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「あ、あの…この寮って私と神様たちだけで使うわけじゃないんですよね?」
「いえ?あなた方だけですよ?どうかしたのですか?」
寮は、軽く100人分くらいの部屋があり、食事を取るところは7~80人が座れるくらいの椅子が並んでいる。
「…あの、生徒って私たちだけじゃないですね」
「いえ、あなた方10名だけですよ?」
「10人で使うには広すぎなんですが…」
「そうですか…では、ゼウス様に掛け合ってみます」
「ありがとうございます」
「ここが、舞さんの部屋です」
扉を開けると、広い部屋が広がっていた。
「気に入りましたか?」
「はい!とても!」
「それは良かったです。それと、これがこの学園の制服です。3日後に入学式がありますので、それまで自由にして構いません…と、言いたいのですが、ゼウス様からの通達で神々を入学式に来させるように、とのことです。」
「分かりました。頑張ってみます。」
トトは、ニコリと笑うと去っていった。
「…じゃあ、入学式に参加させるためにまずは、神様たちを探さないと」
部屋を見回すと、机の上に紙が置いてあった。広げて見ると、この学園の案内図、というより地図が書いてあった。
「これ見ながら移動して探そ」
そして、舞は9人の神々を探しに行った。