2.謎の世界
※この物語はフィクションです。実際にいる人物、団体とは一切関係ありません。
ラン原作品
現代異世界ファンタジー
『アサシン』
毎週土曜日に1話ずつ投稿!
原作だけでなく、イラストなども投稿しているので、気になる方はXを見に行ってみてください。
イラスト垢 @RAN_assn
創作メイキング垢 @Ran_Making
NO side
学校 放課後
キーンコーンカーンコーン
授業を終了する鐘の音が校内に響き渡る。
スージー(終わった…今日は帰っていつものようにワイシャツを選択して、後、いつものパーカーも洗おうかしら…)
スージーは下校の準備をしながら家に帰った後の事を考えていた。
ネム「スージー!一緒に帰ろ!」
そんなスージーの元にネムが来る。
スージー「良いわよ。」
ネム「やったー!」
帰り道
スージーとネムは学校を出て、帰り道を歩いている。
ネム「てかさ、相変わらず、クラスの男子達のスージーを見る目、熱いよね。」
スージー「もう2年も通ってるし、慣れたわよ。」
ネム「私が納得いかない!」
スージー「あんたが納得するも何も、それはクラスの男子に言わないと意味ないでしょ。」
ネム「む〜…」
雑談をしながら帰り道を歩くスージーとネム。
そんな時…
ネム「あれ?なんか道端に落ちてる。」
スージー「落とし物?」
スージー達はその場所に駆け寄ると、そこにおいてあったのは、スマホだった。
スージー「…なんでこんな所にスマホ?」
ネム「さぁ?中身みる?」
スージー「やめなさい。」
ネム「ちぇ〜」
その時、スマホが勝手に開かれ、そこには一つのアプリしか表記されてなかった。
アプリのアイコンは扉のマークだった。
ネム「何?この扉マーク。」
スージー「ちょっと、勝手にいじっちゃダメでしょ。」
ネムはスージーの静止も振り切ってアプリを開く。
ネム「?何これ?」
スージー「ちょっとネム。」
ネム「いや、でも見て、これ。」
画面には謎の読めない文字が表記されていた。
スージー「読めない…」
ネム「やっぱスージーも読めない!?」
スージー「てか、見た事ない言語ね…どこの国の?」
ネム「こんなの見た事ないんだけど?」
スージー「とりあえず、そのアプリは閉じて、今すぐ交番にスマホを届けるわよ。」
と、注意はしたがネムはそんなのも耳に入ってないのか、そのアプリをいじり始めた。
スージー「ちょっとネム!?」
ネム「え?何?」
スージー「何じゃない!そのアプリを閉じなさい!」
ネム「いや、でもなんか気になって…」
スージー「早く閉じる!」
ネム「ちぇ〜」
文句をぶつくさ言いながらスマホをジャケットのポケットに一旦しまう。
スージー「全く……は?」
ネムの行動に呆れて、顔を上げたスージーの前には謎の光景が広がっていた。
ネム「?どうしたのスージー?…え?」
ネムも顔を上げてようやく気がつく。
夕暮れ時ではあるものの、辺りは真っ赤になっていた。
夕方にしては赤すぎる光景にスージー達は唖然とする。
スージー「どうなってるのよ?あの数分の間に夕暮れ時になったの?」
ネム「にしては赤すぎない?夕暮れでもこんな赤くはならないよ。」
スージー「まさか、あのアプリのせい?」
ネム「えっ!?私のせい!?」
スージー「そうに決まってるでしょ!?あのアプリを無闇矢鱈にいじるから!」
ネム「待って!まだあのスマホも手元にあるし、アプリいじってなんとかなるはず!」
スージー「今度は変な世界にでも飛ばされたらどうするのよ!」
ネム「でも帰れないよりかはマシでしょ!」
と、ネムはスマホを取り出すためにポケットを漁るが…
ネム「あれ!?ないっ!スマホがないっ!!」
スージー「は?さっきポッケに入れてたでしょ?」
ネム「でも本当にないんだもん!」
そう言って、ジャケットを脱ぎ、スージーに渡す。
スージー「…本当にない…」
ネム「でしょ!」
スージー「じゃあ、どうすんのよ。この状況。」
ネム「もしかしたら、街の人たち混乱してるかも…」
そう言ってネムは周りを見渡すが、誰1人として現状に気付いていないのか、平然としていた。
ネム「あれ?なんで…」
スージー「この異常事態に気付いてるの、私達だけ?」
ネム「こうなったら片っ端から話かけてこの異変に気付いてもらおう!」
スージー「ちょっとネム。」
そう言って、井戸端会議をしている主婦に話しかけに行く。
ネム「すみませーん!」
主婦達はネムに気付いてないのか、無反応だ。
ネム「あのー」
それでもネムは必要以上に話しかける。
スージー「ちょっとネム、やめなさい。」
ネム「ちょっと!聞いてます!」
そう言って、ネムが主婦の1人に触れようとした時…
ずぷんっ
主婦の肩に手が触れることはなく、逆に手がすり抜け、空気に触れた。
ネム「えっ!?ちょっと!?どう言う事!?」
スージー「…もしかして、私達はあのスマホのせいで、謎の世界に来たのかも…」




