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アポロンと話し終わった直後、誰かが倒れるような音が聞こえた。
「えっ!?」
「あ~、バルドルまた転んだの?」
倒れている男の人が顔を上げ、はっきりと顔が見れた。金髪に碧の目をしていた。
「あはは、うん、また転んじゃった」
「あはは、って痛くないんですか?」
「うん、慣れてるから。…って、もしかして君が人間の女の子?」
「あ、はい。そうです」
「これから1年間宜しく。ところで、君の名前は?」
「そういえば聞いてなかったね。名前は?」
「九条 舞です」
「そうなんだ!じゃあ、舞ちゃんって呼んでいい?」
「はい、いいですよ」
「じゃあ、僕は舞さんで。あ、それと僕の名前はバルドル、光の神だよ」
「分かりました。こちらこそ宜しくお願いします。」