僕の時間。
モカさん、クーちゃん。
二人の配信が終わった。
私はベッドの上で膝を抱え、モニターに表示された三つの配信を表示していた。
モカさんは歌枠とクーちゃんのゲーム配信が終わり、いよいよ残るはソーダくんの配信のみ。
クーちゃんの配信は長引くことなく予定通り終わった。
ソーダくんの配信予定時間は午後五時。これから予定通り配信が始まるのだろう。
少し日がたったことで、ある程度落ち着いて配信を見られるようには、なっていた。
モカさんとクーちゃんの配信は、コメントを流してみることができた。
否定的なコメントもちらほら見られるが、それでも肯定的なコメントが多かったように思う。
でも、私の配信は、きっとまだ違う。
私が配信を開けば、また悪意のコメントに潰される。
コメントが、リスナーが強いんじゃない。私が、あまりにも弱い。
想像するだけで体が震える。吐き気がこみ上げる。また身動きができなくなってしまう。
私はもともとたぶん、配信者には向いていないのだ。
本当の私は……私のやりたいことは……。
もうじき、五時になる。
雨宮くんが見るようにと言ってくれたから、私はこのリレー配信を見ることができた。
でもそのリレー配信も、すぐに終わる。
配信を見ていれば一時間などあっという間だ。
そして、それは私の配信者生活が終わるときでもある。
その先に私の希望などない。
それはもうすぐそこ。
雨宿ソーダくんの配信が、始まる。
Θ Θ Θ
いよいよだ。
頬をパチンと両手で叩き、気合いを入れ直しながら深々と息を吐き出す。
僕が配信者になって、三年。その間に培ってきた、築いてきた、身につけてきたすべてを使って、僕はこれからの配信に望む。
自分でもとんでもない大博打だとわかっている。
当たるか外れるか、後のことはもうどうにでもなれだ。
問題があるとすれば、僕の行動はあちこちに笑えない迷惑をかけることになること。
しかしそれは事前に話を通している。ダメと言われても実行するけど。
そして、午後五時になる。
さあ、僕の時間だ。




