16.魔獣と魔人
※この物語はフィクションです。実際にいる人物、団体とは一切関係ありません。
ラン原作品
現代異世界ファンタジー『アサシン』毎週土曜日に1話ずつ投稿原作だけでなく、イラストなども投稿しているので、気になる方はXを見に行ってみてください。
イラスト垢 @RAN_assn
創作メイキング垢 @Ran_Makin
スージーの部屋
ネム「つ、ついたー…」
スージー達は部屋に付くや否や、その場に座り、動こうとしない。
アカネに関してはその場でうつ伏せ状態だ。
スージー「ほんと、まじで面倒くさいことに巻き込まれたわよ…」
アカネ「も、もう動きたくない…」
スージー「明日休みなのが不幸中の幸いよね…さっさと元の世界に戻そ…」
スージーはスマホのアプリを開き、『帰還』のボタンを押すと、元の世界に帰ってきた。
アカネ「これで元の世界に帰って来たのか?」
スージー「そうよ…はぁ…」
ネム「私も疲れた…」
スージー「私もさっさとご飯食べて寝よ…」
アカネ「なぁ、スージー…」
スージー「何よ…」
アカネ「泊めてくれね?」
スージー「…えぇ…」
アカネ「嫌そうな反応すな!」
スージー「あんた泊めると面倒くさいもん。料理にも変にケチつけるし…元気あるなら帰りなさい。」
アカネ「ヤダ!動きたくない!!!」
スージー「叫ぶなら帰れ」
アカネ「(´・ω・`)」
ネム「てか、あの魔獣って奴、アカネのあの蹴り食らってもピンピンしてたよね...」
スージー「ピンピンしてたのは、アカネの攻撃自体が効いてなかったのよ。」
アカネ「マジかよ...」
スージー「魔獣を倒せるのは『異世界に繋がりのある者』だけらしいから、魔人になったらあいつらと公平に渡り合えるって感じね」
ネム「へぇー...だから魔人になったスージーとアカネは対抗できるんだね...」
アカネ「魔人になってやっと対等って...めんどくせぇな...」
スージー「そうでもしないと、あいつらには勝てないわ」
ネム「え?」
スージー「あいつら魔獣は、人間の負の感情から誕生した存在らしいわ...その影響もあってあいつらには人間に対する耐性が多く身についている。人間が作るものや人間の技...兵器...何もかも人間が関与してるものには耐性があって、普通の人間状態では太刀打ちできないってことよ。」
ネム「なにそれ!?ホント魔獣ってめんどくさい!」
スージー「これで尚のこと言えることができるわね…」
ネム「え?何?」
スージー「ネム、あんたはあの世界に来ないで。」
ネム「……………え?」
アカネ「スージー、どうしたんだよ?」
スージー「あんたもさっきの話を聞いたらわかると思うけど、魔獣は異世界に繋がりのある者しか倒せないの。」
アカネ「そうだな…」
スージー「そして、私とアカネは魔人…でもネムは人間…わかるわね?言いたい事……」
アカネ「まぁ、あの時、ネムがいたことで戦況自体不利だったからな…お前の言いたい事もわかるし、俺も同じ事思ってた…」
ネム「アカネまで…」
アカネ「正直、スージーの言ってることは正しい…1人無力な奴がいればこっちに迷惑被るからな…」
ネム「………」
スージー「そう言うことよ、わかった?」
ネム「……(何よ…それ…意味わかんない…)」
スージー「…(表情的には納得してないわね…)」
アカネ「はぁ…まじで疲れた…もう今日はここに泊まるからな?」
スージー「帰って」
ネム「………私、もう帰る…」
ネムは立ち上がり、部屋を出ていく。
スージー「……」
アカネ「…スゥー」
スージー「こいつ…ガチで寝始めた…寝るんだったらせめて風呂入りなさいよ!汚い!」
スージーはアカネを一発叩く。
アカネ「いたっ!もうちょっと丁重に起こせよ!」
スージー「寝んな!てか帰れ!」
アカネ「ぜってぇやだ!」
その頃のネム…
ネム「……」
帰路に着くために帰り道を歩くネム。
そのネムの表情は暗く、何かを考えているようだ。
ネム「………私にも、力があれば…」




