✒ 浄化三昧 6
──*──*──*── 2階
──*──*──*── サブリエルの自室
夕食を終えた後、1階にある使用人共同遊戯室で、浄化してほしい物を持ち寄ってくれた使用人達の私物を黙視で浄化をしました。
黙視で浄化だと、1人1人の私物を浄化しなくて良いですから予定外に早く終わる事が出来ました。
ニテンス様曰く、黙視浄化の熟練度を上げると一室内を1度に浄化させる事が出来るようになるそうですわ。
広範囲浄化 ~ 全体浄化の類いですわね。
そんな訳で、手触浄化の次は黙視浄化の熟練度を上げないといけないみたいですわ。
楽に浄化を出来るように熟練度上げを地道にコツコツ頑張りますわ!
使用人共同遊戯室から、2階にある私の自室まで新生リグ様にエスコートされて戻って来ました。
ドアの前で新生リグ様の手の甲に御礼のキスをして、サヨナラしました。
いきなり抱きしめられたと思ったら、額に軽く「 おやすみ 」のキスをされてしまいましたわ。
夫婦じゃなかったら完全にセクハラ痴漢のアウト行為でしたわね~~。
まぁ、巨漢デブゴン姿のリィグレーシェド様からされた訳ではないですからね、私は訴えたりしませんわよ?
潰されてませんからね!
名残惜しそうな新生リグ様へ笑顔で手を振って自室へ入るとニテンス様がドアに鍵を掛けてくれます。
ニテンス様に相談する事がありますけど、先に入浴をする事にしましたわ。
勿論、入浴前に「 ニテンス様へ相談したい事があります 」と御伝えしましたわ。
温泉へ入って1日の疲れを取って「 リフレーーーシュ! 」しましたわ。
リィグレーシェド様の浴室と使用人達の浴場も早く温泉に変えたいですわよね。
温泉に浸かって入浴を終えた私は、浴室から出てソファーへ腰を下ろして座りました。
テーブルの上には小人が淹れてくれたミルクティーがあります。
小瓶もありますわね。
何の小瓶かしら?
サブリエル
「 ──この小瓶は何ですか? 」
創生王:ニテンス
「 ミルクジャムの試作品とか言っておったそうだぞ 」
サブリエル
「 ミルクジャム?
やっと試作品が出来たんですね!
じゃあ、このミルクティーは── 」
創生王:ニテンス
「 うむ、ミルクジャムを使ったミルクティーだの 」
サブリエル
「 柔らかくて甘い香りがしわすわね。
美味しそうですわ。
見た目はミルクティーと変わりませんわね。
いただきますわ♥️ 」
創生王:ニテンス
「 ──して、サリー。
ボクに相談したい事があるんだったの。
どんな事なのだ? 」
サブリエル
「 モンスターを倒す時に使う私の武器ですわ。
小人に釘バットを作ってほしいんです 」
創生王:ニテンス
「 うん?
釘バット……かの?
どんな武器なのか想像も付かんの… 」
サブリエル
「 バットは木製で、女の私でも持てる程に軽いんです。
絵に描いて説明しますわ 」
と言う訳で、白紙に木製バットの絵を描いてニテンス様に見せました。
サブリエル
「 ──此方が釘を打ち付けた木製の釘バットになりますわ 」
創生王:ニテンス
「 …………これをサリーが振り回して弱ったモンスターにトドメを刺すつもりかの? 」
サブリエル
「 そうですわ。
小人なら作れませんか? 」
創生王:ニテンス
「 …………とてつもなくえげつない武器になりそうだの…。
見た目からして危険物ではないかの 」
サブリエル
「 本当なら、鋭い先っぽを外に出るようにしてほしいんです。
尖っているから叩くと刺さりますから、ダメージを与え易くなると思うんです。
尖ってない平らの方が出ていても痛いとは思うんですけど…… 」
創生王:ニテンス
「 …………折角だからの、どちらも作らせてみるとしようかの。
扱い易い方を使えば良かろうて 」
サブリエル
「 有り難う御座います、ニティ。
出来上がりを楽しみにしていますわ。
私は命中率を上げる為に素振りの練習をしないといけませんわね。
ニティ、唯の木製のバットも作ってもらってくださいませ 」
創生王:ニテンス
「 うむ、木製のバットなら直ぐに作れそうだの。
( こんな物騒なバットとやらを振り回してモンスターを倒すサリーを見たら、兄上が即倒しそうだの…… )
相談事はバットとやらの事だけかの?」
サブリエル
「 屋敷内の浴室や浴場を温泉に改装する事──、トイレの改装をしたい事──、精霊のマッサージを受けれるマッサージ室を何処かに作る事──、悪臭,汚臭,異臭を吸い取ってくれるスライムが居ないか……ですわね 」
創生王:ニテンス
「 ふむ──、改装ならば小人にさせれば良いの。
マッサージ室も小人に任せれば良いの。
消臭能力を持ったスライムは──居らんの。
消臭能力を持つモンスター自体が居らんからの 」
サブリエル
「 そうなんですね…。
浴室と浴場の温泉化は、リィグレーシェド様に温泉へ入っていただいて、改装の許可をいただいてから進めたいですわ。
温泉へ入った後は血行が良くなってますから、マッサージをして身体を解して疲れを癒してほしいと思いますの。
リィグレーシェド様に精霊のマッサージを体験してもらえますし、明日にでもマッサージ室の件を相談したいと思いますわ。
トイレの改装については、スライムを使役する事が出来てからになりますわね。
屋敷内の改装ですから、当主のリィグレーシェド様に許可をいただかないと進められませんわ… 」
創生王:ニテンス
「 許可されようがされまいが、何時でも作業に取り掛かれるように準備だけは小人にさせておく故、安心せい 」
サブリエル
「 有り難う御座います、ニティ。
──そう言えば、浄化力が魔法ではなくて奇蹟の力だって事をリィグレーシェド様へ話してしまって良かったのですか? 」
創生王:ニテンス
「 問題ないの。
嘘の情報を伝えといたから大丈夫だの 」
サブリエル
「 嘘の情報……ですか? 」
創生王:ニテンス
「 うむ。
何でも彼でも馬鹿正直に打ち明ければ良い訳でもあるまい。
嘘の情報を教えた故、兄上を騙す事になるが、兄上は王国に籍を置いておる公爵だからの。
幾らサリーの隷属であっても、王国に籍を置き忠誠を誓っている立場上、王命には逆らえんからの。
サリーの浄化力が “ 聖女に授けた浄化力と異なる効果である ” と吹き込んでおく必要があるのだ 」
サブリエル
「 そ、そうなんですわね…。
ニティ、再度確認させていただきますけれど──、私が使える浄化力で不浄や魔素を浄化させる事は── 」
創生王:ニテンス
「 当然、楽勝だの 」
サブリエル
「 じゃあ、幽霊──悪霊,怨霊,死霊の類いを浄化し成仏させる事も? 」
創生王:ニテンス
「 朝飯前だの 」
サブリエル
「 不浄や魔素に取り込まれた人間,動物,モンスターを浄化させて、正気に戻す事も── 」
創生王:ニテンス
「 うむ、欠伸をしながら出来るの。
サリーがする必要はない故、放っとけば良いぞ 」
サブリエル
「 出来ちゃうんですわね……。
──ニティ、魔素を浄化する事が出来るのは、私以外に居ますか? 」
創生王:ニテンス
「 居るわけなかろう 」
サブリエル
「 ニティ、魔素を浄化出来るなら、秘境にある遺跡の魔鉱石を独占採取する事が出来ませんか?
フォンオスコ公爵領地内に魔鉱石専用の工房を作って、魔鉱石を加工するんですわ。
加工した魔鉱石をフォンオスコ公爵領地のご当地商品として売り出せませんか?
魔鉱石を独占してしまえたら領地開拓資金もグググンッと増えると思うんです! 」
創生王:ニテンス
「 …………とんでもない事を言い出しおったな、サリーよ 」
サブリエル
「 出来ませんか? 」
創生王:ニテンス
「 可能だの。
魔鉱石の発掘,採取は小人にさせれば良い。
魔鉱石専用の工房も小人ならば作れるし、魔鉱石の加工も小人に任せてしまえば良い。
立ち入り禁止区域にしてしまえば、領民も興味本意で立ち入ったりはせんだろう。
進入禁止の結界魔法でも掛けとけば良いな 」
サブリエル
「 じゃあ、決まりですわね!
こんな事をリィグレーシェド様に相談して却下されも困りますし、魔鉱石のご当地販売に関してはリィグレーシェド様には内密に進めてしまいましょう! 」
創生王:ニテンス
「 そ、そうだの…。
“ 魔素を浄化出来ん ” と言った手前、話す事は出来んからの。
ボクの方で勝手に進めておくとしようかの。
仮にバレたとて “ 妖精に調達させた ” と言えば誤魔化せるだろうしの 」
サブリエル
「 そうですよね!
きっと、大丈夫ですわ♥️
後──、廃棄野菜,廃棄果物,廃棄花を再利用してご当地商品として販売もしたいですわ。
ご当地商品は加工品に統一したいと思います。
販売対象は、お金を持っている貴族や富裕層な平民にしたいですわ。
商品開発をしたら、ご当地商品のパンフレットを作ってリピーターとなる貴族や富裕層の平民へプレゼントしましょう!
興味を持って、注文してもらえるように美味しいオマケを付けてはどうかしら? 」
創生王:ニテンス
「 う、うむ……。
サリーがそうしたいなら、そのように進めたら良いぞ 」
サブリエル
「 有り難う御座います、ニティ。
そうなると食品加工をする工場が必要になりますわね?
小屋を作って、小屋の中を広い工場にする事が出来れば、沢山の加工品を作る工場を敷地内に持てますわよね? 」
創生王:ニテンス
「 空間魔法か。
精霊にさせれば余裕だの。
小屋の大きさを決めんとの 」
サブリエル
「 野菜加工エリア,果物加工エリア,花加工エリア,牛乳加工エリア──と種類に分けて小屋を建てましょう!
作る加工品別に小屋を建てますわ。
小屋の大きさは……畳み2畳分で十分だと思いますわ。
あまり小屋が大きいと、加工品が増えた時に小屋を建てるスペースが無くなりますもの。
畳み2畳分の小屋にすれば、沢山建てれますわ 」
創生王:ニテンス
「 畳み2畳分…かの?
畳が何なのか分からんが……まぁ、何とかなると思うぞ 」
サブリエル
「 あっ、畳の絵を描きますわね 」
私は畳を知らないニテンス様の為に白紙に畳の絵を描いて説明しました。
リィグレーシェド様に内緒で事業を始める事になりますけど…………、きっと何とかなりますわよね??




