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超時空戦闘空母アマテラス  作者: 海乃 千鶴
11/67

第011話 初めての冒険 5


 翌日になり

孝充は未だ薄暗い中を起き始めた

そして同じくゴミール達も起きて準備を始めるのだった

冒険者達の朝は早い

それは成るべく早くギルドに赴き

率の良い依頼を受注する為だ

新規の依頼が掲示板に貼り出される時間は

決まって朝の7時だ

要は早い者勝ちなのだ

何処の世界も競争社会の様で有る


「あの~タカミツさん

おはようございます」


「お!

お早う

お前は?」


「あんちゃんの弟です

お皿を持って来ました

ワイバーンの肉美味しかったです

初めて食べました」


「そうか

また機会が有れば御馳走するよ^^」


「ハイ!

御馳走様でした

失礼します ペコリ(o_ _)」


「子分達は少し真面な様だな」


『そうですね

少しだけ感心しました』


孝充達は準備をして

早速ミスリルダンジョンに向かうのだった

ダンジョンの入り口には警備用の小屋が建てられ

入り口は厚い鉄扉に依り閉じられていた

其処にギルドに雇われた常駐の警備員が2名立っている


「お!

珍しいな

此処は余り人が近づかないのにな

歓迎するけど

危険なダンジョンだから気を付けな」


「あ~有難う

忠告感謝するよ」


孝充達は許可証を見せてダンジョンに入って行くと

直径5m程の洞窟が直線で1K程続いていた

洞窟の先には光点が一つ光っていた


「たぶん

アレが現場入口だな」


孝充達は瞬時に通路を走り抜け

そして端が見え無い程広く明るい空間に出たが

前面には全高2m程のゴーレム軍団が大挙して待っていたのだ


「結構な数が居るな

後から作り変えたいから

余り壊さないで欲しいな

胸のコアをえぐり出せば倒せるだろう」


『承知しました』


孝充達は瞬時にゴーレムの胸に有るコアをえぐり出し

1階層のゴーレム達を駆逐していった

それも剣を使わずに全て魔力バリアーを掛けた素手でだ

前方に石造りの塔が有るので行ってみたら

下に降りる階段が有ったので

降りて行くと

やはり同じ様な広い空間であった

但しゴーレム達の大きさが3mと大きくなっていたのだ


その頃ゴミール達も1階層に来ていたが

既に孝充達は2階層に降りていった後だったのだ


「あれ?

何処にも居ねえぞ

それにミスリルゴーレム達も居ないな」


「あんちゃん

向こうに塔が有るよ」


「よし!

行ってみるか」


その頃孝充達は2階層をクリアーして3階層に向かっていた


「下に行けば行く程

大きく強く早く為り数が増える設定のようだね」


『その様ですね

ゴミ達は未だ付いて付いて来てる様ですね』


「たぶん

暇なんじゃないか」


既に孝充達は4階層に達し

5mゴーレム達と戦っていた


「数が倍以上に増えているな

これじゃ誰にでも攻略なんて簡単には出来ないよな」


『そうですね

数も最初の4倍以上に増えていますし』


「でも一体倒す事にレベルアップが実感出来るぞ

結構此処のダンジョンのゴーレム達は強いんじゃないかな

もし無理な様だったら直に退散するぞ」


『たぶん

大丈夫な様な気がしますけど』


「まっ確かにな」


孝充達は無難に各階層を攻略して行き

いよいよ最下層の10階に到達していた

最下層だけあってゴーレム達は格段に強く成り

体高15mも以上有りオマケに動きも早く

桁違いの硬さの外郭を持っていた

だが孝充達も全員が今迄倒したゴーレム達のお蔭で

格段にレベルアップしていたのだ


「この数は凄い一万は居るぞ

油断するなよ」


『流石に此れだけの数が居ると

壮観ですね』


その時戦っている孝充達の後ろで悲鳴が聞こえた

ゴミール達がゴーレムに襲われていたのだ


「チョット助けて来るから

後を頼むぞ!」


『お任せ下さい』


孝充は襲っているゴーレムを瞬時に倒し

ゴミール達に駆け寄る


「大丈夫か!!」


「孝充さん

あんちゃんを助けて」


其処には重症を負ったゴミールが血だらけで

仲間に抱えられていた


「ああ

安心しろ

今助けてやるから泣くな!」


孝充は直に半径5mの魔導バリアーと電磁バリアー張り巡らす

続いてゴミールの傷に覆い被さる

服と装備をナイフで切り分け

持っていたポーションを傷にかける

次に無理矢理残りのポーションを飲ませると

ゴミールの体が淡く光り

傷口が塞がっていく


「全員このポーションを飲め

レベルアップポーションだ

之を飲めばレベルが倍になる

ゴーレム達に襲われてもギリギリ逃げれるだろう

ゴミールは暫く安静にさせて絶対動かすなよ

それと目が覚めたらこのポーションを飲ませろ

そして俺達が戻るまで此のサークルから決して出るな

中に居れば安全だ

分かったな!!」


全員が頷くのを確認して

孝充は戦いに戻る

片っ端からゴーレム達のコアを手刀で抜き取り

倒して行く

やがて最後の1体を倒し歩を進めると

全高70m程の石造りの巨大な門が現れた

近付くとやがて扉が内側に開き

中から全高50m程の巨大ゴーレムが1体現れる

ナビの鑑定では全身アダマンタイトで出来ている様だ


「なんか強そうだな」


『ええ

今迄のゴーレム達とは違い

桁違いのレベルですね』


「よし!

俺が一対一で仕留める

手を出すなよ」


『お気を付け下さい』


孝充はゴーレムに行き成り飛び掛かり

手刀を繰出すが激しい火花と共に弾かれる

ほんの少しだけ傷が付いた程度だった

其処にスピードに乗ったゴーレムの右の平手が飛んでくる

叩き落とされた孝充は地面に食い込み

土埃が舞い上がる


「やはり一筋縄ではいかないな

さてどうするかな」


激しい目にも止まらぬ連打から逃げ回る孝充

やがて孝充の両手が高次元超音波振動が始まり

鈍く輝き始める

咄嗟に考えた硬質物をカットする為の技だ

そして孝充お得意の超加速移動が始まり

ゴーレムのコアの回りのアダマンタイトが

火花と共に少しずつ削り取られて行く

何度も繰り返すうちにコアの回りのアダマンタイトが

無くなり始めた

やがて直径2m程のコアをもぎ取られゴーレムの動きが止まってしまった

しかし孝充の方は体をガードする為の装備がボロボロに成っていた

そしてアダマンタイトゴーレムが収納され消え去るのだった


「シャーー!!

やったぜ!」


『孝充様!

未だ奥に強い反応が有ります』


「確かに有るな

ダンジョンコアかとも思ったけれども

如何やら違うようだな」


孝充達が門内に入って行くと

暗い空間の奥に5m程の壮言な玉座が鎮座していた

如何やら強力な気を発してる奴が居る様だ

直近付くと玉座が回転し

足を組んだ黒衣を纏いし者が現れた


《へ~~

たかが人間如きのお前が俺のジャンガーを倒すとは驚いたよ

俺の手下にしてやっても好いぞ》


「へ~~

魔人かよ

それも上級魔人の様だな

俺が特別に殺してやっても好いぞ」


《名は何と云う?^^》


「先ずは聞いた者が先に名乗ると

オバアチャンに教わらなかったのか?」


《それは失礼した》


やがて玉座の回りが光に包まれ明るくなり

黒髪黒目の漆黒の美少年の姿がハッキリと映し出される


《パンデランガーだ

宜しくな》


「俺はタカミツだ

昨日ギルドに合格したばかりの駆出しの冒険者だ

そして後ろが俺の仲間のナビ、巴,忠勝だ」


《そうか

それじゃ紹介も終わったし

勝負の時間だな》


「そうだな

換装!!」


孝充が換装と云うと

ボロボロの装備が瞬時に変換された

濃い紫の頭迄全装威の軽量アダマンタイト製の外殻だ

全身に走るモールを赤い光りが走り抜け全層に魔力が注がれる


《お!!

カッコ好いね~~》


「そうだろう

暇を見付けては色々改良しながら造ってたんだよ」




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