✒ 浄化三昧 1
──*──*──*── 翌日
──*──*──*── サブリエルの自室前
皆さん、御早う御座います。
フォンオスコ公爵夫人のサブリエルです。
朝の身支度を終えた私は、ドアを開けるとニテンス様と一緒に自室から出ました。
廊下に出ると、巨漢デブゴンではない痩せておられる体型──新生リグ様のお姿で待っていてくださいました。
朝っぱらから新生リグ様にお出迎えしてもらえるなんて贅沢だと思いますわ。
新生リグ様のバックに後光と花が咲き誇って見えるのは、きっと私の気の所為ですよね?
心無しか新生リグ様のお顔も赤らんで見えるのも気の所為なのかしら??
リィグレーシェド
「 ──御早う御座います、エル。
昨晩は確り眠れましたか? 」
サブリエル
「 御早う御座います、リグ様。
ニティがマッサージをしてくれたお蔭様でぐっすり眠れましたわ 」
リィグレーシェド
「 マッサージ…ですか? 」
あら?
あらあらあら?
新生リグ様の眉間にシワが寄ってますわ。
私ってば何か拙い事を言ってしまったのでしょうか?
もしかして新生リグ様もマッサージを御所望なのかしら?
サブリエル
「 ニティ、今夜は私だけではなくてリグ様のマッサージもして差し上げれないかしら? 」
創生王:ニテンス
「 ふむ、そうだの。
護衛とはいえ一日中、サリーに付き添って歩き続けるのだからの。
ボクは構わんよ。
精霊はマッサージが上手いからの。
人間のマッサージでは満足が出来なくなってしまうのだが──、兄上よ、それでも構わないかの? 」
リィグレーシェド
「 精霊にマッサージをさせるのですか? 」
創生王:ニテンス
「 ボクは創生王──精霊の生みの親だからの!
サリーのマッサージも精霊に任せたのだ 」
サブリエル
「 とても気持ち良くて何時の間にか眠ってしまいましたわ(////)」
リィグレーシェド
「 そうですか。
( ニテンスが直接エルに触れてマッサージをした訳ではないのか。
良かった…… )」
創生王:ニテンス
「 兄上が “ 要らん ” と言うならば無理には薦めんよ 」
リィグレーシェド
「 私にも御願いできますか?
どんなマッサージか気になります 」
サブリエル
「 やっぱり気になりますわよね!
精霊にマッサージをしてもらえるなんて貴重な体験ですもの。
マッサージ代も浮きますわ 」
【 精霊のマッサージ店 】を始めれば、大盛況しそうな予感がしますわね~~。
マッサージをする部分は──、身体全身,無水ヘッドスパ,首と肩,足裏で良いかしら?
時間配分は15分,30分,45分,延長に分けて──、金額は……ニテンス様に相談する事にして、今晩にでも相談してみましょう!
屋敷内の一室にマッサージ専用部屋を作れないかしらね?
明日、新生リグ様からマッサージの感想を聞いた後で提案してみようかしら?
入浴後のマッサージって気持ち良いものね~~。
使用人専用の浴場を温泉に出来たら、もっと良いんだけど……。
それには先ず、新生リグ様に温泉の素晴らしさを知ってもらわないといけませんわね!
これも今夜、ニテンス様に相談してみましょう。
領地開拓する前に思い切って屋敷内も改装したいですわ。
浴場は温泉にして、トイレは水洗式……は難しいかしら?
そう言えば──、異世界冒険ファンタジーの漫画で排泄物をスライムに食べさせて、トイレを清潔に保つ──っていう案がありましたわね~~。
それを実現させる事が出来たら、男性共用トイレも女性共用トイレも清潔さを保つ事が出来ますし、何時でも清潔なトイレを使ってもらえますわ!
モンスターが居る世界ですもの、きっとスライムだって居る筈ですわ。
これもニテンス様に相談してみましょう!
ニテンス様に相談する事が日に日に増えている気がしますわね…。
妖精も精霊も小人も居るんですもの。
きっと何とかなりますわ!
リィグレーシェド
「 エル、食堂に行きましょう 」
サブリエル
「 あっ、そうでしたわ! 」
色々と考え事をしていて、すっかり忘れていましたわ(////)
新生リグ様が私の前に手を出してエスコートしてくれるみたいです。
私は新生リグ様の厚意を素直にお受けして、手を取りました。
心無しか新生リグ様が照れておられるように見えるのは私の気の所為なのかしら?
──*──*──*── 図書室
2階から1階へ下りて、御宝殿の間へ立ち寄って〈 大陸神シピアンドダレ 〉へ朝の勤行──希望の祈りを新生リグ様と一緒に捧げた後、食堂へ向かいました。
巨漢デブゴンの為に用意された朝食を美味しく完食した後、食堂を出て3階にある図書室へ向かいました。
今は、昨日の続きで本を浄化していますわ。
私が本を浄化している間、何故か新生リグ様はずっと私の右手を握っています。
ですから私は左手で本を触って浄化している事になりますわね。
どうして新生リグ様は私と手を繋いでいたいのでしょう?
………………やっぱり…新生リグ様にはロリコンの気があるのかしら??
ニテンス様はと言うと、椅子に座った状態で窓の外を見ています。
外では雨が降っていて、雨は昨日から続いています。
降っている降水量も昨日よりも多いみたいですわ。
明日は晴れてほしいですわね~~。
リィグレーシェド
「 エル、そろそろ9時半になります。
浄化は一旦止めて休憩にしましょう 」
サブリエル
「 えっ?
もう1時間半も過ぎたんですか? 」
リィグレーシェド
「 エルは浄化に集中していましたから、気付かないと思っていました 」
サブリエル
「 ……もしかして、その為に私の手を握っていたのですか? 」
リィグレーシェド
「 ……それもあります(////)
侍女が紅茶とティーフードを用意してくれています。
一休みしましょう 」
サブリエル
「 はい…。
休憩しますわ 」
此処でごねるのは流石に大人気ないですわね。
休憩する事は昨日決めた事ですし、素直に従った方が無駄に揉めずに済みますし、賢い選択ですわよね?
私は新生リグ様にエスコートされて、紅茶とティーフードが準備されているテーブルへ向かいました。
私が椅子に座り易いように新生リグ様が椅子を後ろへ引いてくれます。
テーブルの上にはサンドイッチがあります。
確か紅茶に合うサンドイッチはティーサンドって言うんでしたわよね?
それに──カナッペ,タパス,ピンチョスもありますわ!
おつまみ感がありますね~~。
こんなに食べて昼食は大丈夫なのかしら??
でもでも、美味しそう♥️
残すなんてシェフやコック達に悪いですもの。
ちゃ~~んと、完食しちゃいますよ!
サブリエル
「 ──ニティ、さっきからずっと外を見てますけど、何か見えてるんですか? 」
創生王:ニテンス
「 妖精,精霊と話とったのだ 」
サブリエル
「 念話とかテレパシーとかですか? 」
創生王:ニテンス
「 うん?
念話?
テレパシー??
テレパスかの 」
サブリエル
「 テレパスですか? 」
この異世界には “ 念話 ” や “ テレパシー ” って言葉はないみたいですね~~。
テレパスって言うのがテレパシーみたいなモノかも知れませんわね?
サブリエル
「 妖精,精霊と何を話されていたのですか? 」
創生王:ニテンス
「 うむ、今後の事についてだの。
昨晩サリーに相談された事も含めてな 」
サブリエル
「 そうですのね 」
創生王:ニテンス
「 それより……サリーよ。
幾ら何でも…ちと食べ過ぎではないかの?
昼食は大丈夫なのか? 」
サブリエル
「 私はそんなに食べてませんわ!
ちゃんと考えて食べてますから 」
創生王:ニテンス
「 そ、そうかの…。
無味では食べた気がせんがボクも食べようかの 」
サブリエル
「 紅茶、淹れますわね 」
リィグレーシェド
「 エル、私が淹れます。
エルは座っていてください 」
サブリエル
「 リグ様……当主様に紅茶を淹れていただくなんて、やっぱり良くないですわ…。
私が── 」
リィグレーシェド
「 エル、私はエルの隷属なのですよ。
紅茶ぐらい淹れさせてください 」
サブリエル
「 リグ様(////)
有り難う御座います 」
創生王:ニテンス
「 良く言うの。
ボクにサリーの淹れた紅茶を飲ませたくないだけであろう? 」
リィグレーシェド
「 心外ですね、違いますよ 」
新生リグ様は紅茶を淹れ慣れているみたい。
一つ一つの所作も美しいわ。
紅茶を飲む姿もティーフードを食べる姿も一々洗練されていて作法も完璧で所作も美しいのよね。
当主としての嗜みなのかしら?
私も負けていられませんわよね?
新生リグ様が社交界で恥を掻かないように私も作法や所作を上達させないと……。
サブリエル
「 リグ様の淹れてくださった紅茶、美味しいですわ。
私が淹れる紅茶よりも香りも味も…… 」
リィグレーシェド
「 ネイルテンに叩き込まれましたからね。
合格点を貰える迄ひたすら淹れさせられましたから上達もしますね 」
サブリエル
「 そうなんですわね。
私もネイルテンさんに教えて── 」
リィグレーシェド
「 ネイルテンのスパルタは行き過ぎてますから、止めた方が良いです。
エルはトゥニルに教えてもらう方が良いと思いますよ 」
サブリエル
「 そんなに厳しいのですか?
トゥニルに相談してみますわ… 」
創生王:ニテンス
「 侍女も仕事があって忙しいだろう。
精霊に教われば良い。
紅茶の淹れ方ぐらい、どうって事はないからの。
サリーが作法や所作の改善を望むなら序でに教われば良いぞ」
サブリエル
「 マッサージ迄してもらっているのに良いのかしら? 」
創生王:ニテンス
「 構わんよ。
サリーはボクの眷属だからの 」
サブリエル
「 有り難う御座います、ニティ 」
精霊に作法も所作も紅茶の淹れ方も教えてもらえるなんて、中々体験出来る事ではないわよね?
一寸楽しみかも知れませんわ♥️




