「将来映画監督になりたいです。なれるでしょうか?」(14歳/男子学生)
んにゃ? 映画監督?
……ふむふむ。英語の勉強のために洋画を観ていたら創る側になりたくなったにゃね。にゃるほどにゃー。こればっかりはお前さんの本気度が試されるにゃん。
お前さんの苦手な英語を勉強し続けられるかとか、シナリオを創るための本や雑誌を片っ端から読み漁れるかとか。あと、感性も磨くにゃ。お前さんはまだ若いにゃん。この広い広い世界の片隅でにゃにを想って生きてるにゃん?
決して哲学にハマれと言っているわけではないにゃん。例えば目の前のビル群を見てお前さんは何を想うにゃ? うにゅ……「いっぱいあるなぁ」ですかにゃ。
考えてみるにゃ。ビルの窓の向こうには人や猫などの動物が生きて暮らしているにゃん。その部屋の中にはパソコンや掃除機にゃど、いろんにゃものが詰め込まれてるにゃ。
例えば、あるビルの一室で、オンライン会議をしている社会人1年目の男性が居ると思って見ろにゃ。その男はドジで、会議が終わった後。終了スイッチを切り忘れて上司の悪口を言ってしまったにゃん。
その後。男はどうなったと思うにゃん? とまぁ、こんな風に、ビル一棟でも壮大なストーリーから小話も作ることができるにゃん。肝心なのは想像する力にゃんよ。
にゃ。「何だか楽しくなってきた」とにゃ? そりゃあどうもにゃん。さてさて、相談料は……にゃ! 星条旗の紙飛行機! にゃるほど。お前さん、アメリカで活躍したいにゃね!
夢、見つかったにゃん。もう毎日つまらなくないにゃね! にぇ? 明日、伝えたいことが有る? 何にゃ、勿体ぶらずに言えにょぅ!
――――ぶぅうう! なんにゃ! あの顔は!
まるでこのわたくしを哀れむかのように見て走り去って言ったにゃ。どこかおかしいところあったかにゃ~? ま。いっか。さてと、明日はあいつ、どんな相談を持ってくるかにゃ。にゃにゃにゃ。楽しみにゃ~♪