君と焚き火
時間もまだ早朝の六時ごろだったと思うが
東の方角にある 山脈の隙間から微かに
オレンジが溢れ出し
時間と共にじわじわと天を目指し昇って行く姿を
走る車のサイドシート側のガラスに映る姿を
横目に観ながら国道を都会へと目指し
国道から高速へと一定の速度で走りながら観ていた
たった数十分の間に移動するオレンジに
時の流れの速さを感じる
忙しくも慌しいいつもの仕事に追われ
昼の仕事から残された最後の仕事場へと向かう時には
まるで絵画の背景にあるような
オレンジの夕陽をサイドミラーに映しながら
1日を終えようとする陽射しも
夜の闇を明るく照らそうとする
白い月との勤務交代の時間が訪れた
夏の頃に観る太陽と月よりも
この秋の季節に観る太陽と月は
いちだんと大きく近くに感じ
夏場よりも色濃く鮮やかである
確かその時は満月で最近は、たまに聴く
FM Cocoroで中秋の名月とDJが話をしていたが
世間では月見を観る機会もあると思うが
まだ灯りが灯る前の月を
美しく感じる人は居るのだろうか
じわじわと東の空から昇る大きく白い月に
まだ灯りが灯る前の方が私には美しく観える
久しぶりに秋らしい朝と夜を迎えているが
あと2ヶ月で12月になり世の中はXmasムードだろう
冬には冬の歌があり 春には春の歌がある
夏は二つの季節と並ぶぐらい歌があるが
何故か秋の季節を想わせる歌が
指折り数える程しかないように思う
私の好きな歌手は
タイトルに紫陽花の名前を付けた歌や
初夏の頃を歌った歌や夏の歌も歌うが
秋を想わせる曲も数曲あるが
また別の歌手で22歳の別れという歌を
歌った歌手の歌を今まではその歌しか知らず
去年あたりにFMから流れてくる曲で
花びらが散ったあとの桜がとても冷たくされるように
で始まる歌の詩に感動し
季節がじわじわと夏に向かうに連れ
私もリクエストをした夏の終わりを想わせる
素晴らしい曲にその時出逢った
その日から1年後にリクエストをして
名前を読んでもらえた事に驚きと感動を覚えた
今でもYouTubeで曲が掛かるまでの前後の話を
聞くことが出来る
私はその日たまたま車に乗っていて
私の住む住所と名前を呼ばれた時に
思わずボリュームを上げた
丁度 今 季節も秋を迎えたが
そのラジオ番組は夏の始まりと共に終わってしまい
残念に思うが
また復活を希望する
YouTubeでは 私の好きな歌手の若い頃の動画等も
観ることが出来るが 本当に便利な時代になった
まだスマホになる前の時代は
YouTubeなどはあったのかは知らないが
歌番組とは違うPVと言われる映像を見ることすら
番組のランキングでしか観ることが出来ず
更に古い映像となるとリアルタイムじゃないので
観ることが出来なかった
しかも最近はお気に入りにしていた動画も
尽く消されていく 他の動画には緩く
自身より上の世代も楽しみに観ていた映像が
消されていくお粗末
普通の人がやらない映像ばかりが目立ち
こんな時代だからこそ過去の映像を見る人が多いのに
理解出来ない荒い運転や情けない事故
派手な頭をした奴等の詐欺行為が目立つ
そんなのも初めは良かったが
やはり後後は消えていった
思う結果が当たってしまったが
過去の番組や口パクじゃない時代の音楽や映像を
求めている人は大多数いるのではなかろうか
明日をも知れない時代に
まだなんとか平和だった時代に
一瞬でも戻る事が出来る
金を出してまで過去に遊んだ玩具なども
プレミアとかで詐欺に近い値段で取り引きされ
そんな物でも過去には戻れるが
やはり音楽が手っ取り早くその時に戻してくれる
色々な思い出も恋愛も同じ様に
あの頃に戻してくれるであろう
修学旅行等の最後の日の晩
皆で囲んだ焚き火のように