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「そういえば、さっき教室に月人が居たよ」
「そういえば、アポロンさんもそう言ってましたね」
「あ、じゃあ教室に行ってみよう。もしかしたら、まだ教室に居るかも」
舞は、アポロンとバルドルと一緒に教室に行くことにした。少し話しながら歩くと、すぐ教室に着いた。教室の中には、1人の男の人が居た。銀髪に紫の目をしていた。
「お~い、月人~」
アポロンに名前を呼ばれると、その男の人は顔を上げた。
「…何ですか?アポロン、バルドル」
「この娘がゼウスが言ってた子だよ!他の神たちのことを探してたんだ。それを案内してたんだ」
「…そうですか、名前は?」
「あ、九条 舞です」
「…僕は、日本神話の月の神で戸塚 月人と言います」
「月人さん、これから宜しくお願いします」
「…こちらこそ、宜しくお願いします。それと、月人でいいです」
「…いいんでしたら、お言葉に甘えて」
「あー!月人ズルい!舞ちゃん、僕もアポロンでいいからね!」
「僕もバルドルでいいからね」
「あ、はい。それじゃあ、お言葉に甘えて」