第005話 開拓と開発 4-2
早速孝充達はヘル大佐のダンジョン探検に出発するのだった
案内はヘル大佐
真新しい制服でご機嫌に案内を始めるのだった
孝充達は洞窟の奥に有る階段から下に下り始める
『第一階層はスライムとワスプと薬草の森になります
スライムは御存知の通りダンジョンの掃除人と云うか浄化人と云う
意味合いが強よう御座います』
「それじゃスライムは
今造ってる街の下水道で利用出来るかも?」
『ハイ!仰せの通り
スライム達にとってピッタリの仕事に御座います』
「浄化された汚水を川に放流すれば
環境にも優しいもんね
でもワスプがデカいのには驚いたよ
俺の故郷のスズメバチは精々4センチ位だもんな」
『ハイ、ワスプは下の階層に降りるにつね
少しずつ大きく成って行きます
そして略全部の階層に配置しています
続きまして此方が二階層になります
森と草原の階層でゴブリンとスライムの階層になります』
『続きまして此方が三階層になります
森と草原と砂漠の階層でコボルト、ゴブリン、スライムの階層になります』
「少しずつ環境を変えて
魔物のレベルを上げて行く工夫をしているんだね」
『続きまして四階層なのですが
孝充様にとって気分を害されるかも知れません
その件に関しましては平に御容赦お願い致します(_ _)』
「エッ!
如何云う事ですか?」
『下りて頂ければ分かると思います』
四階層は砂漠と岩と草原地帯で有った
若干痩せた土地にも見える階層で何となく少し匂うのだ
草原を歩いて行くとオークの集落が見えて来た
近寄るにつれ匂いがきつく成って行くのだ
匂いの根源らしきものが見えて来たのだが
其処は一段低くなった位置に有る大規模養豚場だったのだ
すると突然4匹の豚が駆け寄って来て
「ブヒーー!!ブブヒッーー!!」とっ大泣きしながら
孝充に対し土下座をし始めたのだ
「エッ!なにっ!?
エッ!?人ぽい顔の豚人間?」
『孝充様
顔を良くご覧下さいませ』
「え~と??????????
えーーーーーーーーーーっ!!
若しかして
恵梨香に田中に石田とブチョウーー!!」
何と云う事でしょう~
其処に居たのは孝充に直接手を下した元同僚の田中と石田
そして元上司の森本部長と
孝充と内縁関係に在った恵梨香だったのだ
「え?え?え?えーーーっ!!??
何で~~~~~!??」
其処でナビが説明を始めた
『それではワタクシが詳しく説明を致しましょう
先ず石田と田中ですが
森本の指示を受け直接孝充様の殺害を行なったのです
ビルの裏で残業中に喫煙していたのは覚えていますよね?』
「うん
其処迄は確かに覚えているし
創造神様からも教えられたからね
転落したと」
『正確には
硬質のゴムハンマーで後ろから後頭部を殴打され
気を失った所を10階の非常階段から
この二人に落とされたのです』
「そうなのか
全然知らなかった」
『そして
その指示を出したのが孝充様に横領の罪を擦り付けた森本です
石田と田中がギャンブル依存症で
カネコマな所の隙をついたのです』
「ふむふむ・・・・・
でも何故其処に恵梨香が?」
『二人は長年不倫関係に有りました』
「エッーーーーッ!!
そんな~~(;_:)」
『今回の事を計画した首謀者は恵梨香でも有ります
覚えが有るのでは?』
「確かに死ぬ二年程前に
無理矢理幾つかの保険に入れられたかと
そんな事迄画策していたとは」
『それに恵梨香は石田と田中とも関係が有るのです』
「エッ--!!
そんな不潔なコトッ!!」
『彼等は孝充様を殺した後
すぐに此方に連れて来られ
創造神様に肉体変換され
1年程前から此処で飼われております』
「時間が合わないけど?」
『ええ
創造神様が時間を逆行させたのです
それで直に死なない様に寿命も引き延ばして有ります』
「それにしては
随分と痩せている様だけど?」
『ハイ!
健康的に粗食に馴れさせていますので
草とか木の根とか
医食同源、漢方ですね』
「何故俺だって分かったんだろう?」
『予め顔も分る様に念波を送り
彼等に連絡しておきましたので』
「それでは
余り此処にいたくないので
ん~~
じゃっ次に行きましょうか
此処はブヒブヒと余りに五月蠅いから」
『此処が五階層になります
サービスステージと成っており
此の惑星の全ての食用可能な果物、木の実、野菜系フルーツが
見渡す限り大量に実っている階層なのです
それとハニービーが大量に生息しており
蜂蜜は捕り放題なのです
それと清流が流れており
鮎や岩魚や鰻や藻屑蟹が大量に生息しています
珍味の宝庫とお考え下さい
管理はスライムとポケットモンキーが担当しております』
「これは見事と云うか凄過ぎるぞ!!
俺の屋敷が完成したら是非とも転移出来る様にして貰いたいな」
『身に余る御言葉を賜り恐悦至極に御座います』
「それと山荘なんかも建てたいな」
『承知致しました
次の階層からは魔物が攻撃して来ますが
如何致しましょうか?』
「そうか
それなら今日は少し精神的にも疲れたので
帰って眠りたいな
続きは次回と云う事で良いかな?」
『ハイ
そうですね
続きは次回と云う事で帰りましょう』
ナビは孝充の精神的ショックを鑑み直に踵を返す
四階層を通る時は悲痛な叫びが少し聞こえた様な気がする孝充だった
睡眠後の大凡の最終ステータス到達Lv.
姓名:秋乃嶋 孝充
年齢:18
H.Lv:30000
M.Lv:30000
スキル:万能魔法創造、全言語文字疎通、異次元召喚魔法、飛翔魔法、加速魔法、
構造物製作魔法
加護:創造神の加護、太陽系創造神の加護
状態:普通
属性:全属性
剣技:∞帯刀妖刀村正
弓技:∞妖弓烈山
Hp.:50000
Mp.:50000
Lp.:30000