閑話 ある女子高生の話
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佐々木琴葉、私の中学時代の話だ。
私が入学した学校は国立特別学校といい特待生で入ると高校までエスカレーター式で学費も免除という破格の学校でした。
勿論特待生に入るにはすごく難しく、試験全てが満点でないといけません。
そして入学式。
400人を超える生徒を前に3人しかいない特待生が代表で挨拶をします。
あれが私の初恋でした。
初恋の相手は大勢の人の前で自己紹介を始めます。
彼の名前は冷泉雅。
綺麗な黒髪に二重でぷっくら涙袋という私の好みの顔です。
なんて整った顔をしているのだ。
しかもさわやかイケボ。
そして彼の自己紹介が終わると周りがヒソヒソと話し出した。
「カッコ良すぎる」
「てか学ラン似合いすぎ…」
「ビクン///ビクン//はぁhぁ、なんかエロい」
……
なにか妙なことを言っている人もいたが皆彼に見惚れていることには間違いなかった。
そして、ヒソヒソと話す私達を見て彼は一瞬顔を俯いてなにかブツブツと言った。
「あいつ殺したこと中学にも広まっていたのか、、、また耐えないと…」
すると悩んでいたことに整理がついたのかまた顔を上げる。
会場全体がシーンと静まった
「お前らにこれだけは言っておく。言いたいことがあるなら直接言いに来い」
すると会場は一気に悲鳴と歓声に包まれた。
私は彼のことをぼーっと見つめる……かっこよすぎないか?
私は雅君の顔を思い浮かべながらニヤニヤと顔を緩ませ帰路を辿っていた。
へへ、同じクラスだったぜ。
これ、私はいわゆる勝ち組ではないだろうか。
隣の席になった雅君が私に微笑みかけているところを想像する。
だめだ、もう生きて帰れない。
もうニヤニヤした顔を隠そうともせず前を歩
っと、何かに躓いっ…
「おい。何ぶつかってきてんだよ。」
やばい妄想の世界に入り込んで前が見えていなかったみたいだ。
「す、すいません!前見て歩いていませんでした。」
慌てて私は目の前のひょろひょろの男の人に謝った。
すると、何故か男はニヤニヤしながら私の腕を掴んだ。
男は路地裏の方へ私を連れて行こうと腕を引っ張る。
「やめてっ…」
そんな恐怖で震えた私の声を聞いたのか
「大丈夫。何も乱暴なことしないさ。ヘヘッ。君もそんなの嫌だろ?だから黙って付いてこい。」
そう理不尽なことを言う
怖いよ。誰か助けて。。
今にも泣き出しそうなその時
「なんだお前そこどけよ。」
目の前にいたのは会場でみたときとは少し雰囲気が違う雅君だった
「雅君、助けて」
この危機的状況だからか雅君がすごく頼もしく見え咄嗟に言葉が出た。
「後ろ警察いるよ?」
するといきなり雅君は後ろを指差した
男は慌てて振り返る
私もそれに遅れて振り返るが誰もいなかった。
「いねぇじゃねぇ….
―――グハッッッ…
私の腕から男の人の手が離れた、横を見るとひょろ男に雅君が馬乗りになっていた。
雅君の天使の様な顔は消えて、代わりに悪魔のようにニヤニヤとしている顔が私の目に映る。
「ねぇ、貴方ががわざとぶつかっているの俺見ましたよ、
今から警察呼んだら最低でも一年は誘拐未遂で捕まっちゃいますね」
雅君は笑みをこぼしながら男の顔に近くで何か呟いた。
「この餓鬼があぁ!!」
すると男は何故か顔を真っ赤にして憤慨し、雅君に馬乗りされた状態で彼の顔を殴りだした
「やめて!!雅君死んじゃう!」
「へへっ、ばかがよ」
男は疲れたのか殴り続けていた手を止めた
「み、雅君?」
慌てて雅君を見ると彼は額を切ったのか血だらけになりながら笑っていた
私は全身に悪寒が走る
すると雅君は指を男の右目に突っ込んだ。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁ、目がぁ゛ぁぁ。い、いだいいだいいだい、やめでぇやめてぇ」
雅君は男の目をグリグリと回しながら獰猛な笑みで告げる
「俺、弱い者いじめ嫌いなんだ。
特にお前みたいな大人がやっていると虫唾が走る。本当は殺したいのを我慢してるんだ。
ちょっとくらい意識保てよ。
そんでさ、
これは俺が彼女を守ろうとした時にお前が俺を殴ってきた。それに抵抗しようとしたら運悪く目に指が入っちゃっただけだよ」
それを聞き終えたのか男は顔を真っ白にして気を失った。
彼は男から離れ悪魔のような笑みをそのままに私に近づいてくる
私は恐怖で後退りするがすぐ目の前に彼はきた
そして血だらけになった手を私の首に回して耳元で囁く
「今の話聞いてた?」
私は無言でコクコクと頷く。
すると、あの怖かった笑みは消え、満面の笑顔でこう言った
「警察呼ぼっか?」
これが、私と雅君の最初の出会いだった。
次投稿するの1周間後くらいになります。




