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天使の異世界冒険記  作者: 蜜柑
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目覚めと気づき


気がつくとそこは、見たこともない森の中だった。


「どこ?」


ふと声に出してみるがそれに答えるものは誰もいない。

え?どういうことだろう?

記憶を遡ってみよう。確かは私は歩いて家まで帰っていたはずだ。そこで迷って、走ったりしながら彷徨っていると不意に後ろに誰かいる気がして…

そうだ。私は何者かに眠らされたんだ。そいつが最後に言っていた「捕獲します」という言葉から察するに私は連れ去られたのだろう。

そこまではいい。いやよくはないが。

それでどうしてこんな森の中にいるのだろうか。普通連れ去ったらどこかに監禁したりするだろう。うーん、わけがわからない。


まあ、ひとまずここがどこだかを把握しよう。ところで、さっきまでは状況を整理していて気づかなかったが、ここはたして日本なのだろうか。

ぐるりとあたりを見回してみる。

地面には黄色がかった低草が生えていた。うん、これはいい。

あたりに生えている木々は幹が茶色で葉が緑色。うん、これもいい。

その木々は半径が20メートルぐらいの太さの幹を持ち、雲より高く伸びている。うん、おかしい。


こんな場所日本にあっただろうか。ていうか世界にもある?私が小人にでもなったかな?でも下の草は普通だし。うーん、多分考えていても進まないな。


ひとまず私は適当に進んでみることにした。

「ポタッ」

「ん?」

ちょっと歩いたら後ろから音がした。

振り返るとそれは真っ白な鳥の羽のようなものだった。

私から落ちたのだろうか。しかし、私には鳥の羽のようなものが生える部位はなかったはず。いや、心当たりはある。さっきから背中にすごい違和感がある。こんな森で寝ていたせいかとも思ったがそれにしては場所が局所的すぎる。


恐る恐る背中に触れて違和感があるところを触ってみる。

なにこれ?何かついてる?

おもっいきり引っ張ってみる。

「痛っ!」

バサッと背中にあるものも痛みに反応して動く。

え?これ動かせる?

私はなんとなく動す感覚がわかる気がするので、その感覚に従い、それを自分の眼の前までもってきた。


それは、まるで天使の物のような真っ白な翼だった。


ナニコレ。



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