表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星空舞う騎士の英雄譚  作者: 小鳥遊 白奈
運命の選択
16/25

運命の岐路 √陽菜

 〜黄泉の森〜

 霧が兎に角濃く、周囲一体で唯一認識出来るものと言えば、古びた教会がある。という程度でほぼ視界は無いと言って過言では無い。

「どこなんだろ…少なくとも私の知ってる場所では無いんだけど…」

 陽菜は、陽鎖刀と違いゲームをやり込むタイプでは無い。

 RPGよりノベルゲーム派の人間なのだ。

 そんな中、陽菜の放り込まれた場所はゲーマー(廃人)しか行かない場所である。

 攻略難易度を表すなら、無理(陽鎖刀が諦めたLv)の黄泉の森である。そんな場所を陽菜(初心者)が知るわけないのだ。


「…正直、1番行きたくないランキング第1位の外れた場所にある曰くありげな古びた教会とか絶対行きたくないんだけど、前も全く見えない森の中散策しろって言われるよりかは生存率高いと思うし、ノックしてみよう…」

【×××エンド1〝迷子〟を回避しました】


 何かが脳内に響いた気がするけど、無視する。

 教会に取り付けられてるドアノッカーを叩き、声で呼びかけてみる


「すみませーん。迷子なんです!助けを求めます!!」

 暫く待って見たが、見ての通りというかボロい教会が故に誰も居なさそうではある。


「音沙汰無し…勝手に入っちゃって大丈夫…かな?

 なんでか分からないけど、すごい落ち着かないんだよね…

 何かに見られてる様な感覚がする…。」

 そんなありもしない悪寒に身震いしながら唸っていると、扉が開く。


「外に居ると危険です。入って来なさい。」

 その直後に繊細な女性の声が私に聞こえる。

「あ、ありがとうございますっ。お邪魔します!」

 それに応じて、私は扉をくぐる。

【×××エンド2-A〝発狂〟

 ×××エンド2-B〝罰当たり〟を回避しました】


 私が扉をくぐると、また扉は勝手に閉まる。

「こんな辺鄙な所で迷子。近くの村で森に入っては行けないと教わらなかったのですか?」

 程なくして、階上の柵越しに黒いローブの女性が姿を見せる。


「綺麗…じゃなかった!えーっと実は私気づいたらこの森に居て、右も左も…分かんなくて…」


「なるほど。嘘くさくはありますが、霧が晴れてから私が近くの村まで送って差し上げましょう。

 そこからは自力でなんとかしなさい。それで良ければ面倒を見てあげましょう」

「あ、はい!全然有難いお話です!なにかお手伝い出来る事があれば遠慮なく言ってください!」

「感謝の言葉は主に捧げなさい。私は中断してしまった祈りを捧げなければなりませんから右の部屋で座って待っていなさい。

 興味本位であちこちの物に触らない様に、死にますよ。」

「わかりました。」

 最後に物騒な言葉を残して女性は部屋に戻った様だ。

 とりあえず言われた通りに中で待つことにする。


「中の物に触るなと言われましても、、、散らかってるの凄い気になる…。

 イヤ…触んない!とりあえず座って待ちます!」

【×××エンド3〝綺麗好きの呪い〟を回避しました】

 先程から脳内に響くなにかのアナウンス、警告なのか何かは全く不明だが、何か良くないものを拾わずに済んでるという事と思い、鼻歌を歌いながら、私は待つことにした。


「ズルしてた代償は受けてもらう…か」

 私をこの場所に送り付けたであろう張本人が言ったセリフをボヤく。

 言葉自体の意味が理解しきれないが、不思議と悪意という悪意は感じなかった。

 椅子を引いて、座る。辺りを見渡すと気が散るので、合流をどうするかを考える。


「おにぃ……確かグリューセルに行くって言ってたよね」

 実際にグリューセルに着いたかどうかまでは確認出来てないが、行き先に目星をつけておかないに越したことはない。

「グリューセルに行きたいのですか?ここからは遠いですが行けない距離ではありませんよ?

 まぁ、見る感じ、魔法も錬魔術もましてや聖術すら使えなさそうな貴女が行けるような道のりではありませんけど。」

「すみません……我儘言ってるように聞こえましたか?」

「いいえ、お兄さんを追いかけてこの森に入ってしまったのですね。

 同じ妹を持つ姉としては、嬉しい行動ではありますよ。ただ、何の心得も持たない少女が入るべき場所では無いですよ。」

「そうですよね、すみません……。そういえばなのですが、れんまじゅつとせいじゅつ?って言うのをお聞きしてもいいですか?」

「。。。良いですよ。知らない事を正直に知らないと言えるのは良いことです。

 昔はこれでも教師だったので教えるのは得意なのですよ。」

 そう言いながらパンパンと手を叩くと、部屋一帯が動き出し、先程まで散らかってたのが嘘だったように綺麗に整えられていく。


「私はエルトナ。では、授業を開始しましょう。」

【×××エンド4 〝無知の恥〟を回避しました】


 その時の彼女の顔は、満面の笑みだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ