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「そうか…受けてくれるか…」
「あ、あの、その9人の神様の名前を聞いてもいいですか?」
「ああ、まずギリシャ神話の神はアポロン、ハデス、ディオニュソス、ヘルメスの4人。北欧神話の神はバルドル、ロキ、トールの3人。日本の神は戸塚 月人、戸塚 尊の2人。以上9名だ」
「分かりました」
「色々あり疲れただろう、寮がありそこにお主の部屋も用意してある。案内させよう、トト。」
そう言うと、柱の影から人が出てきた。
「かしこまりました、九条 舞様、此方へ…」
そう言われ、トトと呼ばれた人の後についていく。
「…お話を受けていただき、ありがとうございます。」
トトさんがポツリと呟くように言った。
「いえ、トトさんにお礼を言われる程のことをしたわけではありません。」
すると、トトさんは笑って、
「トトでいいですよ」
と言った。
「…それじゃあ、お言葉に甘えて」
少し歩くと、大きくきらびやかな建物が現れた。
「ここが、舞さんとほかの神々が暮らす寮です」