桜散る(詩集)

秋の夕暮れ

私は夕焼け空を眺めていた。オレンジ色と紅色が混ざりあう空。

それに藍色が入って不思議な感じになる。

一人で眺めていたら少し寂しくなった。けど、私以外に人はいない。

夕暮れ時の空にはうっすらと色づいた雲も流れている。綺麗だなとも思う。

手を伸ばしてみても届かない。子供みたいで笑えた。お日様は沈んで夜が訪れた。

一番星が見えて空気はひんやりとしてきた。私は家に帰ろうと背中を向けた。歩いていると昇り始めたお月様が付いてくる。不思議だなと思いながら帰ったのだった。