見知らぬ名前
2話を描き終え 自室のドアを開け
階段を降り テレビの置いてある部屋へと向かうと
机の上に 郵便局からの再配達の記録が置いてある
送り主は誰かと見ると
知り合いではない名前に疑問と期待を寄せた
その期待とは何か
つい2週間ほどだったと思うが
毎日ではないが 観る夢を起きてからも
覚えていた時に必ずと言っていい程
夢の中で観た物や光景と夢占いという言葉を足して
Googleにて検索するのだが
過去には夢占いも現実になったこともあり
それも3年前でそれを元に新車を買ったが
夢の中で観た 桐の箱に入った白色の丸の塊に
漢字で文字が書かれた物や うちの先祖の家紋が
入った白色の丸を夢の中で観たのだが
信じる事が一番と最近では思う事の方が多く
物は試しに また検索を重ねていく
その検索の結果にいいことばかり書いてあり
その後 見る夢もやはり検索を重ねると
いいことばかり書いてあった
今すぐ此処に観た夢の光景は何か?と言われると
思い出せないが いつも行く掲示板には
執筆の為に観た夢の一部を描き残してある。
夢で観た光景から検索を重ね
いいことばかり書いてあると
脳内は想像を重ね
つい現実を離れ 身体を置去りにして
違う世界へと脳内は旅立ってしまう
PS4が欲しいとかiPhoneXが欲しいとか
恋人が欲しいとか色々と人により
想う事や占いに願う事は千差万別ではなかろうか
私も同じ人間であるが故に
想う事 願う事は同じである
その夢を現実の物かと想像をさせる出来事が
郵便局からの再配達の記録である
読み難い字で書かれた苗字に
検索をすると 当てはまる人名が浮かび上がる
2通りに読める苗字に 片方は作家の人
片方は大学の人とあるが
私には知らぬ名前だけが気にかかり
再配達は5時から7時と電話のフリーダイヤルに言われ
時間を調整して出掛ければならず
小包を受け取ってから別の所にも行かなければならない
中身が何なのか書かれては居らず
食べた料亭の請求書なら破り捨てるが
先祖や身内は料亭等 気軽に行けるが
末裔の私は そんな余裕すらなく
寝てからの夢以外に 現実の世界でも
夢を観てるだけのただの人である
期待に胸を膨らませると
想像したことと違う現実が訪れる事は良くある話で
夢で観た内容からの想像だけを期待して
今日の再配達は何処からかの請求書かも
知れないので期待はしないでおこう
船場の吉鳥あたりで いつかは食事をしようと
夢を観ていたが それも叶わず店が閉店をした
願えば叶う事もあり コンサートに行かずとも
町中で好きな歌手と偶然合うこともあったが
最近 願う事を辞めてしまっているが
夢占いだけに頼らず
時には願う事も必要だろうか
後は、私に数人といる守護霊と
数百人以上の先祖達とその仲間達が
良い方向へと導いてくれる道を見つけるだけである。