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夜中の逃走

ゴブリンに囲まれた俺…

(こんなん逃げるしかない…!!)

でも、このままだと背中に大荷物があるせいでまともに走れない。


『矢野ちゃん、囮になってくれ!』


数刻前の自分のセリフが思い出される。

背中側から足音がした、振り向けばハンマーが振り下ろされる。幸運にもギリギリ避けれた。


俺「エアロ!」


ハンマーゴブリンは3m程転がりながら飛んでく、多少のダメージはありそうだ。


俺「フィジカルアップ!」


続けて唱えて見るが、何も起きない。

なんだよ!FF系ならいけるんじゃないのか?!


俺「界王拳!」


しかし、なにも起きない。バカらしいな!

短剣ゴブリンが体ごと突っ込んでくる!

背中狙うの卑怯だろ!

横っ飛び!のつもりで跳びながら地面に倒れ、回避する。

鞄に矢が刺さる。音からして、たぶん矢野ちゃんには当たってない。


『あぁ…ファイガ!ファイラ!…』

『…ファイア!』


必死の状況下で思いつきを試す。


俺「フィジカルアップLv.1!」


何かが体から抜かれる感覚と同時に力が湧いてきた。

頭上からハンマーが襲ってくる。

受け止めたりなんてしない。

横転がり!

ゴブリン達の攻撃を何度も回避してきた得意技だ。

普段より距離が伸びたようで悠々と回避。

背中の荷物も気にならないほどの成長っぷりだただし肩の矢が、転がりの衝撃でより深く刺さり、非常に痛い。

まともに腕が上がらない。

すぐに起き上がり、走り出した。


俺「フィジカルアップLv.10!」


何も起きない。


俺「なんだよ…!フィジカルアップLv.2!」


ぐんと加速した。

大荷物でもいつもより早く走れている気がする。

どうせ時間制限つきだと決めつけ、ひたすら全力で川の上流に向かって走る。

フラッシュの効果が切れると同時にカズ達がいる洞窟を見つけられた。

こんなにマイホームの良さを感じられたのは初めてだ …。

おんちゃんが、こちらを見つけてくれる。


おんちゃん「おせぇ!…よ?なにがあったん?」

俺「ごめん…」


安堵したためか、膝から崩れ落ちた俺をおんちゃんが、支えてくれた。


俺「ゴブリンがくるかもしれない…見張りを…」

お「わかった。見張りは俺と香織の二人でやっとくから、とりま二人とも休んだら?香織!矢野ちゃん頼むわ!」

伊「明日香!?……寝てるだけ?」


一瞬不機嫌そうな顔をした伊藤さんだったが、矢野ちゃん見るなり不安気な表情を浮かべ、矢野ちゃんを抱えて木葉のベッドに横たわらせてくれた。

おんちゃんが、伊藤さんを呼び捨てにしてるのが気になったが、それよりなによりも眠くて、瞼が落ちた。


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