第007話 初めての冒険 1
孝充は輸送ヘリ・チヌークで送って貰い
現地に着いた頃には夕闇が迫っていた
早速何時ものコンテナハウスを次元収納からとり出し
明日えの備えと食事を始めるのだった
孝充にとって初めての此の大陸の名前はローランシア大陸だ
そしてこの王国の名はクレーランド王国
人口約500万人の中規模国家で有る
首都は東海岸の街で人口100万人のポートリア
近隣からは海賊からの成り上がりと恐れられ
好戦的な国でも有る
孝充達は目立たぬ様
ポートリアから北に約50キロ程離れた海岸線の草原に着陸していた
回りに民家や農地等は皆無なので
クレーランド王国に知られる事は無いだろう
何故最初にこの国を選んだのか
理由は簡単にスパイゴーレムからの報告に在った国だからだ
虫型スパイゴーレムからの報告ではクレーランドの海軍力は
中々規模を誇っている様だ
中心は五本マストの細身のガレオン船で
全ての船壁には薄く引き延ばしたミスリル板が貼られ
海竜や火矢対策もして有り
遠洋航海にも耐えうる造りをしている
また新兵器として
火縄銃を大量に有し
戦艦等は大砲を両舷に六門づつ備えている
その艦数
100m級戦艦約30隻
100m級ワイバーン竜母10隻
70m級重巡洋艦100隻
50m級巡洋艦200隻
この戦力は近隣諸国にとって脅威の他何者でも無い
またそれだけの艦隊を造り維持する財力を有するのは
ちゃんとした理由が有る
此の国の地下にはミスリルの巨大鉱床が有るのだ
それを陸路や海路を使い売りまくっているのだ
またその為の鉱山奴隷も50万人と国の規模から考えても多い
ナビは孝充に対し睡眠学習でクレーランドの情報を教え
巴御前と本多忠勝は召喚獣のため睡眠を必要としないので
周囲の警戒にあたっていた
翌日孝充達はポートリアの城壁内に有る森に目立たぬ様転移し
其処から冒険者ギルドに歩いて行くのだった
やがて町中に入ると露店等が慌ただしく店を開け始める
それを横目に見ながら三階建ての間口30m程の大きな建物に入って行く
建物の看板には大きく冒険者ギルドと書かれ
中は早朝にも拘わらず中々の賑わいだ
孝充は空いている窓口に立ち
受付の女性に対し四名のパーティーで登録の旨を伝える
登録申請書に書く事を書いて
受付嬢に渡す
「皆さん魔導剣士の登録で宜しいですか?(#^.^#)」
「はい、それでお願いします」
「それでは簡単な実技試験を行いますので
私についてきて下さい」
孝充達が案内され向かった先は
ギルド裏手に有る割と大きな石材の壁に囲まれた運動場だ
他にも見学者や何人かの登録試験を行っていた
孝充達を待ち構えていたのは
身長2m以上の筋骨隆々とした顔に幾つもの傷がある
40代位の大男だった
「本日試験を行います
ギルド管理部のローワイトです
元Bランクの冒険者です
それでは早速一人ずつ試験を行いますので」
孝充達はローワイトに促され一人ずつ立ち合う事に
先ずは巴が2m程の木の棒を携えローワイトの前に立つ
そして審判役の受付嬢が声を出す
「それでは始め!!」
巴は横一閃に棒でローワイトを薙ぎ払うと
それを剣で受けた試験官のローワイトは10m程飛ばされた
「う~~~~~っ
きついね~~^^
合格だ!」
『すまぬ
手加減した心算だったが』
と巴は頭を下げる
次に忠勝の番だ
忠勝はローワイトよりも大きく
身長3mの筋肉質の大男だ
忠勝も木の棒を携えローワイトの前に立つ
「それでは始め!!」
忠勝は横一閃棒を振る
それを受けたローワイトは又しても10m程弾き飛ばされる
「う~~~~~っ
コッチもきついね~~^^
合格--!!」
『すまぬ
某も手加減した心算なのだ
許せ』
此処で回りにいた人々がザワツキ始める
「おいおいローワイトさんが
子供の様にあしらわれてるぞ」
「奴等は何もんだ」
何時の間にか人だかりが出来てしまうのだった
次はナビの番だ
ナビは木刀を携えローワイトの前に立つ
「それでは始め!!」
やはり同じ様に弾き飛ばされるローワイト
「もう~~(>_<)
合格--!!」
「すまぬ
私も手加減したのだ
許してくれ」
「なんだ--!!
あの女剣士も強いぞ!」
「次は女顔のヒョロガリだ
流石にアレは弱いだろう」
「それでは始め!!」
孝充は瞬時に動きローワイトの首に木刀を止める
回りで見ていた者達は孝充が一瞬消えた様にしか見えなかったのだ
「もう~
全員合格--!!
一体全体如何為ってるんだー!!
お前達は一体何者なんだ--!!(>_<)」
ローワイトの言葉を遮る様に受付嬢が
「皆さんは従魔を所有していらしゃるので
従魔登録も一緒に致しますので
此方に召喚する事は出来ますか?^^」
孝充達は素直に従い
次元収納からバイクを取り出す
「何!?コレ
魔道具?」
「此方が機龍に為ります
今は眠っていますので大人しいですが
起しましょうか?^^」
「ハイ!
お願いします」
孝充達はエンジンを掛け
運動場を一周走らせて戻って来ると
集って居た者達は唖然とするのだった
孝充達はギルドカードを受け取り
次に商業ギルドに向かうのだった
商業ギルドは冒険者ギルドの道を経出てた向かいに有る
明らかに儲かっているのだろう
建物自体が冒険者ギルドの10倍以上は有る
中に入ると内装も豪華で洗練されている
孝充は空いている窓口に向かい
要件を伝えるのだった
「今日は^^
今日はギルド登録と買い取りの依頼で参りました^^」
「いらしゃいませ(^^)
此の用紙に必要事項を書き
提出をお願い致します」
孝充達は素直に書類を書き上げ
窓口に向かい書類を提出するのだった
☆冒険者ギルドランク表
(一般人のレベル5~10位)
(獣人は平均してヒト種依りも強い5~20)
Fランク レベル20以上 初心者
Eランク レベル40以上 中堅
Dランク レベル80以上 ベテラン
Cランク レベル160以上 高ランク冒険者
Bランク レベル300以上 登録者数10万人程
Aランク レベル1000以上 登録者数1万人程
Sランク レベル2000以上 登録者数千人程
SSSランク レベル3000以上 登録者数五百人程
SSSランク レベル5000以上 登録者数百人程、勇者と同等の扱い
Gゴットランク 神クラスの称号 過去に此の称号を得た者はいない
☆惑星ベラルータの通貨ギル日本円換算表
1鉄貨ギル 1円
5鉄貨ギル 5円
10銅貨ギル 10円
50白銅貨ギル 50円
100白銅貨ギル 100円
500白銅貨ギル 500円
1000銀貨ギル 1000円
5000銀貨ギル 5000円
10000銀貨ギル 10000円
50000金貨ギル 50000円
100000金貨ギル 100000円
1000000バー(商業用)ギル 1000000円
これ以上の取引は為替が用いられる事が多い
国の権威や経済力等で為替が変動する場合も多い
度量衡に関しては地球規格に略して表示します
後半部が消えていたので補修しました
内容に若干の違いが出てるかも知れませんが
気付きましたら随時修正していきますので
宜しくお願い致します。