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その人は。

 太陽カルア。


 もう何年も前にいなくなったVTuberで、僕と同じバーチャルの美少女肉体をまとった、バ美肉VTuberである。体も僕と同じ姉さんが書いているが、素の声が明らかな男性的な声だったからなのかどうかは今となって謎だが、声だけはボイスチェンジャーで女性的に変えていた人。


 当時まだVTuberというものが世に出始めたばかりのころ、ゲーム実況者やモカさんたち古参企業勢VTuberに混じって活動をしていた。


 活動頻度は週に四日から五日ほどで、当時主流だった動画投稿や、生配信などを合わせて行っていた。

 子どもっぽく無邪気な人、今の言葉で言い表すと、そんな風に感じていたように思う。

 元気いっぱいな様子でリスナーとじゃれ合い、ときにプロレスをして、ときにリスナーの相談に何時間も耳を傾けた。動画編集技術も優れており、投稿される動画は軒並みレベルが高かった。


 個人勢VTuberとしては当時抜きんでた登録者数で、優に十万人超。

 まだ黎明期のVTuber業界。

 太陽カルアさんは、VTuber業界を牽引していく存在だとまで言われていた。


 だけどカルアさんは、死んでしまった。


 その人は、殺されたのだ。

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