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雑血共の血闘書  作者: 怒羽 米
0.プロローグ
2/4

本土防衛戦

このプロローグは少しフワフワとした設定を含みます。


拙い文章ですがよろしくお願いします。投稿頻度そんなに高くないですが頑張ります!

(くだん)の暗号通信について、分析が完了したとの報告が届いた。報告によると米国は小規模艦隊を我が国の方向へ出動させたそうで、編成は大型の揚陸艦(ようりくかん)駆逐艦(くちくかん)巡洋艦(じゅんようかん)がそれぞれ1隻、帝国本土への上陸が目的と思われる。」

「奇襲攻撃を企図(きと)していたか!海戦に紛れ本土に侵入など小賢(こざか)しい…」

「現在、海上戦において直ちに運用出来るのは試作段階の潜水艦のみであるぞ」


「…敵艦隊に駆逐艦の索敵能力が存在する以上、海上戦で我々に勝ち目はない。敵の上陸地点を特定し、旧式戦車による陽動を中心とした迎撃で敵艦隊を壊滅させる。」

「奇襲作戦を遂行中の敵に対し、我々が逆に奇襲を仕掛ける、ということであるな?」



「お前さん、家族はいるかい?」

 

 軍に召集された者が乗る列車の車両内、隣に座る男に話しかけられた。


 こんな壮年も召集されてるのか…


「...女房と4人の子供を置いてきた。」

「そうかい…おいらもおっ母とおっ父、見合い中の娘を置いてきたよ。」

「そんなことを聞いてもなんにもならないだろ。」


「常に何かしていないと置いてきた者の事ばかり考えてしまうんでね…」


 だったら家族の話なんかしないでくれよ。俺も同じなのに…



「敵は揚陸艦、巡洋艦、駆逐艦がそれぞれ一隻だ。そして揚陸艦はその性質上、艦内に大勢の上陸部隊や陸戦兵器が格納されている物と思われる。諸君らは海戦中の我が国に残存する数少ない隊の内の一つである。諸君らは今は諸君らが陛下、そして帝国で暮らす者達の為命を捧げる番なのだ!」


 中佐殿も気張っているな。俺はコイツをぶっ放して(しま)いか。旧世代とはいえ戦車が棺桶なんて豪華すぎるぜ。

 

 海岸に面する林の中、他5台の戦車や同じ車両に乗っている仲間と指定された配置に着き、恐怖や不安、幸江…慎太郎、光香、爛太郎、静香…様々な事を考え、それらを押し殺しながら米国艦隊を待つ。





「敵艦隊接近!総員戦闘準備!」


 海上では右に巡洋艦、左に駆逐艦を携えた揚陸艦が、地平線の彼方より俺達の方へ向かっていた。



「しっかし本当に哨戒艇(しょうかいてい)すら居ねぇとはな。せっかく俺達が一番乗りだってのに期待外れもいい所だぜ全く。」

「居ない事を前提にした作戦だぞ。まぁ俺だって早く叔父さんを殺ったジャップ共に借りを返させてやりたいが…」

「…そうか。もう少しで上陸地点…最後に祈りでも捧げておくか?」


 

 その時、爆発音と共に足場が傾いた。


「ッ!そんな余裕もないようだ。行くぞ!」


______________________


「司令!砂浜に隣接する林に敵砲兵部隊が潜伏している模様!加えて多数の小型ドローンが本艦隊に向けて接近中です!」

「ドローンだと?偵察?…まさか…ミサイルか!総員、対空戦闘用意!現在接近中の小型ドローンはミサイルを誘導している可能性がある!作戦は失敗だ!展開している敵戦車隊やドローンを撃退した後、本艦隊は本国へと引き返す!砲撃部隊は林に潜む砲台の位置を確認し次第攻撃を開始し、対空砲!上陸部隊は各自に支給された装備を用いてドローンを撃墜せよ!」

『『「イェッサー!!」』』

_______________


『ミサイル接近!揚陸艦マグナニマス、巡洋艦レゾリュート、駆逐艦サーペンタイン共に迎撃用意!』


「ドローンの処理は間に合いそうにないな…」

「あっちの巡洋艦も揚陸艦もコイツみたいな最新鋭の対空システムを載せてるんだ!ジャップのミサイル程度、恐れる事は何もない!」

______________

「ッ!?おかしい!ミサイルが急降下!林と平行に飛んでいます!このままでは対空砲の射角外の為、駆逐艦に命中します!」

「まずい!艦砲で迎撃しろぉ!!」

『ううッ!照準が間に合いません!あぁ…うわああぁぁーーー!!』


 

 

 


「…駆逐艦サーペンタイン、撃沈されました…」

「…了解。潜伏している砲台の方はどうだ。」

「巡洋艦レゾリュート、駆逐艦サーペンタインの砲撃チームにより5門を発見の後撃破。しかしレゾリュートは船底付近を集中的に攻撃され撃沈寸前です…」

_________________



「1門撃破!やってやったぜ…!叔父さんを沈めたジャップ共を!」

「お前が油断してどうする!推定残り1門……発見した…今弾倉を取り替える!レゾリュートが沈む前に奴らだけでも片付けてくれ!」

「そうだな…すまない…!」

 

 次弾を装填している間にも砲撃によって船の穴は増えていく。


「まずい!早くしてくれ!」

「今終わったよッ!……何してる早く撃て!」

「照準が勝手に…レゾリュート自体が沈んでいるのか!?」

___________________

 「レゾリュート、前方への魚雷着弾により徐々に沈んでいる模様!潜s」


ドゴン!


籠った音と共に乗組員を襲う揺れが戦況報告を遮る。


「ッ!!…本艦側面に被弾ッ!艦砲を含む設備に損害多数!」

「最初に駆逐艦を沈めたのはその為かぁぁ!」

___________________


 巡洋艦の艦砲が5台目の戦車を撃破した後、俺達の方を向く


「ヒッ…」 

「あっああっあ…」

 

「う、うゎぁぁぁーー!!」

 

 ドガン!

 

 悲鳴と共に巡洋艦に向けて最後の一発を放った

 

 なんて声だ、我ながら情けない最期だったな…




「死んでない…艦砲は…外れたのか?」

 


「敵の巡洋艦が傾いている……やったッ!!間に合ったぞぉぉーー!!」

「潜水艦だ…なごみとたまもが来た…!俺たちも援護するぞー!!」

_______________



「レゾリュート、撃沈されました…」

「唯一搭載されている艦砲は射角外…つまりこの作戦は…完全に失敗か…」


 二隻の潜水艦から対艦ミサイルが放たれ、同じ速度で揚陸艦へ向かって行った。



_______________

「やった…俺達勝ったんだ…!」

「生き残ったんだッ!!!」

「よかった…」



「何か…揺れてないか?」


ガタッ  ガタッ ガタッガタガタガタガタガタ


「米国の兵器か!?」

「もう終わったんじゃないのかよ!」















「津波だ…」


 こんなドンパチやってたら神様も怒るよな…クソッタレ



「とーちゃんみてみてー!かっこいいぼうしつったー!」

「おぉーどれどれ……灯太、戻してこい」

「えーなんでー?」

「ボロボロになってるけど、兵隊さんの帽子だ。なんで川に落ちてるのかは分かんねぇけどそっとしておいてやれ」

こんな感じの状況だった(余計に訳わからなくなったらすみません)

挿絵(By みてみん)




最後まで読んでいただきありがとうございます!

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