✒ 浄化三昧 2
創生王:ニテンス
「 ──然し、こんなに雨が降ってはスライムが大量漁発生するの 」
リィグレーシェド
「 そうですね。
雨が上がったらスライム討伐が始まるかも知れません 」
サブリエル
「 スライム……。
リグ様、大雨が降るとスライムが大量発生するのですか? 」
リィグレーシェド
「 そうですね。
スライムは何でも食べて消化しますから、大量発生すると有害となりますから冒険者や騎士団がチームを組んでスライム討伐をして数を減らすんです 」
サブリエル
「 何でも食べて消化しますの? 」
リィグレーシェド
「 えぇ。
丸呑みした獲物を体液で溶かしとしまうんです。
骨も残りません 」
サブリエル
「 スライムって凄いんですわね! 」
リィグレーシェド
「 確かに凄いとは思いますけど、人間や動物には脅威ですよ。
スライムは単体で行動はせず、常に群れて行動しますからスライムを見たら無理に戦わず撤退するように決まっているぐらいです。
通常のスライムは無色透明ですけど、色付きスライムは特に用心が必要で── 」
創生王:ニテンス
「 サリーはスライムを見た事が無いようだの 」
サブリエル
「 そうですわね。
どんな姿で形をしているのか気になりますわ 」
何でも食べて消化してくれるなら、お掃除スライムとして利用出来ないかしら?
生ゴミ処理,廃棄物処理,汚物処理が楽になりませんか?
お掃除ロボットのルンバみたいに屋敷内で放し飼いにしてみたり。
集めたゴミや埃を食べてもらえれば、ゴミ箱要らずになりますわよね!
届かないクモの巣とか天井や壁の上の汚れとか食べて綺麗にしてもらえたりとか?
スライムちゃん……欲しいですわぁ♥️
サブリエル
「 ニティ,リグ様、何でも食べて消化してくれるスライムを手懐ける事が出来たなら、色々と便利になると思いませんか? 」
リィグレーシェド
「 便利……ですか? 」
創生王:ニテンス
「 テイマーにテイムでもさせる気かの? 」
サブリエル
「 スライムに妖精を憑依させる事は出来ませんか? 」
創生王:ニテンス
「 モンスターには憑依させる事は出来んの 」
サブリエル
「 そうなのですか。
テイマーにテイムさせる以外にスライムを使役して従属させる方法は無いんですか? 」
創生王:ニテンス
「 それだと──、血判契約かの。
血液を結晶化させて契約に使う方法だの 」
サブリエル
「 血液って結晶化させれるんですか? 」
創生王:ニテンス
「 うむ、出来るぞ。
血判契約は呪術師の手法なのだ。
まぁ、自分よりLVの低いモンスターしか使役は出来んがの。
強いモンスターを使役するにはLVを上げる必要があるのだ 」
サブリエル
「 LVを上げる?
この世界にLVがあるんですか? 」
リィグレーシェド
「 ありますね。
騎士には騎士LV,兵士には兵士LV,冒険者には冒険者LV,傭兵には傭兵LVがあります。
モンスターを倒すとLVが現れます 」
サブリエル
「 そうなんですか? 」
創生王:ニテンス
「 血判契約をするなら最低でもLVはないと出来んの 」
サブリエル
「 そうなんですか…。
私がモンスターを倒したら、公爵夫人LVが現れるんですか? 」
リィグレーシェド
「 エル、それはないです。
LVを上げるなら、騎士,兵士,冒険者,傭兵の何れかに登録をしなければいけません。
エルが騎士,兵士,傭兵に登録する事は出来ませんから、無難な冒険者に登録する事になります 」
サブリエル
「 リグ様、私も冒険者登録が出来ますの?
冒険者ギルドへ行けますのね? 」
創生王:ニテンス
「 サリーは何故そんなに嬉しそうなのだ? 」
サブリエル
「 だって──、冒険者登録をして、冒険者になって、LVを上げたら、スライムを血判契約して使役する事が出来るようになるんですわよね?
私、どうしてもスライムを使役して、日常生活にスライムの能力を活用したいんです! 」
創生王:ニテンス
「 サリーは変わった娘だの…。
まぁ、 LVは兄上も居るし、直ぐに上がるであろうて。
サリーがトドメを刺さんと経験値は入らんぞ 」
サブリエル
「 リグ様──、冒険者ギルドへ行って冒険者登録をしたいですわ 」
リィグレーシェド
「 エル……。
止めても無駄そうですね。
エルはスライムを使役して何をさせるつもりですか?
教えてもらって構いませんか? 」
サブリエル
「 勿論ですわ 」
当主であり夫である新生リグ様の許可を頂くには、プレゼンテーションをして納得させないといけない──って事ですのね?
これは試練かしら?
私は前世でもプレゼンテーションなんてした事がないんですけど……。
難しい説明は元から出来ませんし、私が考えている事を正直に話した方が良いですわよね?
そんな訳で、私はスライムを使って出来そうな事や挑戦したい事をニテンス様と新生リグ様へ包み隠さず素直に話す事にしました。
これを話しても冒険者登録をする事を許可してもらえなければ、新生リグ様には内緒でニテンス様を頼るしかありませんわね。
私は何が何でも絶対にスライムを使役して日常生活に活かしたいんですもの!
サブリエル
「 ──という訳で、私はスライムの何でも食べて消化する能力を有効活用したいと考えていますわ。
初めての試みですし、成功するとは限りませんけど可能性が0ではない限り、諦めずに出来るまで挑戦したいですわ 」
創生王:ニテンス
「 サリーは面白い事を考えるの 」
リィグレーシェド
「 エルの考え,思いは分かりました。
エルが話してくれた事は、まさに前人未到の試みでしょうね。
分かりました。
フォンオスコ公爵領領主として、フォンオスコ公爵家当主として、エルの夫として──、エルの冒険者登録を許可しましょう。
エルがしたいと思う事に私も協力します。
一緒に冒険者ギルドへ行きましょう 」
サブリエル
「 リグ様──、有り難う御座います!
来週にでも行きましょうか。
それ迄に必要な物を揃えなくてはいけませんね 」
創生王:ニテンス
「 勿論、ボクも同行するからの。
必需品の準備はボクに任せよ。
妖精達に調達させれば間違いないからの。
無駄も省けるし、元手もタダだからの 」
サブリエル
「 ニティも有り難う御座います 」
創生王:ニテンス
「 サリーは呪術師にはなれんからの、血判契約はボクがサポートする故、安心せい。
サリーはLVを10まで上げる事に集中すれば良いからの 」
サブリエル
「 有り難う御座います、ニティ 」
リィグレーシェド
「 冒険者ギルドへ行くなら、治安の良い≪ ベイクオフリー ≫にしましょう。
馬車で片道3日は掛かりますけど… 」
サブリエル
「 3日も掛かるんですか?
結構、遠いんですわね?
馬車で3日……馬車に3日も乗りっぱなし……。
そこそこ辛
リィグレーシェド
「 エルの為に、座り心地と乗り心地の良
サブリエル
「 リグ様…(////)」
創生王:ニテンス
「 3日も馬車に揺られるのは好かん。
馬車を用意する必要は無いぞ。
転移魔法で一瞬だからの 」
サブリエル
「 転移魔法…ですか?
凄いです、ニティ!
転移魔法なら時間が節約出来ますわね! 」
リィグレーシェド
「 転移魔法は高位魔法の筈です。
転送魔法ですら未
サブリエル
「 えっ、この世界って転移魔法だけじゃなくて転送魔法も使えないんですか? 」
創生王:ニテンス
「 ≪ シピアンドダレ大陸 ≫では転送魔法も転移魔法も進歩しとらんのだ。
転送魔法は後
サブリエル
「 転送魔法を実用化させるのに100年も掛かるなんて途方もないわね… 」
転送魔法も転移魔法も使えない──って、異世界なのに不便よね。
空飛ぶ絨毯とか空飛ぶ箒とか有れば、移動するのが楽
あまり荷物は乗せられないのが難点だけれど…。
サブリエル
「 リグ様、空を飛ぶような魔法は有りますか? 」
リィグレーシェド
「 空を飛ぶ…ですか?
聞いた事はないですね 」
サブリエル
「 宙に浮かせる魔法もですか? 」
リィグレーシェド
「 宙に浮かせるなら風魔法がありますよ 」
サブリエル
「 人間を浮かせて自在に飛ばすには、バランスやコントロールが必要ですわね。
難
リィグレーシェド
「 軽い物なら風魔法で浮かせますけど、人間を浮かせる事は誰も考えた事もなければ、実践した事もないと思いますよ 」
サブリエル
「 そうなんですか? 」
空を浮いたり飛んだり出来る魔法は未
かなりガッカリです…。
何




