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異世界初探索

少し長いかも?加減がわからない。

気づけば深い森の中にいた。


伊藤「ん……なにこれ?なにここ?誘拐でもされた?!」


パニック気味に伊藤さんが言う。

はっ!として、俺はとっさに調べた。

鞄ある、財布ある、スマホある、パスポートない!…ない!!ええ…どうしよこれ?

大使館行かないいけないんだっけ?

パスポートのあった服の上には焦げたような跡だけが残っていた。


おん「は?!なにこれ?意味わからん!!」


カズ「なんなんだろね?」


矢野ちゃん「え…。え?」


俺含め、全員困惑していた。


上を見れば樹の間から太陽が見えていることから、薄暗くはあるが、まだ昼だろう。

つまり、そう時間は経っていない。

1日経っている可能性はあるが、尿意的に違うだろう。

周りには大樹、大樹、大樹アンド草。

ヒント無さすぎで草はえるわ…草。

耳を澄ませば、チュンチュン、ピーヒョロロ、ゴゲーゴゲゴゲと鳥っぽい鳴き声がする。

ただ、それだけだ。


皆が少し落ち着いてからカズが口を開く


カズ「全員、何かなくなってたりする?」


おん「特になにも?」


伊藤「私も。」


矢野「大丈夫です。」


マジか、俺だけか…。


俺「パスポートがないんだけど…、みんなの足元に落ちてたりしない?」


それから5分ほど探したが見つからなかった。


俺「ごめん、みんなありがと。後でツアーのガイドさんに相談してみるわ」


カズ「せやな。」


おん「いまからどうするん?」


伊藤「携帯、圏外なんだけど?」


矢野「…」


カズ「とりあえず、街に戻らんと。このままだと圏外だし…」


俺「確かに。なら少し歩いて周り見えそうな、丘とか探さない?こっからだと樹しか見えんし」


伊藤「樹登っても大して見渡せそうもないし、それしかないよね」


矢野「ぅん…」


しばらく歩くと、どんどん汗が出てきて気持ちが悪い。

2月の中旬のはずだが、やたら暑い。

まるで夏だ。

ヨーロッパ特有の気候なんだろうか?

着ていたダウンは歩き始めて5分で脱いだ。


カズ「少し休憩しない?」


カズの一言に全員同意し、その場で座れる所を探し、腰を下ろす。

いい加減喉も渇いたので、鞄ん中に入れていたミネラルウォーターをちびちび飲む。

おんちゃんも自分の鞄から取り出し、飲み始める。

やたらがぶ飲みしてるのを見て少しイラっとした。

ちょっとは考えて飲めよ。

森の中にスーパーなんてないぞ。


俺「矢野さんも飲む?」


こちらをチラ見していたので言ってみる。

そいえば、矢野ちゃんの鞄は財布一つ入れたらいっぱいになってしまうような小さなポーチだ。

ペットボトルの入る余地はないだろう。


矢野ちゃん「ありがと、いいの?」


俺「いいよ。ぐいっといっちゃって(笑)」


下らないことを言いながら矢野さんに手渡す。

矢野さんは遠慮がちにコクコクと飲んでいる。

満足そうにしているとこちらも嬉しくなる。


伊藤さん「私もちょうだい」


俺「ああ、どうぞ」


矢野ちゃんだけにって訳にはいかんよな。


伊藤さん「ありがと」


と言って、豪快に飲み始めて焦った。

ペットボトルがこっちに戻った時には残り一口しか無かった。

あーあ。

背も高めだし、肉付きもいいから伊藤さんは燃費が悪いんやろなー。

しゃーない。


歩いていると少し遠くに岩山っぽいのが見えて来たので、そこを目指していると、水の流れる音が聞こえてきた。


おん「あれ川じゃね?!」


1人やたら元気に走って行く。

樹の間を抜けると、岩場に挟まれた小川が見えた。


カズ「キレイじゃん。」


伊藤「!」


矢野「はぁー良かったー」


おん「水うま!(ごくごく)」


俺「はえーよ(笑)」


普段なら衛生上うんちゃらとか言って遠慮したいところだが、コンビニまであと何キロかも不明な状況で喉が渇いていたので、俺達も手で掬い上げ水を飲んだ。


俺「ぷはー、死ぬかと思った!補給ポイントありがてぇー」


おん「この水うまくね?!生き返るんだけど!」


矢野「ほんとほんと!」


カズ「森の天然水的なもんやな(笑)」


伊藤「…(モジモジ)。ちょっとトイレ行ってきていい?」


カズ「ああ…りょうかい。」


矢野「私も…」


といって二人は下流の岩の影になる所へ向かった。


カズ「俺らも済ましとこうや。」


俺「オッケー」


おん「俺ウンコ」


俺「自己紹介おつ。奥いけや(笑)」


おん「うっせ。」


といって少し森の奥へ進んで行った。


カズと俺が森へ放尿し終わり、

俺が念のためにペットボトルへ川の水を汲んでいると


「「キャァァアー~ーー!!」」


と女の子二人のの叫び声が聞こえた。

カズは半分反射的に声の元へ走って行った。

俺はどうせ虫だろと思い。

ペットボトルを片付けてから小走りで向かう。


おん「ウ~ンウ~ン。コ!」


まだまだ、主人公は頑張らない。

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