冷たい戦争の終わりに
極北の地に国土を構える北欧の小国、スコルト王国は隣国のレツィア共和国の侵攻を受ける。
学校の国防実習で国境付近の訓練施設を訪れていたユーリ・ヘルレヴィと五人の学生たちは、学生兵士―――学兵として戦時任官し、訓練施設の予備役兵たちとともにこの極寒の戦場を体験する……。
一方のレツィア共和国陸軍、第十七任務部隊のローライト・マクドゥーガルは、敵の迂回進撃を阻むため戦術的にも戦略的にも価値のない国境付近、イナリ湖北岸へと戦車六両、随伴歩兵五十六名を引き連れて進撃を始めていた。背後には宗主国のロシア人部隊が睨みを利かせ、ロシア人ではないマクドゥーガルたち第十七任務部隊と、ノルウェー国境に目を光らせていた……。
学校の国防実習で国境付近の訓練施設を訪れていたユーリ・ヘルレヴィと五人の学生たちは、学生兵士―――学兵として戦時任官し、訓練施設の予備役兵たちとともにこの極寒の戦場を体験する……。
一方のレツィア共和国陸軍、第十七任務部隊のローライト・マクドゥーガルは、敵の迂回進撃を阻むため戦術的にも戦略的にも価値のない国境付近、イナリ湖北岸へと戦車六両、随伴歩兵五十六名を引き連れて進撃を始めていた。背後には宗主国のロシア人部隊が睨みを利かせ、ロシア人ではないマクドゥーガルたち第十七任務部隊と、ノルウェー国境に目を光らせていた……。