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ガラスの世界  作者: 伊集院 大和
14/30

君と焚き火








時間もまだ早朝の六時ごろだったと思うが

東の方角にある 山脈の隙間から微かに

オレンジが溢れ出し

時間と共にじわじわと天を目指し昇って行く姿を

走る車のサイドシート側のガラスに映る姿を

横目に観ながら国道を都会へと目指し

国道から高速へと一定の速度で走りながら観ていた


たった数十分の間に移動するオレンジに

時の流れの速さを感じる

忙しくも慌しいいつもの仕事に追われ

昼の仕事から残された最後の仕事場へと向かう時には

まるで絵画の背景にあるような

オレンジの夕陽をサイドミラーに映しながら

1日を終えようとする陽射しも

夜の闇を明るく照らそうとする

白い月との勤務交代の時間が訪れた


夏の頃に観る太陽と月よりも

この秋の季節に観る太陽と月は

いちだんと大きく近くに感じ

夏場よりも色濃く鮮やかである


確かその時は満月で最近は、たまに聴く

FM Cocoroで中秋の名月とDJが話をしていたが

世間では月見を観る機会もあると思うが

まだ灯りが灯る前の月を

美しく感じる人は居るのだろうか


じわじわと東の空から昇る大きく白い月に

まだ灯りが灯る前の方が私には美しく観える

久しぶりに秋らしい朝と夜を迎えているが

あと2ヶ月で12月になり世の中はXmasムードだろう


冬には冬の歌があり 春には春の歌がある

夏は二つの季節と並ぶぐらい歌があるが

何故か秋の季節を想わせる歌が

指折り数える程しかないように思う


私の好きな歌手は

タイトルに紫陽花の名前を付けた歌や

初夏の頃を歌った歌や夏の歌も歌うが

秋を想わせる曲も数曲あるが


また別の歌手で22歳の別れという歌を

歌った歌手の歌を今まではその歌しか知らず

去年あたりにFMから流れてくる曲で

花びらが散ったあとの桜がとても冷たくされるように

で始まる歌の詩に感動し

季節がじわじわと夏に向かうに連れ

私もリクエストをした夏の終わりを想わせる

素晴らしい曲にその時出逢った


その日から1年後にリクエストをして

名前を読んでもらえた事に驚きと感動を覚えた

今でもYouTubeで曲が掛かるまでの前後の話を

聞くことが出来る

私はその日たまたま車に乗っていて

私の住む住所と名前を呼ばれた時に

思わずボリュームを上げた


丁度 今 季節も秋を迎えたが

そのラジオ番組は夏の始まりと共に終わってしまい

残念に思うが

また復活を希望する


YouTubeでは 私の好きな歌手の若い頃の動画等も

観ることが出来るが 本当に便利な時代になった

まだスマホになる前の時代は

YouTubeなどはあったのかは知らないが

歌番組とは違うPVと言われる映像を見ることすら

番組のランキングでしか観ることが出来ず

更に古い映像となるとリアルタイムじゃないので

観ることが出来なかった


しかも最近はお気に入りにしていた動画も

尽く消されていく 他の動画には緩く

自身より上の世代も楽しみに観ていた映像が

消されていくお粗末


普通の人がやらない映像ばかりが目立ち

こんな時代だからこそ過去の映像を見る人が多いのに

理解出来ない荒い運転や情けない事故

派手な頭をした奴等の詐欺行為が目立つ


そんなのも初めは良かったが

やはり後後は消えていった

思う結果が当たってしまったが

過去の番組や口パクじゃない時代の音楽や映像を

求めている人は大多数いるのではなかろうか

明日をも知れない時代に

まだなんとか平和だった時代に

一瞬でも戻る事が出来る


金を出してまで過去に遊んだ玩具なども

プレミアとかで詐欺に近い値段で取り引きされ

そんな物でも過去には戻れるが

やはり音楽が手っ取り早くその時に戻してくれる

色々な思い出も恋愛も同じ様に

あの頃に戻してくれるであろう


修学旅行等の最後の日の晩

皆で囲んだ焚き火のように









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