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超・短編:他の戦士達

:麗香篇:


「勘解由小路殿。お久しぶりですな」


黒色の鉄鎧を身に纏った人馬が、麗香の目の前に立ちはだかる。

彼は、元魔帝国軍鉄騎兵団団長ベルニール・グラバドール(元騎士爵)。

魔帝国軍を裏切り、反乱軍に付いた結果『フォン』の称号を剥奪された上で、

大金貨62枚(日本円で620万)の懸賞金が掛けられた男だ。


「・・・生憎、敵と交わす言葉は持ち合わせておりませんので」


麗香はベルニールからの挨拶を一蹴すると、自前の槍を構えた。

「ええ。戦士たる者、刃と刃で語り合いましょうぞ!」


彼もまた黒色の槍を構えると、他の人馬が雪に足を取られる中、

即座に積もり方が浅い場所を見つけ、華麗へと駆ける。

突く、薙ぎ払う、避ける、突く、いなす・・・。最小の動きで、確実な弱点を狙う麗香。

それに対して、彼は持ち前のスピードを生かし、一撃離脱戦法を取る。

二人の戦いは、戦闘と呼ぶにはあまりにも華麗であり。まるで舞踊の様であった。



:赤城篇:


ツェっちゃん、ワイに指揮任せてどっか行ってもうたけど、なんか大事な用事があったんやろか?

いや。まあ、考えてもしゃあないか!ワイはワイで任された仕事をきちんとこなせばええんやし。

でも、全体の指揮言うても、麗香ハンやラインハルトはきちんと仕事できとるし。

ミーニャとは連絡取れんし、魔法部隊は元々ワイとフィアナハンで指揮執っとるし。

ワイ、別に魔法撃っとる以外仕事ないやん!ラッキーやわ~!!

・・・それにしても、竜族ハンらは大変そうやな。

雪が降っとるせいで『竜化』しても飛べへんし。

村の周辺の土地を無闇に破壊することも出来へんから、人間の姿のまま戦うて。

まっ、彼ら(主にカイドウハン)が決めたことやし、ワイが口出すことでもないか。

さて、ワイも前線で頑張っとる連中を、援護したらなな!



:ミーニャ篇:


龍造寺葉瑠太加。大熊組の頭領にして、双剣使い。パワー、スピード、共に一流。


「あんた。中々やるな。俺の攻撃をここまで防いだ野郎は、久方ぶりだ」


彼は不敵な笑みを浮かべ、剣を突き出してくる。

片方を防いだ。と思った瞬間にもう片方が襲い掛かって来る。

絶妙な攻撃の間隔。反撃の隙を貰えない。

ハインリッヒ隊長から頂いた魔道具も、希少種と言うアドバンテージも、彼の前では無意味。

これが、隊長や麗香様なら上手く戦われると思う。けど、私には出来ない。


「おらっ!どうした!さっきから攻撃を防いでばかりじゃないか。偶には打ち返してこい」


彼は余裕そうな笑みを浮かべ、構えを解く。挑発と取るべきか、単に舐められているのか。

どちらにしろ、相手のペースに乗せられてはいけない。私は私の思うように戦う!

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