第008話 初めての冒険 2
孝充達は商業ギルドに登録料を支払い
登録が終わったので商談に入った
「月並みでは有りますが
白砂糖と胡椒を持って参りました
此方がサンプルになります」
「白砂糖と胡椒ですか
それでは拝見致します
こっ此れは凄い!
別室にご案内致しますので
其処で商談したいと思いますが如何ですか?(#^.^#)」
別室に赴くと其処には商業ギルマスが待っていた
商談が始まり
砂糖をキロ大銀貨1枚(10000円)
胡椒をキロ中金貨1枚(100000円)で商談が決まり
倉庫に行き1トンずつ収納から納品する事に
日本円にすると総額1億1千万円の取引だ
「他に秋乃島の特産として此れをサンプルで持って来ましたので
皆さんで味見をして下さい」
とっ孝充はヘル大佐のフルーツの盛り合わせを
収納から大きな竹の丸籠で山盛りにして出したのだ
それに驚いたギルマスは
「こっ此れはとても素晴らしい果物です
此れは特級の上位の超特級で販売が出来ますぞ」
「糖度も検査済で味も優れています
未だ他にも宝石や絹等色々特産品が有りますので
ご検討下さい」
「糖度ですか?
一体それは如何云う意味なのですか?」
「此れは先程露店で購入しましたミツカンです
そして此れが秋乃島特産の蜜柑です
両方に糖度計の針を刺してみます
此のウインドウを見て下さい
数字が大きい程甘く美味しいのです
まっ騙されたと思って両方を食べ比べてみて下さい」
商業ギルマスは秋乃島特産を食べ
続いて露店の方を食べてみた
「うっ(ーー;)
不味い!」
「如何ですか?
決して露店の方が不味い訳でも無いのです
ただ秋乃島の方は美味しくなる様に
日々管理をしながら育てています
残念ですが
ほったらかしで自然に任せていては此の味は出せません」
孝充達とギルマスの話し合いは2時間程かかり
商業ギルドを後にする
ギルマスやギルド幹部達に出口の外まで見送られるのだった
「さてナビ、
ダンジョンに向かうか」
「それでは一度冒険者ギルドに向かいましょう
孝充様が目指すダンジョンはミスリルダンジョンです
申請をしてからでないと入れません
其処でミスリルとアダマンタイトを確保しましょう
戦闘空母の材料が全然足りていませんので
全て回収して下さい」
再度冒険者ギルドを訪れる孝充達
パーティー名秋乃嶋でミスリルダンジョンを申し込むと
「イヤイヤ駄目です
あそこはSランク以上が10人掛で踏破出来なかったダンジョンなんです
それを今日登録したばかりの新人さんに許可は出せません」
「えっ?
でもダンジョンにランクの括りは無いのでは?」
「そうですけど
ミスリルダンジョンは別です
これは誰が考えても無謀です
なので申請は受付られません」
「イイじゃねえかマリナス
行きたいってなら受け付けてやれよ」
突然意地の悪そうな連中が話に割り込んで来る
「でも~~
危険過ぎます!」
「だってそれってギルドの規約に違反してるぜ
フヒヒヒヒッ( *´艸`)」
(こんな新人のカスにはサッサと死んで貰った方が世の為だぜ・・・)
「仕方ありません・・・・・・・
危なくなったら直に逃げて下さいよ
特にゴーレムが現れたら直に逃げて下さい
過去に確保されたゴーレムは全てミスリルで出来ていました
魔法や剣が通じませんから」
「ああ分かった
その時は直に逃げるから安心してくれ
それと
心配してくれてありがとう
それと・・・コッチの人も助言してくれてありがとう」
「ああ イイってことよ
俺はDランク冒険者のゴミールって云うんだ
何か有ったら何でも相談してくれよ」
(金持ってそうだから騙し取ってやるよ)
「そうか其れは有難い
俺はタカミツだ宜しく頼む」
孝充はゴミールに握手を求め
受付嬢から許可証を貰いギルドを後にする
孝充達は西門に向かう途中の露店で食料を確保していると
10人程の子供達が残飯をあさったり
物乞いをしていたりしていた
「店主、あの子達は?」
「ああ 近くの孤児院の子供達さ
ああやって食料の調達さ」
「店主、それでは此処に有る全部の肉を焼いてくれ」
「へい!マジすかい、それは有難い
子供達にやるのかい?」
「ああそうだよ
・・・・・・・
お~い其処の子達
こっちにおいで」
子供達に手招きをする孝充
「なに?お姉ちゃん」
「いや・・・俺は男だよ
今ここの屋台の色々な串焼きを御馳走するから
皆を呼んでおいで^^」
「ほんとうに♪
今よんでくるから♪」
孝充達は他の露店からもスープやパンを大量に購入し
寄付をするために其の侭子供達と孤児院に向かうのだった
その後から孝充達を付ける黒い影達
それはゴミールとその仲間達だ
「何やってんだ!あいつらは
小汚ね~ガキ達に施しかよ~
サッサッとダンジョンに行けよな~」
そうゴミール達はミスリルゴーレムからやられた
孝充達の懐や装備を回収する為に付けていたのだ
それが思いと裏腹に寄り道をするものだから
少し癇癪を起しているのだった
「しかし使えね~バカな奴等だな・・・・・・・
子守が好きな連中だったとはな
之だから新人は駄目なんだよ
よし!
暫く交代で見張りだ!
お前達ちゃんと見張ってろよ!」