらえないんですか?〜  作者: 霞風太
十一章 ダブルデート配信

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八十八話(配信回)

『ダンジョン配信』ダブルデートで遊ぼう『ハスバ、バーデ、クライシス、シクレ』




「皆!今日はダブルデートをするぞ!」


「デートをするのは私とハスバ、そしてシクレとクライシスくん」


「みなさんもぜひ楽しんでください!」


「………デート?」


【やっぱりシクレとクライシスくんは恋人だったか?】

【いつの間に付き合うようになったの?】

【いずれ付き合うのは予想していたけど、いつからなのか全然想像つかない?】

【クライシスくんだけ反応が何かおかしくない?】


「ダンジョンの中には完全に娯楽施設として楽しめるものがあることは知っているだろう?今日はそこで色々と遊び倒すぞ」


「「いえーい!」」


「……確かに必要なかったですね」


【みんなノリノリだな!】

【もしかして知らなかったのはクライシスくんだけ?】

【サプライズでもしてたのか?】


「あっ、今コメントにありましたようにサプライズのつもりでした。シクレちゃんにはどうやら最初からバレていたみたいですけどね」


「それはそうですよ。準備を完全に他人に任せることができると聞いたらモンスターが襲ってこないダンジョンに行くことになるのは想像できますし」


「それもそっか」


「たしかにな」


【まぁ、普通は他人に準備を任せることができてもある程度の準備は自分でするよね】

【完全に人任せにするのは怖い】

【信頼していてもそれとこれは別というか】

【あれ?これサプライズだよな】

【もしかして準備してない?】


「なぁ、クライシスくん」


「………念のために逃げるための道具は用意してますよ」


「………そうか」


【しゃーない】

【信頼しているからと言って本当に何もかも任せきりにするのは違うからな】

【詳細を説明しないのが悪い】

【サプライズだからね。しょうがないね】


「まぁ、気を取り直して中に入ろうぜ」


「そうですよ。それとこのダンジョンは男女二人でコンビを組んでダンジョンから出題されるクエストをいくつか開放しないと出られないから頑張るわよ。それと組む相手は近くの相手か手を繋いだり接触した相手となるからあなた達で手を組みなさい」


「…………はい」


「?あなたたちが手を繋いだら必然的に俺とシクレがコンビになるのでは?」


【おい】

【おい】

【ふざけんな、お前】

【シクレなんて顔を赤くして喜んでいただろ】

【手を繋いでやれよ】

【シクレの顔を見てみろ落ち込んだ顔を………しれないな?】

【なんか微妙に嬉しがってない?】

【顔がゆるんでいる?】


「ふむ。なんで少し嬉しそうなのよ?」


「だって否定するということは私と手をつなぐことを恥ずがしがっているってことでしょう?それは私を意識しているってことじゃないですか」


「………そうね」


【それはそう】

【こわひ】

【たしかに意識してそう】

【そう考えると悪いことではないか】

【つまり照れ隠しだった!?】

【全然表情に変化が無いけどな】


「………まぁ、そうですね」


「あと何かのトラブルで他の男と組むトラブルもあったから、ちゃんと手を繋いだりしたほうが良いわ」


「それはそれで美味しそうですね」


「手を繋ぎなさい」


【あっさりと同意するなぁ】

【バーデこっわ】

【他人とコンビを組むことになって面白がるクライシスくん】

【まぁ、否定はできないよね】


「そ……それじゃあ」


「えっと。…はい」


【かわいい】

【かわいい】

【かわいい】

【あら〜】

【かわいい】

【かわいい】

【おやおや】


「かわいいわね」


「そうか?」


「お互いに手を繋いで顔を赤くしているのよ。初々しいじゃない」


「………そうか?」


「クライシスくんも顔をすこし赤くしているし」


「は!?」


【は!?】

【え、まじ】

【ホントだ!少しだけ顔が赤い!?】

【よく気づいたな】

【クラ✕シクレきてる?】

【今更?】


「それじゃあ行きましょう?」


「はい。………それじゃあお先に」


「あ」


「え」


【行っちゃった】

【先に行っちゃったね】

【画面が2つ表示されている】

【片方はクライシスくんたちで片方はハスバたちか】

【先に挑んだクライシスくんたちのほうが気になるからそっちに集中するわ】

【わかる】

【以前はハスバたちだし今度は違う方を見たいよね】


「………私達もここから一緒に二人の様子を見ようかしら」


「………面白そうではあるな」


【おい】

【ダブルデートじゃなかったの?】

【お前らは挑まないんかい】


「私達も挑戦するつもりで来たけど、そうすると彼ら二人の絡みが見えませんし」


「たしかにそうだが。急にどうした?クライシスくんのこと少し嫌ってなかったか?」


「それはあなたを殴ってボコボコにしてましたしね。今はどちらかというとクライシスくんの恥ずかしい場面を確実にゲットしたいですし」


【あぁ】

【あれって喧嘩を売ってきたハスバが悪いんじゃないの?】

【弱みを握るためかよ!】

【えぇ?】


「………あれは挑発した俺も悪いし」


「それでも腹立つものは腹立つのよ」


【それはそう】

【世の中には喧嘩両成敗というものがあるぐらいだしなぁ】

【なに被害者面してんだ、こいつら 大の大人が子供に喧嘩を売ったのに】

【どちらかと言うと悪いのはハスバだろ】

【大人として恥ずかしくないの?】

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