腹痛とスリ
異世界行くまではじゃんじゃん投稿。
フルドライブフルドライブはしれぇー
フルドライブフルドライブまわれぇー
おっ、おーーぉ!(イヤホン)
朝のミュージックで無理やりテンションあげてベッドから出て着替える。
正直眠い。このツアー中のホテルはカズ、おんちゃんと俺の三人部屋となるが、俺は誰かと同室だと寝つきが悪くなるのだ。まあ、よくある話か。
ホテルでの朝食はビュッフェ形式だったので
クロワッサンを主食にてきとーに食い散らかした。
ちょうど食事が終わったところでウェイターが親指サイズのカップのコーヒーを持ってきた。
本場のエスプレッソはお猪口一杯の量で出てくるようだと思い、俺は一気に飲み干した、苦い。しかし、本来ミルクと砂糖たっぷり入れて飲むものだったらしく周りはそれに従っていた。
俺「マジか、腹が痛くなってきた気がする…」
カズ「アホやな、さっさとトイレいけや」
おんちゃん「いってらー」
こいつら、他人事やと思って…。
トイレにて、
9時にはフロント前に集合しなければと思い
俺「ふんぬらば!あーお!!」
俺はありったけの力を込めた!!
準備を整え9時5分前に三人でフロントへ着くと
約束の人である伊藤さんと矢野ちゃんが待っていた。
カズ「ごめん、遅れた。」
おんちゃん「にっしーのせいやな(笑)」
俺「マジごめん。」
と謝りながら合流すると
矢野ちゃん「おはよー全然遅れてないから、大丈夫!」
伊藤さん「そうそう。明日香が張り切って早めに来てただけだし。」
矢野ちゃん「そゆこと!待望のイタリアだし!」
二人とも優しいなー、腹の調子も少し戻ったし、いっぱい買い物したら荷物持ちくらいはしてあげよっと。
地下鉄に乗って俺達はコロッセオ近くへ向かう。
矢野「わりと混んでるねー」
伊藤「平日の昼とは思えない」
カズ「それより車両のペイントスゴくなかった?」
おん「それな、めちゃカラフルになってた。イタリアのヤンキーヤバイわ。」
伊藤「観光地なんだから、もっと綺麗にしとけばいいのに。」
俺「確かに。トイレすら有料化してるんだから、税金はたっぷりあるやろ。」
カズ「さすがはトイレの神様(笑)」
俺「テレルワー」
伊藤「トイレの神様ってどゆこと?(笑)」
俺「カズ、フォローくれ」
カズ「わりい、売り切れ」
俺「でたー」
後ろから肩に手がかけられ、振り向くと
おん「うぃっす、ウンコマン(満面スマイル)」
俺「小学生か!?」
矢野「三人とも面白いねー」
カズ「小学生二人と一緒にせんでくれ(笑)」
俺、おん「「ええー」」
女子引いてるじゃん↓
ウンコもほのかにバレたし。
と下らないことをいいながら地下鉄が次のホームに着くと客が結構な数入ってきた。
ほぼ満員電車だ。
そのうち二人の20代ほどの小柄なフードをかぶったアラブっぽい女性が俺の目の前に来た。
二人とも俺が手を伸ばせばバグできる距離だ。
しないけど。
まあ、若い女性に密着されるのは役得感あるな。
特に俺は日本の田舎育ちだから、満員電車乗ったことないし。
二人は小声で何か話してるが、俺は日本語と片言英語しかわからないので、理解不能だった。
カズ「にっしー、ニマニマしてるとこわりーけど、次の駅で降りるから。」
俺「りょーかい」
返事を言って駅がホームに着き、ドアが開くと思った時
???「ビリビリ!」
と胸元で音がした。
なんだ?!と思ったが、すぐに気づいた。
パスポート入れだ。
つまりスリか?!慌てて確認すると
いつの間にか上着のボタンは外され、
中で首から吊るしていたパスポート入れが丸見えになっていた。
がしかし、幸いパスポートは無事だ。
ただ汚い手で触ったためか、黒く汚れている。
バッチぃなー、拭いてもとれんし、内蔵のICチップが無事ならいいや。
よくあるらしいが、旅行客がパスポートを大事そうにしまっていると財布と間違えてスリなどに狙われるそうだ。
実際に自分遭遇するとは思わなかったが…
ズボンのポケットに入れてた財布も無事だ。
ざまー。
って降りなきゃ!!
女二人はいつの間にかいなくなっていた…
くそ…
俺「あぶね、降りれんとこやった」
伊藤さん「にっしー何しとん(呆れ)」
呆れられてしまったが、名前を覚えてもらえたので実質プラス。俺のしずかちゃんになってほしい。
ここまでの流れは今度笑い話に使お。
プラス思考というか楽観的な俺が俺は嫌いじゃないな、むしろ好き(セルフツンデレ)