03話
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目に前の男はそんなミヤビの様子に気づかずさらに言葉を畳み掛ける。
「なに睨みつけてるんだよ。いつもみたいにペコペコ謝れよ」
男がそう言うと
俺の周りを囲んでいるやつらはクククと笑い出した。
ああ、この世界もやはり変わらないな。
取り敢えずこいつが何故ミヤビと呼んだか聞かないとな。
俺は表情筋を動かさず相手の目を見ながら自然と立ち上がる。
これは前世で何度も使った技術、頭の先から足の指先まで全て意識し周りの空気に合わせる。
これは相手の虚を突く、今の俺は空気だ。
そして相手は俺が立ち上がってからやっと意識が俺に向いた。
もう遅い。
いつもなら殴っておしまいだ。
だがこの体はあまり強くない。一言で言うならがりだ。
殴っても致命傷は与えられない。
どうすればいいのか、それならばまず、地べたに這いつくばって貰えばいい。
俺は至近距離にいる男の足を引っ掛ける。
だが、何度も言うようにこの体は弱い。
これでは倒れない、なので勢いをつけ髪を掴みそのまま前に押し倒す。
そして口を開けポカーンと倒れている男の首を数発殴る。
「———カハッァ」
呻き声を上げながらジタバタと悶える。
それを尻目に3人の取り巻きを見ると一人が尻もちをついた。
すると、それを合図に残りの二人は慌てて校舎へ逃げていく。
なんか拍子抜けだな。
そんな感想を抱きながら俺は目頭を揉む。
前に一度、脅した後の目が怖いと言われたことがあるので気をつけている
そして尻もちを付いている雑魚の前に行き髪を掴む
「ひぃ、悪魔だ。こ、殺される、助けてぇぇぇぇ」
ため息を吐きながら渋々問いだした
「おい雑魚、まずひとつ聞く。何故俺の名前ミヤビを知っている?」
一つ心当たりがあるので相手の反応を見る。
「な、何言ってるんだよ。意味わかんねぇよ。ひぃ、そんな目で見ないで…ごめんなさいぃ殺さないで…」
やはり、この世界のリュフェ君の名前もミヤビという推測が当たりっぽいな
フゥーと安堵の息が漏れた
もしこいつらが俺と同じ転生者ならここの生活のため
殺さなきゃいけない
俺は念のためいじめっ子の主犯の子に耳打ちをする。
「次俺に害することをしたら、もうそんなんじゃ済まないよ」
そいつは首の骨にヒビでも入ったのか苦しそうにしている。
俺は笑うのを堪えた
まぁ自業自得とはまさにこのことだ
俺は何事もなかったようにそのまま校舎へと向かった。




