Good bye, my soul. Good bye, my heart.
もうすぐ終わる、今日という世界。
多くの人が明日に希望を持って眠る。
明日こそはもっと上手くやろう、
明日こそはちゃんと伝えよう、
明日こそは、明日こそは、明日こそは…
沢山の明日の中に埋もれる私の明日。
私だけ、私だけがその明日を手に取ることが出来ない。
さようなら、わたしのたましい。
もうにどとあうことはないでしょう。
あした、このからだのなかにあなたはいない。
あした、このからだのなかにはべつのわたしがいる。
それが、いのちのだいしょうです。
わたしがからだをもっただいしょうです。
まいばんしんで、まいあさうまれる。
それがわたしというものなのです。
きづいてないだけで、きっとあなたも。
眠る度に人間というものは死んで逝くのだ。
目覚める度に人間というものは生まれて生くのだ。
記憶と、周囲との関係が、私をこう名乗らせる。
「私の名前は有朱です。」
今、これを書いている有朱はきっと昨日とは違う。
考えることも、イライラするときのクセも、
貴方への想いも。
毎日記憶だけを頼りに考える。考え直す。
だから、私はぐるぐると迷宮を彷徨う。
死ぬまでゴールの見えない迷路だ。
昨日は確かに貴方を想ってた。
今日は貴方のことなんて考えたく無かった。
さようなら、わたしのこころ。
もうにどとあえることはないでしょう。
あした、このこころがおもうものなんてわからない。
あなたをだいじにおもうかもしれない。
あなたをきらいだというかもしれない。
それが、あなたをおもうことのだいしょうです。
わたしがあなたとあっただいしょうです。
どれだけたにんをきらいになっても
あなただけはこころのそこからきらいになれなかった。
あなたはきっときづいてない。
そのとくべつさと、たいせつさに。
何も解らず、感じず、なのになんで生きてるのって訊かれたら
迷わず大切な人の為だと応える。
毎日毎日、別の私は想うのだ。
貴方のこと、私のこと、二人のこと。
全ての私が愛した貴方は、貴方自身のことをを裏切らないで。
全ての私が愛した貴方は、貴方自身のことを大切にして。
それが、今日の私の願いです。
それが、明日の私の願いです。
それが、明後日の私の願いです。
それが、私の生きてる限りの願いです。
どうか、わたしのたましいがきえてなくなっても
わたしのこころがとけてみえなくなっても
あなただけは、えがおでいて。