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星空舞う騎士の英雄譚  作者: 小鳥遊 白奈
聖女と幼魔女
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再会

「はじめまして、陽鎖刀の妹の陽菜と言います。」


「しかし、奇縁な物ね?不出来な妹がお世話になっております。エルトナと言います。」

 教会の一室で、簡易的な自己紹介が行われていた。

 なんでもレコットの姉らしい、この人が陽菜を保護していて、バルフェイに送る途中でこのドタバタに参加したという経緯らしい。

 彼女の言う通り縁と言うのは奇妙なものだ。


「不出来ってお姉ちゃんよりも光属性得意だし!」とはレコットの反撃である。


「こちらこそ、妹が世話になったみたいで。無事再会出来ました。有難う御座います。」


 1礼をして、感謝の言葉を告げる。


「お礼の言葉と自己紹介も済ませたことですしそろそろお仕事のお話にしましょう」

 と場を取り仕切ったのは、ミアだった。

 ボロボロのレコットを見るや否や、慌てふためく彼女を見たあとだと別人のように感じる。


「湖のほとりで戦闘。

 相手は10代前後の女の子。属性は闇。

 相手の目的不明。陽鎖刀の魔法で撃退、以上だ」

 不機嫌な声で答えたのはリュアだった。


「その少女が魔物増殖現象に無関係かどうか?それが焦点といった所でしょうか?」

 リュアの手当てを慣れた手つきでやっているシルフィーが僕を見ながら質問をする。

 本人曰く、ヴィッタちゃんがよく怪我するから勝手に覚えたらしい。


「関係あるかどうかは正直言うと分からんって感じだな。

 召喚系の魔法は属性に左右されないが爆発的な魔力が必要になるが…」


【ご飯の時間だよ?】


 喋りながら敵のセリフがフラッシュバックで思い出される。


「…あの子の目的は戦いに来た奴らから魔力を奪うこと…。

 だが燃費から考えて効率はかなり悪いはず…」

「腹は立つが、魔物で襲うのは物のついでってことか?」

「だとしたらかなり敵の考えが不透明になるけど…。」

「仮に襲いに来たら魔法使いの私とレコットちゃんは置物ってこと?」

「だけど、反撃に使った魔法のマナは奪われなかったよ?お兄のバフは使えなかったらしいけど。」

 各々が推測混じりで見解を飛ばし合う。


「ただいまー。」

 ガチャと部屋にしれっと入ってくるエルトナ。


「お姉ちゃん!?いつの間に外へ?」

「ん?そこの少年君の報告聞いた後すぐかな?湖の様子見に行こうと思ってね?

 今の戦力だと襲われたら戦力的に不安だしね?」


 妹が用意した椅子に、躊躇いなく座り、何処からか用意した飲み物で一息付きながら自然に会話を続ける。

「お兄ちゃんくん?君、撃退に使った魔法、地属性でしょ?」

「そだよ。グリモアが選んだ魔法がそれだったから。」

「だとしたら、しばらくは魔物による被害は大丈夫じゃないかなぁ?

 幸か不幸か、マナが霧散していてその場に留めるなんて出来っこないし。そういう訳だから休んだ方がいいわね」


 解散解散という締まらない締めで各々が教会が用意した部屋へと戻される。


 ーーーーーーー

「お兄…無事でよかったよぉ…ほんと…」

「陽菜がいるって言うのが1番の驚きだけどな。僕からすれば…」


 部屋割りは陽菜の強い希望で僕と2人部屋になり他はなんか適当に割り振られていた。

 シルフィーとヴィッタが少し揉めたらしいが、エルトナが久しぶりの再会に水をさす方が良くないという鶴の一声で無事決定。お互いの状況確認と情報交換ができるって言うのは正直有難い


 妹に、ここに来た経緯や今のステータスを聞来ながら自分への質問も適宜答えていく中、気がついたらお互いに眠りについて居たのは言うまでもない。

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