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さらに、ファイアー!

改行も手探り

おんちゃん「……ファイア!さらにファイアー!!」

おんちゃん絶好調である。


初撃を正面から受けて、

瀕死となりふらふらとした足取りで逃げようと洞窟を出たゴブリンは

それを追いかけたおんちゃんの2擊目で足が焦げ崩れ、倒れた。

そこに「さらにファイアー!!」である。

もう炭しか残っていない。

おいこりゃ、ドロップの話はどうなった?汗


おんちゃん「すげえ!すげえ!!魔法撃てるんだけど!!」


大興奮である。気持ちは分かる。俺も撃ちたい。その前に手!俺の手が瀕死!!


矢野ちゃん「総司くん!手、大丈夫?!」


一回しか名乗ってないのに覚えてくれたことが嬉しくて、思わず「大丈夫!」と言いそうになった…。惚れてまうやろ!

とりあえず水だなと思い川へ向かう。

矢野ちゃんもついてきてくれた。いてくれるだけで嬉しゅうございます。


おんちゃん「待てって!」

なんかが早足でついてきた。

おんちゃん「ケアル!」

おんちゃんの手のひらから直径10センチほどの緑色の魔方陣ぽいのが出るのと同時に緑光が俺の手を包む。


俺「あったかいなりぃ。優しい感じがするんじゃ~」


矢野ちゃんが苦笑いしてる。冗談がわからんやつじゃ。将来ストレスで禿げるぞ。

光がやむと俺の手のひらはかさぶただらけになっていた。

さっきまで中の肉が食べ頃の焼き肉みたいになって、痺れて動かなかったのに、これである。

痛みはあるが、動く。良かった。

どや顔のおんちゃんに苛立つ。このケガ、お前のせいなんだけどな!


俺「ありがとうございます、大魔法使い様」


おんちゃん「くるしゅうない!」


俺「へへー」


おんちゃんのおかげで撃退できたのを考えれば、素直に礼が言えた。



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